ずっと考えていたけれどやりたかった「ホラー邦画×おじさま」コラムの執筆をちょこちょこと進めていきたいと思っております。言うなれば『おっさんずホラー』とでも申しましょうか。いまさら『おっさんずラブ』に便乗するのもと思うので、もっと違うタイトルにはしたいものだけど…
以下、想定しているメンツです！
・真田広之さん
『リング』から。『らせん』の佐藤浩市といい、このシリーズに登場するおじさまは濃いめだと思う。若い時に出演している映画では本当に少年みたいなのに、『リング』では落ち着きといい、存在感といい、本当におじさんぽい。テレビから這い出してくる貞子と対峙したときの演技は、ぶっちゃけ歴代ヒロインの演技を超えていると思う。
・石橋蓮司さん
『オーディション』から。名優さんをこんなところに引っ張り出すのいかがなものかと思いましたが、あの演技はすごすぎる。ホラー邦画のなかにおける変態紳士であります。『オーディション』で久しぶりにちょっとだけ見直したけど、やっぱりすごく気持ち悪いですね。
・山崎努さん
『八つ墓村』より。やっぱりあの時代の映画は素晴らしい。頭のなかのすべてがねじまがってしまったようなあの演技はものすごいアッパーです。
・大杉漣さん
『うずまき』『エクステ』など。わりといろんな作品に出演していらっしゃるのですが、『うずまき』の狂演が忘れられない。伊藤潤二原作の映画のなかでは『富江』に並ぶ名作だと思うんだけど。『うずまき』。
・松重豊さん
『地獄の警備員』より。『リング』と『らせん』、『着信アリ』にも出演していますね。『地獄の警備員』も面白いけど、ホラー映画で殺される察しの良いおじさんっていうと、松重さんが思い浮かぶんだよな。
・光石研さん
ホラーじゃないけど『ヒミズ』と『恋人たち』より。いいパパを演じても、キチおじさんを演じても、基本的に余計な色がついていなくてとっても見やすい役者さん。「こういう人いるなあ」と思いながら見つつも、よく考えると全部光石さんのカラーなんだよな。すごいなあ。『恋人たち』での演技は非常に怖かった。
・堤真一さん
『着信アリ』より。堤真一さんのホラーでの配役って「俺が救うぞ！」「殺されてたまるか！」と騒ぐタイプじゃなく、ヒロインと一緒に巻き込まれていくタイプな感じ。
・高嶋政伸さん
『感染』より。この映画から私は高嶋政伸さんにハマりましたね。
・佐藤浩市さん
『らせん』より。列挙してみたものの、『らせん』って全然記憶がないんだ。
・柳ユーレイさん
『女優霊』『リング』より。『リング』での柳ユーレイさんの演技が好きです。あと、オリジナルビデオ版『呪怨』の主演でもあるんだよな、柳さんは。
・稲垣吾郎さん
『催眠』より。おじさまって年齢じゃないけど（『催眠』公開時）、この映画好きです。ホラーっぽい映画にもっと出てほしい。サイコパス役よりも翻弄される男の役が好きですね。
・斎藤工さん
『リアル鬼ごっこ』より。『吸血少女VSフランケン』『ヌイグルマーZ』とかの好演も記憶に新しい。『リアル鬼ごっこ』でのおじいさんの演技が忘れられない。最初はナンジャコリャと思った（おじいさんの俳優じゃなく、斎藤工に老けメイクをさせる意味っていうのがたぶんあるんだと思う）けど、じわじわと脳に染みてきた。最初のトリンドルパートの狂気といい、ものすごい映画だ
・三上博史さん
『パラサイト・イヴ』『予言』より。三上博史さんの演技好きなんだけど、露出が少なくて残念。恐怖に翻弄される演技が本当に素敵です。
・石橋凌さん
『オーディション』より。最近何してるのかなと思ったら『全裸監督』に出ててちょっと笑った。ガタイの良さとコワモテ感から硬派な印象が強い俳優さんですが、そういう人が追われる側になると…？『オーディション』が石橋凌主演じゃなかったら、ここまでの作品にならなかったかもしれません。
・北村一輝さん
『KILLERS』より。ジョジョの吉良吉影を演じるならこの人！という意見がありましたが、『KILLERS』での殺人鬼としての演技はまさに恐怖そのもの。
・役所広司さん
黒沢清監督作品より。脳天気なおじさんから狂ったおじさんまであますところなく演じ分けていらっしゃいますが、その映画を見ても好き。
・三浦友和さん
『葛城事件』より。ホラー映画ではないけれど、本当に後味が悪く、ムチャクチャに胸糞が悪い映画。『アウトレイジ』といい、嫌な男の役を演じさせるとたまらない。
けっこう細かくリサーチしてコラムを書きたいなあとは思っているのですが、調べれば調べるほど時間が溶ける気もするので、わりとさらっとした内容になるかもしれません。ただ、一部の映画を見直したりもしたいので、ちょっと時間かかりそうだなあと思います。