「iゾンビ」シーズン4・第8話『騎士道は死んだ』のネタバレ

iゾンビシーズン4

第8話のあらすじ

公園で甲冑を着た男性の遺体が見つかった。彼はラーピング(演じるRPG)マニアであり、そのプレイ中に殺されたのかもしれない。しかし、彼は人間なのになぜかゾンビだと周囲に言いふらしていたことがわかり…?

第8話の登場人物

ギャレット:今回の被害者。大学教授であり、ラーピングマニア。なぜか自分のことをゾンビだと周囲に話していたが、本当は人間だった。
マグナス:ギャレットのラーピング仲間(ゾンビ)。ムキムキで、ゾンビ同士を戦わせるファイトクラブの主催者でもある。リヴのことを気に入り、ナンパする。
ケヴィン:ギャレットのラーピング仲間(ゾンビ)。おどおどした性格。
グィネヴィア:ケヴィンの妻。人間。

ネタバレ

ゾンビIDの偽造がバレた翌朝、ぎくしゃくしているリヴとペイトン。だが、ペイトンから編集部の閉鎖にメイジャーが関わっていることを知らされ、リヴはショックを受ける。
リヴはペイトンに対して、自分がしていることをメイジャーやラヴィに内緒にしてくれと頼むが、ペイトンはリヴの考えに共感して、自分もリヴを助けたいと申し出る。だが、親友を巻き込めないとそれを丁重に断るリヴ。

刑務所内の犯罪者・キャスパー(かつてシアトルを牛耳っていた裏組織のリーダー・ボス氏の子分で、彼の会計士だった)と取引して、ボス氏の隠した大金を引き出そうとしているペイトン。リヴは組織のために金を必要としているが、彼女はその金を用意しようと危険な橋を渡ろうとしている。

事件現場に向かったリヴとラヴィは、甲冑を着た謎の男性の遺体を見て驚く。彼は公園で、なぜか剣を使って刺殺されたようだ。ラヴィは「ドクター・フー」を引き合いにして超常現象と事件を絡めるが、クライヴはリヴに脳みそを食べてほしいとラヴィの話を切り捨てる。
脳みそにリンゴを詰め、アルコールランプで炙って食べるリヴ。

被害者は中世史の大学教授・ギャレットだった。彼は「ラーピング」(演技で楽しむRPG)のマニアだったことも判明するが、リヴはさっそく脳に影響を受けて仰々しい喋り方とふるまいになっている。なぜか相棒のクライヴを「陛下」と呼ぶリヴ。クライヴが「陛下と呼ぶのをやめろ」といったら、閣下、我が君と呼ぶリヴに、やはりクライヴは困惑する。
まずはギャレットのラーピング仲間のもとで聞き込みをすることにした2人。

だが彼らの仲間は彼を好きだったと言い、ゾンビ騒動後にシアトルに壁が作られてからギャレットは仲間を抜けたと証言する。ギャレットがゾンビになってから、ゾンビたちだけで別のグループを作ったというのだ。だが、彼は人間だった。なぜ彼はゾンビだと偽証していたのか?

ブレインのレストラン「ロメロ」で食事をしているアンガスとブレイン(アンガスに、週に1度は飢えたゾンビに食事を振る舞うように命令されたから)。貧しいゾンビたちも別のテーブルで食事をしているが、ガツガツ手で食べようとする信者たちを怒鳴るアンガス。テーブルマナーを教えながら、味わうように命じる。
アンガスは井戸にいた時、天から脳が降ってきた、それこそ神のお恵みだと嬉しそうに語る。それが息子が投げ入れていたものだとは気付いていない。

遺体を調べているリヴだが、そこにレネゲード絡みの連絡が入る。イゾベルという女の子が、コヨーテと連絡がとれなくなったというのだ。一生懸命相手をするリヴだが、ラヴィはそのこそこそした態度を怪しんでいる。
ギャレットは毎週金曜日に「M」(ギャレットの友達のマグナス?)という男性からメールを受け取っていたようだ。

ラスとすっかりなじんでいるメイジャー。金欠のフリをして、ラスの収入源を探ろうとする。

クライヴと、ギャレットが毎週出かけていたらしい倉庫に潜入したリヴ。そこでは中世のファイト・クラブのようなバトル「サンダードーム」が展開されていた。ムキムキマッチョのマグナスを見て驚くリヴ。だが、観客のなかにラスとメイジャーを見つけ、もっと驚く。リヴは彼にこっそり話しかけるが、その様子をラスに見られてしまった。
(ラスはリヴが警察で働いていることを知っている)

マグナスに話を聞きにいくクライヴとリヴだが、彼はギャレットが死んだことも彼が人間だったことも知らなかった。だが、ゾンビ同士が本当の剣で戦うことに興奮していたのはそのせいかと思い当たる。マグナスはゾンビ同士の対決をビジネスにした張本人だ。
しかし、話を聞いている途中でデイルからメールが来たクライヴ。彼女が別の男と寝ようとしているとわかり、がっくり落ち込んで帰ってしまう。

クライヴはデイルのことですっかり落ち込んでいる。デイルは彼を気遣うが、クライヴの暗い気持ちは晴れない。

レストランの地下でおしゃべりしているブレインとドン・E。ディノの代わりに新しい用心棒「泣き虫カール」を雇ったらしい。彼は涙腺に問題があるだけで、いい用心棒だというドン・E。しかし、シアトルの外から運ばれてきた脳みその箱の中から、ゾンビのボス氏がでてきてびっくりする。
ボス氏はキャスパーが移送されることを知っており、彼を取り戻して金を見つけようと持ちかけてきた。ブレインはそこまでの戦力を今用意できないというが、ボス氏の助言でアンガスの信者たちを使えばいいと思いつく。

ブレインは呼び出したアンガスに神からのお告げを受けたといい、囚人たちを襲って脳みそ不足を解消しようと嘘の計画を話す。

メイジャーのもとに来たラス。彼はメイジャーと警察がつながっていると疑っている。

レネゲードが拠点としていたモーテルの部屋。シアトルにやってきた病気の人間たちのもとにやってきたリヴは彼らを引っかき、痛みや苦しみから解放する。
だが、リヴに電話をかけてきたイゾベルが見当たらない。新しいコヨーテ・カーティスとも連絡がとれないようだ。

ラスに呼び出されたメイジャーだが、そこに武装した男たちが降りてくる。オノを片手に持っていたラスだが、メイジャーを傷付けようとしたのではない。彼にその武器を渡して、どやどやと倉庫に向かう。そこには脳みそチューブを密造しているゾンビの青年2人の拠点があった。そこに潜入して、道具をめちゃくちゃにするラスたち。彼らは商売道具を潰しにきたのだ。

マグナスやギャレットたちのグループ「シャドウ・エグザイルズ」のルール会議に向かったリヴとクライヴ。マグナスはリヴのことをナンパしてくるが、リヴは元気のないクライヴを中世の言葉で励まし続ける。
グループの者たちはビクビクしながら彼らを待っていた。ゾンビたちは、ギャレットが人間だと知らずにゲーム中に殺してしまったのだという。彼を突き刺したのはアーサー王を演じたケヴィンという男性だった。翌日に供述をとるというクライヴだが…

その夜。囚人たちの護送をしている車(キャスパーも乗っている)の前に、アンガスや信者たちが立ち塞がる。大量のゾンビたちが護送車に群がり、バスを横転させる。それを遠くから見ているボス氏やブレイン、ドン・E、カール。
そしてキャスパーが連れてこられる。ボス氏に大金のありかを話して命乞いをするキャスパーだが、彼はカールに殺され、ブレインに脳みそを食べられることになる。

ギャレットの遺族は遺体を引き取らないと聞くラヴィとリヴ。リヴは「ペイトンは甲冑を来た男が好き」とラヴィに嘘を吹き込み…!?

その夜、ペイトンにイゾベルと連絡が取れないと話しているリヴ。そこに甲冑を着たラヴィが乱入してくる。それをきっかけにビジョンを見るリヴだが、そのビジョンの中ではギャレットがケヴィンの妻・グィネヴィアと浮気をしていた現場をケヴィンに見られてしまっていた。リヴは家を飛び出してクライヴのもとへ向かう。
ラヴィは甲冑の脱ぎ方がわからないとペイトンに頼み、2人はイチャイチャし始める。

シアトル署。グィネヴィアはケヴィンがゾンビになってから、そのことで2人の間に溝ができたと証言する。自分と同じ境遇のクライヴに共感するグィネヴィア。しかし、グィネヴィアの証言でギャレットは剣の名手だから、真っ向から剣で殺害するのは難しく、ケヴィンの持っていた剣とギャレットの死因となった凶器の剣も違うものだということもわかる。
しかし、それもすべてケヴィンの策略だった。ケヴィンは自分の罪を認めず、裁判で闘うという。

ブレインとボス氏がキャスパーの金を取りに行くと、そこには何も残されていなかった。
一足早く金を手に入れたペイトンはリヴとその仲間たちにそれを渡していたのだ。
そこに誰かやってくるが、それがイゾベルとコヨーテのカーティスだった。彼らは賄賂が足らず、なかなか検問を通れなかったらしい。イゾベルをひっかくリヴ。しかし、彼女はキョトンとしている。「どのくらいでゾンビになるの?」と言う。イゾベルをもっと深く引っかくリヴ。しかしなぜか、彼女をゾンビにすることができない。

感想

人間とゾンビの共存の難しさを描いた話。前エピソード同様、クライヴがウジウジし続けています。
久しぶりにゲスト出演したのはボス氏。この人、前回ゾンビ化した気もするんですけどシアトルの外にいるんですね。ちなみにこの回だけ出てきましたが、後のエピソードには登場しませんでした。
新キャラクターのイゾベルとカーティスは、意外にもシーズン4のキーパーソンとなります。イゾベルとリヴ、そしてラヴィとの関係性はとても気に入っています。