「iゾンビ」シーズン4・第1話『ゾンビ隔離地域』のネタバレ

iゾンビシーズン4

「iゾンビ」のシーズン4が配信になりました!
ゾンビが急増したせいで隔離されたシアトル。そのなかでゾンビとアンチゾンビが対立したり、ゾンビの中でも人間と共存したい派・人間をガンガン食べようぜ派がいて対立したり、とかなり刺々しい雰囲気に。
その一方でリヴはメイジャーとヨリを戻しかけていたり、ペイトンには新しい彼氏ができていたり、ブレインの父・アンガスが反撃ののろしをあげたりとまた関係性が変わっていきます。
相変わらずシニカルな会話のセンスがズバ抜けていてすきです。

登場人物

リヴ:ゾンビになったことで外科医の道を諦め、検死官助手となった。シーズン3で仕事上の相棒・クライヴにゾンビであることを明かした。元婚約者・メイジャーとは改めて別れ、新しいゾンビの恋人・ジャスティンを作ったものの裏切られ、フラれてしまう。親友のペイトンとは今でも同居中。
クライヴ・バビノー:リヴの相棒の刑事。曲がったことが大嫌いな熱血刑事であり、脳みそにすぐ影響されるリヴに困惑することも多い常識人。FBIのデイル捜査官と交際後に破局していたが、復縁しかけたところで彼女がゾンビ化してしまう。
ラヴィ:リヴのもうひとりの相棒であり、検死官としての上司。抗ゾンビワクチンの開発を続ける。ムードメーカーだが、シーズン3のラストで自らの身体を実験台にワクチンを使用することを決め、ゾンビ化した。シーズン4ではワクチンの影響でたびたび72時間限定でゾンビ化する。ペイトンと交際していて、破局後も彼女を思い続けていて新恋人とも別れてしまった。だが、ペイトンとブレインが付き合いだし、嫉妬を剥き出しにする。現在は友達関係に戻ったようだが、その本心は…?

メイジャー:元青少年のケースワーカー→パーソナルトレーナー→フィルモア・グレイブス社の兵士として活躍。一度は人間に戻れたものの、ゾンビの仲間を助けるために再度ゾンビ化してしまう。シーズン4ではゾンビ化した青少年のカウンセリングも担当している。
ブレイン:シーズン1では青少年を誘拐しては脳みそを抜いて売りさばき、メイジャーやリヴとも対立。シーズン2以降は抗ゾンビワクチンを摂取したことで記憶喪失になり、善人になってペイトンと交際した。しかし、それが嘘だったとバレ(記憶障害はすぐに回復していた)、ペイトンにはフラれてしまう。父・アンガスとは犬猿の仲で、シーズン3では彼をコンクリで固めて井戸に幽閉していた。今でもペイトンのことを思っている。
ペイトン:リヴとは学生時代からの親友であり、検事を目指していた。非常にモテるため、恋人が途切れない。シーズン4では新しい恋人・デレクと交際中。

チェイス:シーズン3で死亡したフィルモア・グレイブス社の社長・ヴィヴィアンの弟。ゾンビである。非常に頭がキレるタイプであり、現状はメイジャーの上司に当たる。リヴのことを気に入っており、ワンナイトラブ好きの女性の脳を食べてしまったリヴと関係を持った。
カラバス:ペイトンの上司的存在であり、現在は市長。ゾンビ。
デイル警部補クライヴと交際していたFBI捜査官。しかしシーズン3でゾンビ化してしまい、シーズン4ではシアトル警察に出向してクライヴの上司となっている。クライヴとは思い合っているようだが、ぎくしゃくしている一面もある。

キャヴァノー刑事:クライヴの同僚。デイルと組むことが多い。恐妻家であり、クライヴに助言してくれることも。

アンガス:ブレインの父。息子に騙され、井戸に幽閉されるもシーズン4では脱出に成功。過激なカルト教団の教祖「ブラザー・ラブ」となってしまう。ブレインよりも冷酷な人物。
ドン・E:ブレインの子分。一度はブレインを裏切ったものの、アンガスにこきつかわれ、ブレインに再度寝返った。ゾンビ。
タナー:ドン・Eの部下としてゾンビ向けの脳みそバーで働くゾンビ。ブレインの部下でもあり、メイジャーの知り合い(ケースワーカー時代に保護されたことがあった)でもある。元薬物の売人。
ディノ:殺し屋であり、ブレインの部下。シーズン4ではブレインにこきつかわれるのがイヤになり、アンガスを井戸から出して金を要求した。だが、反撃を受けて殺されてしまう。

ジミー:似顔絵捜査官。脳の影響を受けたリヴに振り回されやすい、不幸な体質。
スティーブ:IT捜査官。ゴシック好き。ジミーとはプライベートでもオタク仲間である。

ボス:シアトルを仕切っていた裏組織のボス。だが、ブレインとペイトンにより組織は壊滅状態となってしまう。現在もブレインにとっては頭が上がらない恐ろしい人物。シーズン4では、シアトルに隠していた大金を取り戻しに戻ってくるが…
キャスパー:ボス氏の会計士。隠し金の在り処を知る唯一の人物。

ベネデッド刑事:乱暴な捜査を続け、クライヴやリヴとも対立したことがある刑事。
ジャスティン:シーズン3でのリヴの元カレ。フィルモア・グレイブスの兵士であり、メイジャーの親友でもあった。リヴのことを裏切る形でふってしまい、関係はそれ以来終わってしまった。
ジョニー・フロスト:元気象予報士、現在はキャスター。今シーズンもゲストで数回登場する。女好きの遊び人。

シーズン4からの登場人物

ラス・ローチ:フィルモア・グレイブス社の兵士。脳みそチューブの横流しに関わり、羽振りよく遊んでいる。
ジョーダン:メイジャーの部下となった少女。貧しい弟や妹もゾンビ化しており、弟妹を養うために兵士となる。非常にキレやすく、喧嘩っ早い。
フィッシャー:ジョーダンと同じくゾンビ化したせいで家を追い出されホームレスとなった後、メイジャーの部下に抜擢された兵士。マジメな性格から「キャプテン・シアトル」とあだ名をつけられる。
デレク:ペイトンの新彼。弁護士。

エンゾ:フィルモア・グレイブス社のイヤミな捜査官。ゾンビが絡んだ事件は自分の担当だと主張し、シアトル警察署によく登場する。フランス生まれの気取り屋で、リヴやラヴィとは犬猿の仲。
ミシェル:新人警官。デイルとの間に溝ができ始めたクライヴとの間に、恋愛感情が芽生え始める。

レネゲード:裏組織のリーダーであり、ゾンビでもある女性。おそらくブレインによって感染させられ、脳みそを売りつけられる。一度は警察に情報をタレこんだものの、口封じで夫を殺されてしまった(おそらく元富裕者層)。そこから裏組織のリーダーに転じ、コインランドリーを拠点に裏取引を行う。「ママ・レオーネ」の異名を持ち、リヴとはだんだんと親しくなっていく。

レヴォン:事件の捜査中にリヴと知り合ったホッケー選手。リヴの恋人となる。実はレネゲードの仲間。
スタン、バロン、スキ:レネゲードの仲間たち。スキだけは女性。
カーティス:21歳ながらレネゲードに協力していたコヨーテ。恋人が妊娠しており、家族ができるのを楽しみにしている。
イゾベル:不治の病にかかっているティーンエイジャー。ゾンビになるためにシアトルに潜入するが、なぜか耐性がありゾンビになることができなかった。リヴとペイトンの家に居候しながら、ラヴィの抗ゾンビワクチンの研究に協力する。

第1話の事件のあらすじ

ゾンビ嫌いのスポーツバカの男が、脳みそチューブの工場の機械で粉砕されて発見された。
犯人は家族?別チームファンの同僚?それとも、脳みそチューブの横流しをしていたフィルモア・グレイブス社の兵士なのか?

第1話の登場人物

ヒックス:被害者。スポーツが大好きでスタジアムで働いていたが、ゾンビ騒動でシアトルが隔離されたせいで職を失い、工場勤務となる。敵の多い性格。
ケリー:ヒックスの妻。
ゾーン:ヒックスの息子。父を嫌っていた。
ペラレス:ヒックスの同僚。
ドグ:ヒックスの同僚。ヒックスとは別のチームを贔屓にしていたことから犬猿の仲だった。

第1話のネタバレ

脳のペースト工場で働いているヒックスとペラレス。
シアトルはゾンビのせいで封鎖状態にあり、それについてこぼしている。
「ゾンビのせいだ、壁のせいだ」
人間のなかには不満をためている者も多いようだ。

ブレインはチェイスに命じられ、兵士たちや闇取引のタレコミを行っていた。引き換えに店の営業許可を得ているのだ。兵士たちが実験しているゾンビ用のギロチンを見て驚くブレイン。犯罪は許さないというチェイスだが…(一番のワルはあんたの横にいるブレインだ!というツッコミ待ちなのか)。

工場の粉砕機の中に落ちて死んだというヒックスの検死に来たリヴやバビノー、ラヴィ。同僚のペラレスから、ヒックスはゾンビを恨んでいたと聞かされる。スポーツファンだった彼だが、ゾンビのせいで働いていたスタジアムが閉鎖され、工場で働く羽目になったのだ。フィルモア・グレイブスの兵士からは上から目線で命令され、嫌な思いをしてきたことも語られる。
ラヴィ「新しい世界に慣れませんね」
バビノー「気にするな、そのうち核攻撃されるよ」(というシニカルな会話)
リヴは脳みそを揚げてケチャップで和え、もう一度焼いてしっかり味わって食べる。

フィルモア・グレイブスの兵士となったメイジャーは、夜の巡回中にアンチゾンビの人間に火炎瓶で襲われていた。その犯人を捕まえたメイジャーだが、彼がまだ子供でショックを受ける。人間のなかには「デッドエンダーズ」と名乗り、ゾンビを攻撃する過激派もいる。チェイスはメイジャーのケースワーカーとしての経歴を見込み、ティーンのゾンビのケアをしてくれと命じる。

父を落とした井戸の中に脳みそのかけらを投げながら、チェイスに対しての愚痴を垂れ流すブレイン。その横にはディノもいる。

ヒックスの脳を食べたリヴは、さっそくスポーツ好きでゾンビ嫌いになってきている。妻・ケリーのもとを訪れたバビノーとリヴ。彼女のアリバイを確認する。だが、彼女も息子のゾーンも父の贔屓のスポーツチームを嫌っていた。父がそれにしか興味を示さなかったからだ。クライヴはヒックスとゾンビの揉め事について訪ね、ケリーは職場のドグとトラブルがあったと証言する。

ドグとヒックスは贔屓のチームが違うことで対立していた。取り調べでドグは事件の夜に1人で家にいたと言うが、職場の監視カメラにドグの車が写り込んでいた。しかし彼はハメられたと主張する。家に帰ったらカバンの中に脳のチューブが隠されていたのだ。チューブを持ち帰るのは厳罰だから、こっそり職場に持ち帰って返却したという。
しかし、ドグとのしょうもない言い争い(どっちのチームが強いかレベル)の結果、リヴは怒りでゾンビ化して取り調べを中断させてしまう。

上司となったデイルとの会議に出席するクライヴとリヴ。どうやらデイル以外にも、警察官でありながらもゾンビ化してしまった人はたくさんいるようだ。

ラヴィはデイルが調べている事件の被害者であり、ワシントン大学の教授のベンの脳みそを取り出していた。
検死をしているうちに、いつの間にか脳みそにかぶりついてしまうラヴィ。
彼はリヴに引っかかれた状態で抗ゾンビワクチンを接種していたが、たびたび人間からゾンビになる(72時間限定)という状況を繰り返しているようだ。そのせいで数週間に一度のペースで脳みそが食べたくなるらしい。そのことはリヴも知っている。
ラヴィが大学教授の脳を使って「ボロ儲け」というワードを出したことで、リヴはビジョンを見る。どうやらヒックスはフィルモア・グレイブスの兵士が脳の横流しに関わっている現場に鉢合わせしてしまったようだ。

ゾンビティーンたちの監督をすることになったメイジャー。ゾンビになったせいでホームレスになった少年少女たちから話を聞くが、「脳みそチューブを手に入れるために売春している子(女だけではなく男も)もいる」「配給のチューブにはほとんど脳みそが入っていない」という話を聞かされる。

リヴはビジョンで見たフィルモア・グレイブスの兵士の顔を、似顔絵捜査官のジミーに作ってもらっていた。
しかし、クライヴはデイルのことで気もそぞろなようだ。だが、捜査のためにメイジャーに似顔絵を見せることにする。

メイジャーは似顔絵の男がラス・ローチという名前の兵士で、最近金遣いが荒いことを証言する。メイジャーとラヴィの家に来ていたクライヴとリヴは、素っ裸で現れたラヴィに仰天する。彼はヌーディストの大学教授の脳みそを食べてしまったのだ。クライヴは激しい拒否反応を示して、裸から目をそらす(かわいい)。

ドン・Eの働く脳みそバー「スクラッチングポスト」で豪遊しているラス。店に向かったクライヴとリヴは彼を取調べしようとするが、シェイクスピア俳優の脳を食べたラスはクライヴを手袋で殴ろうとする(決闘の申し込み)。クライヴは彼に銃をつきとけられるが、ブレインが仲裁する。

自分をウェイター扱いするブレインに不満を募らせるディノ。彼は井戸に幽閉をされていたブレインの父・アンガスを外に出して、金をせしめようとする。しかし、アンガスは与えられたハンマーでセメントを砕いただけではなくディノを殴り倒し、1人でどこかに歩き出す。

ブレインはペイトンへの未練を断ち切れないでいた。高級脳みそレストラン「ポスト」(元葬儀場っぽい)を運営しているブレインは市長・カラバスをおもてなししながら、同席しているペイトンに話しかけるが冷たくあしらわれる。しかも彼女の横には新しい彼氏・デレク(弁護士)がいる。
チェイスは新しく人をひっかいたゾンビを今後は処刑すると言い出しており、ペイトンはそのやり方は過激すぎると思っている。

帰宅したペイトンとデレクは、リビングでフェイスペイントと仮装をしてスポーツ観戦しているリヴと、真っ裸のラヴィ(まだヌーディストに影響を受け中)に遭遇して仰天する。ペイトンはリヴに対して、家の扉に「Z」と落書きされていることを告げ、ゾンビがいる家に印がつけられていると警告する。それでピンときたリヴ。

ヒックスの家を再び訪れたリヴだが、彼の家の扉にも「Z」の文字があった。血圧を調べたところケリーは人間だったが、ゾーイはゾンビ化していたことをビジョンで知るリヴ。ゾンビ化したゾーイと絶縁しようとした夫に怒ったケリーは彼を殺し、チューブを盗んでドグのカバンに入れ、彼を犯人に仕立て上げようとした。やはり、ケリーが犯人だったのだ。

メイジャーはカウンセリング中の子どもたちが、脳みそチューブを複数持っていることに気がつく。彼らは知らない女性に渡されたというが、子どもたちの誰かが自販機から盗んだことがすぐにバレてしまった。メイジャーはその脳みそを盗んだ少女・ジョーダンを特定するが、貧しく妹や弟たちのためにチューブを必要としている彼女を責められない。
そこに、チェイスはその少年少女たちの中から兵士を採用したいと考えているとやってくる。メイジャーは妹や弟のために脳みそチューブを盗んだジョーダンと、正義漢のフィッシャー(あだ名はキャプテン・シアトル)を推薦する。
笑顔を浮かべるジョーダン。

街を彷徨うアンガスは、ゾンビ向けに説教をしている教会の中に入り込む。だが、どことなくゾンビに批判的な牧師を怒鳴りつけ、頭をカチ割る彼。「これを見よ、これが奇跡だ!」と言いながら牧師の脳を引っこ抜き、食べ始めるアンガス。彼に続き、説教を聞いていたゾンビたちもそれに続いて脳を食べ、むさぼり始める。

感想

シーズン4からの登場人物は少なめですが、やはりオリジナルメンバーが最高に面白い。相変わらずお硬いクライヴ刑事と、おふざけ演技が面白すぎるラヴィはいいですね。ゾンビ化したラヴィの演技が好き。
ブレインも相変わらずワルいですが、ペイトンのことがまだ好きなところはかわいい。そしてアンガスのキレキレ演技にも注目です。このドラマ、相変わらず現場が楽しそうですね。