※人魚は出てきません「黒人魚」

2018年のロシア映画「黒人魚」を見ました。「こくじんぎょ」だと思ったら「くろにんぎょ」だった。そりゃあそうか。てっきり、黒人のシーマンみたいな生き物が襲ってくる映画かと…黒人のシーマンってめっちゃ陽気そう。白人のシーマンは煽ってきそう。と、どうでもいい妄想をしてしまった。シーマン、スマホのアプリでリリースされないかしら。

ということで、人魚伝説の話。わたしは人魚は海に住んでいると思っていたのですが、この映画では湖というよりも家の裏の沼?池??に住んでいるみたいです。そもそも、人魚じゃないです。墓が水没した女幽霊って感じ。

主人公のマリーナはカナヅチで、婚約者のローマは水泳選手というすごい組み合わせのカップル。ローマの悪友のイリヤ、ローマの姉でマリーナの友達のオリガが主要人物です。設定としては、人魚と愛の言葉を交わすと湖に引きずり込まれてしまう。しかし、拒否すると今度はその男の愛する者と引き離されてしまい、最期まで付きまとわれるというルール。なんという迷惑。
そしてローマはこの人魚伝説のせいで母が人魚に殺され、父は精神を病むという壮絶体験をしている青年。そしてその現場となった池が近くにある別荘を相続し、遊びに行ってしまいます。

バチェラーパーティにウンザリして躊躇なく池で泳ぐローマ。絶対汚いと思うけど…と、池から上がると彼のシャツを勝手に着ている女が立っており、ローマはたちまち誘惑されて彼女の虜に。そしてこの女がニヤリとするのですが、めちゃくちゃ歯が汚い。どうでもいいけど女幽霊って絶対歯が汚いね。

ローマはそれ以来調子を崩し、黒人魚はマリーナに幻覚を見せたりローマのシャワー中に出てきたり寝ている彼の足をサワサワしたりとやりたい邦題。大事な選考会でもプールにいるはずが池にトリップしてしまい、そのままローマは溺れて入院してしまいます。しかも、病院でも黒人魚に襲われる(だが、他の人からすると布と格闘しているだけにしか見えなくて気の毒)ローマ。この襲い方が「呪怨」ぽくてけっこう好き。

オリガはローマやマリーナを父のもとに連れていき、黒人魚伝説について聞き出します。なんとか解決するためにまた別荘に向かう面々。イリヤが池の中にリーザという女性のお墓があることを突き止めますが、実は彼女は恋人に裏切られて別の女性との結婚パーティで殺傷事件を起こし、そのまま池に飛び込んで自殺するという過去を持つ女だったのです。ローマと関係ねぇ!しかも、池の中には彼女が惑わせた男たちの死体が大量に漂っておりました。
マリーナは「宝と引き換えに愛する人を返してもらうことができる」という情報をローマの母の幽霊から聞き出し(とはいえ襲われる)、リーザがおいていった櫛を返してローマを取り戻そうとします。
しかし、地下室(故障で浸水している)にむかって見えない力で引っ張られるローマ。マリーナは布団に襲われるし、なんでもありの黒人魚であります。

マリーナはリーザに櫛を返しますが、もちろんそれでは足らず。リーザはイリヤを虜にして、さらにローマを操ります。しかしローマは幻覚を見せられつつもマリーナとの愛を証明し、そのせいでリーザの墓がひび割れてしまいます。ようやく平穏が戻ったものの、イリヤはリーザに操られるがまま消えてしまい、逃げたローマ、マリーナ、オリガも雨に足止めされて車を襲われ(車内に水が吹き出し溺れるというすごい展開)、ローマは「自分が犠牲になればいい!」と暴走。リーザに連れ去られてしまいます。

そうしたら今度はオリガが暴走し、マリーナをリーザに捧げる代わりにローマを取り戻そうとし始めます。そこに現れたのはローマの父。リーザは愛を求めているんだ…とこんこんと説教しつつ、リーザが現れたらすぐに惑わされて水に引きずり込まれてしまいます。何しにきたんだじいさん。よくわからんうちにオリガも引きずり込まれるも、リーザの髪の毛を切ると彼女が力を失うことに気がついたマリーナ(女性の髪には力が宿る、みたいな前フリはあった)。リーザの髪を切るためにカナヅチなのに池に飛び込みます。一方、池の桟橋で気絶していたローマは正気を取り戻し、戻ってきたマリーナを抱きしめるものの彼女が偽物だと気付き、髪を切り落としてリーザの魔力を奪って終了。そして本物のマリーナを救出します。

しかし、帰りの車のなかでニコニコのマリーナと、なんだか不安そうなローマの姿があり…?
という、謎の終わり方。そりゃあ父親と姉と親友が一気に死んだからなのか?それともマリーナはやっぱり偽物?それとも空気読まずにニヤニヤしてる婚約者に苛ついているだけ?と、モヤモヤして終わりました。

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