「ザ・タンク」

ザタンク

2017年の映画「ザ・タンク」。アメリカ映画。
実験の一環として、大きなタンクの中で長期間共同生活をした人たちの話です。

登場人物

ジュリア:地質学者。ネリーとは親友。子どもたちを家に置いてきた。
ウィル:体調。空軍のパイロット。妻と娘を失った過去がある。
ルーク:生体工学者。信心深い。
ネリー:医学博士。デーンと交際している。
トム:社会学・人類学者。病気持ちで、たびたび発作を起こす。
デーン:海兵隊。人一倍体が大きい。

ネタバレ

火星探査シミュレーションの一環として、南極の基地(タンク)で長期間過ごすことになった6人。
しかし、チョコバーが1本なくなっただけで喧嘩になったり、ルークの信心深さをからかったせいで喧嘩になったり、仲がいいとは言えない時もあった。

ネリーとデーンは付き合っており、個室で関係を持っている。

そんななか、突然停電が起きてトムは発作を起こす。ルークは反対するが、実験が中止になりかける。
しかし、停電は運営側の課題のひとつだった。

ルークとデーンはどんどん仲が悪くなっていく。
トラウマに悩まされているウィルは、ジュリアとキスしてしまう。
ルークは孤独と信心の間で、少しずつ狂い始める(もともと精神に問題があったんじゃないかってレベルなんですけど)。

任務最終日が来るが、ルークの様子はおかしいままだ。ジュリアは彼に撃たれてしまい、男性陣は監禁された。
トムの部屋にいれられた3人だが、デーンの部屋を覗いていたらしいトム。彼は実は同性愛者で、デーンのことが好きだったのだ。ショックで発作を起こし、トムは死んでしまう。
さらに、ルークは自殺する。

ネリーはなぜか消えてしまい、南極は暴風雨に襲われて迎えが来ない。
デーンとウィルは助けを待つが、暴風のせいでタンクが横倒しになり、中のみんなもめちゃくちゃにひっくり返る。ジュリアはそのショックで死亡し、デーンも足が折れてしまう。

迎えが来ず、ウィルが腐り始めたデーンの足を切るしかない。
宇宙服姿の遺体が見つかり(これがネリーなのか?彼女はひとりだけ宇宙服を来て隠れていたのか運営に言われてトラブルを起こそうとしていたのか、全然その説明がありません)、ウィルたちも宇宙服を来て寒さをしのぐ。
食料も水もないまま、デーンは死に、ウィルも死にかけている。だが、ウィルの前に死んだはずの娘が現れ「まだ早い」と生きるように告げる。彼が目を覚ますと、タンクの壁を切る救援隊の姿が見える。

感想

最後の宇宙服の死体が誰だったのかよくわからないまま終わったのですが、そもそもルークが狂うきっかけもわからないし、チョコバーを盗んだのは誰だ!キー!という心理もよくわからない。まあ、貴重なんでしょうね。甘い物は。
いろいろ伏線になりそうなことをまき散らかしたわりに「仲間のひとりが来るってみんなを襲う」「同性愛がバレて自殺」「足を切り落とす」「生存者も衰弱死」といういろんな要素が詰め込まれすぎている感じ。
仲間が狂って襲ってくるなら、もっと南極ならではのトラップとかもあってもいいのかもしれないし、タンクの構造を生かして隠れたり襲ったりがあるのかと思っていた。