「iゾンビ」シーズン2・第2話『学生気分』のネタバレ

iゾンビシーズン2

第2話の事件

社交クラブのパーティ中に殺されたおバカ青年。
彼は着ぐるみを来た人物に殺されたらしいが、いたずら好きで嫌われ者の被害者のことを調べれば調べるほど、容疑者がどんどん増えていくが…

第2話の登場人物

チャド:被害者。社交クラブのリーダーだが、イタズラ好きで色んな人に迷惑をかけていた。
ブロディ:チャドの仲間。リヴに言い寄る。
チャド:被害者と同姓同名の男。そのせいで大きな迷惑を被っている。
ポーレット:チャドのいたずらの被害を受けていた女の子
ベッキーとソニー:着ぐるみを身に着けてプレイするのを趣味にしている人達。

ネタバレ

ニュースでは、メイジャーが殺したお金持ちゾンビの息子と娘が、父を捜してくれるようにメディアに訴えている。メイジャーはつらそうにしている。

大学生たちの社交クラブのパーティ。カエサルのコスプレをしている青年・チャドが、着ぐるみに襲われて死亡する。

殺人現場にやってきたリヴ。社交クラブの会長をしていた彼は鋭い円筒形の凶器で、何度も刺されている。同じく検死をしているラヴィは、ユートピアムの空き容器を見つける(ユートピアムはシューマイ弁当のビニール醤油入れみたいなのに入ってます)。
バビノーは目撃者がいないと閉口している。リヴは飲み放題のアホ大学生の脳を食べなくてはいけない。

脳みそをトッピングしたタコスを食べるリヴ。さっそくでっかいゲップをして、平然としている。

ブレインはユートピアムを流通させるために、麻薬流通組織のトップであるボス氏を出し抜こうとしている。売人を買収して、客をかっさらうのだ。部下のスティービーという新しい部下(こっちは人間)は、金持ちのボンボン息子をディーラーにしようと計画している。その場にいたドン・Eはブレインのやり口に呆れている。

ユートピアムに不純物を混ぜた者の正体について口ごもっているドンに対して、ブレインは弟のスコットの死について真相を話すといい、地下に連れ込む。そこにはもうひとりの新しい部下・チーフがおり、人間の脳を体からそのまま手ですくって食べている。目を丸くするドン。

チャドの仲間のアホ大学生に聞き込みをするバビノー。リヴはその横でビールを飲もうとして、バビノーに仰天される。
リヴは乱暴な口調で聞き込みをするが、死んだチャドは他の社交クラブの人間たちと揉めていたらしい。彼は過激ないたずらを皆にしていたらしいが、そのせいで恨まれていた。
一気コールをきっかけにビジョンを見るリヴ。彼の仲間のひとりが「お前のせいで人生が台無しだ」とキレていた。リヴはその場でその青年を問い詰め、仲間たちは「ヤベェ~」と大騒ぎする。

チャドの後輩が新入生の時、チャドの命令で全裸で走らせれたことがあった。しかも小学校周辺でそんなことをさせられたせいで、性犯罪者としての前科がついてしまったのだ。それでもチャドの説得でサークルに残り、仕事を世話してもらう予定だったという。彼のアリバイはあるようだが、一緒にいた女の子の名前はわからないので、SNSで調べて当時撮影された画像を調べることになる。しかし、その日は仮装パーティで、彼はシャワーカーテンの仮装(円筒状のシャワーカーテンの上からシャワーが降り注いでいる仮装。かわいい)をしていたから、顔が見えないとバビノーは指摘する。それじゃあ他の人を探して証言してもらうと彼は立ち去るが、バビノーはそのままSNSに残っている画像をチェックし始める。そして、青い着ぐるみがチャドを殺したことを突き止めた。だが、それは誰かわからない。

バビノーとリヴは帰ろうとするが、リーダー格のブロディからナンパされるリヴ。バビノーはそれを阻止して、着ぐるみから犯人を探すと言い出す。

リヴは遺体安置所に戻ってくるが、ぐっすり寝ているラヴィを見つけ、いたずらをしかける。

目を覚ましたら額に「オナラ」と落書きされ、こってりと派手派手メイクをされていることを怒るラヴィ。その怒っているラヴィの顔から、チャドが学長や他の生徒からめちゃくちゃ怒られているビジョンを見るリヴ。

リヴはこの脳がかなり気に入っている。バビノーにビジョンのことを連絡するが「バビちゃん」とまで呼び出すほどノリノリだ。彼らはチャドを怒っていた生徒を探すことになる。

青いクマの着ぐるみはスウェーデンの子供番組のキャラクターで、アメリカ国内ではあまり取り扱いがないらしい。

学長と連絡をとり、バビノーは謎の男を見つけることができた。彼はチャド・ウォルコフ。殺されたチャドと同姓同名であり、そのせいで彼から大きな迷惑を受けたという。誤配達された手紙で、飲酒運転の危険性についての講演会依頼を勝手に受けたチャド。本人の代わりにベロベロに酔ったまま高校生の前に出て、勝手に講演会をした。
彼も大学生だが、当日のアリバイはない。だが、死ねばいいとまでは思っていなかったというチャド。バビノーとリヴも、その言葉を信じる。しかし、飲酒運転のせいで親しい人を亡くしたのだろう彼に対し、リヴはノリが悪いと言い続ける。

メイジャーはラヴィに診察してもらっているが。キラキラしているヒゲに気付き、「キラキラプリンセス」と彼をからかう。

治療薬の研究は一切進んでいないが、ユートピアムを試してみたいというラヴィ。メイジャーをクラブに誘うが、もちろん彼は断る。
遺体安置所に帰ってきたリヴとメイジャーは鉢合わせしてしまった。大学生の脳を食べたリヴのことを嘲笑するメイジャー。リヴのことに冷たくして去っていく。

リヴは家で、ビール缶に横穴を開けてグイグイ飲んでいるところをリタに見つかる。
そこに、ブロディから連絡が入る。チャドを偲ぶパーティを開催するというのだ。そこにリヴも誘われる。

そのパーティは洋服禁止のパーティだ。ブロディはピザの箱を股間につけたまま、リヴは「立入禁止」の黄色いテープをドレスのように体に巻き付けた状態で盛り上がる。リタはゴミ袋のドレスを着ている。
リタは大学生ノリに気を害したのか、そそくさと消えてしまう。
リヴはビジョンを使って犯人を捜そうとするが、ビアポンのほうに気を取られてしまう。

クラブに来ているものの、まったくなじめないラヴィ。メイジャーは薬を手に入れられなかったと戻ってくる。メイジャーは手榴弾やバズーカならすぐ用意できるが薬のことはわからない。だが、そこに若い売人が割り込んでくる。

リヴは飲みまくりで盛り上がり、ラヴィはユートピアムでキマっている。それを呆れながらも見張っているメイジャー。だが、ついついメイジャーも薬をキメてしまい、クラブでさらに盛り上がりまくる。

リヴは大学寮の中のある部屋に迷い込み、チャドが獲得したドッグファイトのトロフィーを見つける。ドッグファイトは闘犬という意味ではなく「ブスな女の子を飲み会に連れてくる」といういたずらであり、一番ブスを連れてきたら優勝という悪趣味極まりないものだった。チャドはポーレットという女の子を引っ掛けて優勝した。
ブロディから言い寄られるリヴだが、メイジャーがクラブで潰れていると連絡が入り、彼を引き取りに行くハメになる。

トイレで寝ているメイジャー(にしてはスッと立つのはなぜなのだ)を引き取りつつ、リヴはお立ち台で踊りまくっているラヴィを見つけて、目を丸くする。

おバカ2人とタクシーに乗り込んだリヴだが、リタからメールが入る。しかしリヴのスマートフォンをタクシーの外に投げ、壊すメイジャー。彼女たちの通話やメール記録がマックス・レイジャーに筒抜けであることを、酔った拍子に口走りかける。一方、ラヴィは「おそろいのタトゥー入れない?」と言い出していた。

正気に戻ったメイジャーに、アスピリンや水を差し出すリヴ。彼女の優しさに触れたメイジャーは、「帰らないで」と呟く。あまりに情けない彼の様子に、思わず横に座るリヴ。リヴの太ももに頭を乗せて、メイジャーは寝てしまう(太ももがしびれそう)。
「僕が絶対、君を守る」
と言って寝てしまうメイジャー。この言葉がどんな意味を持っているのか、リヴは知らない。

ポーレットを呼び出したというバビノーだが、リヴは本当のことを知らないかもしれない彼女に事実を告げるのは残酷すぎると言い、取り調べに付き添うことを拒否する。だが、犯人像は180センチ。どう考えても女の子には当てはまらないというバビノーだったが、彼女は高身長のバスケ選手だった。
でもポーレットは号泣してしまった。何も知らなかったのだ。

昨日のクラブでの様子の録音を聞いているラヴィ。あまりの酩酊ぶりに、全く参考にならない。
そこに遺体が運ばれてきた。あまりにむごたらしい死に方をしている青年だが、それはラヴィが昨日ユートピアムを売ってもらった売人だった。

ブレインの部下が手配した売人たちは4人殺され、ブレインの部下のスティービーも殺されるかもしれないと怯えている。ブレインは口では部下を励ましながら、彼からの電話を切った瞬間、電話を壊して潰してしまう。

バビノーは着ぐるみを借りたカップルを見つけて呼び出していた。だが、彼ら(ベッキーとソニー)は犯人ではなさそうな口ぶりだ。ベッキーが着ぐるみに興奮するという特殊性癖を持っているため、2人はプレイのために着ぐるみを使ったらしい。リヴはそのプレイの詳細を知りたがるが、バビノーが止める。

シェイディ・プロッツ葬儀場ではブレインが足早にどこかに向かう。
彼はゾンビメイクをして仕事をしているのだ。

ゾンビになっている検察局の男・バラカスを脅して、ボス氏を告発して逮捕させろと迫るブレイン。
ブレインは家柄のいい白人の男の子たちが殺されたのは異常だという(もしかして、すべてを見越して白人のボンボン青年を売人にしたのか?)が、ボス氏を苦しめたいならワイロのために大金が必要だと言われてしまう。

ブレインの部下のスティービーは、やはりボスの部下たちに襲われてしまった。

ブレインが今度訪れたのは、自分の父親のオフィスだった。父親のアンガスまでゾンビにしていたブレイン。ブレインの母は自殺願望があり、部屋に閉じこもった挙げ句自殺したらしい。彼は父から大金をせしめようとしている。だが、ブレインの父は息子を哀れんでいる。努力もしないのに、楽な方に流れるからだ。だが、ブレインの父も祖父から会社を奪ったという過去がある。
ブレインは今までに何度も父親を頼り、困らせてきた。だが、ブレインは今度は父から会社を奪おうとしている。ブレインが愛していた祖父を施設に入れた父に、同じことをしてやりたいのだ。

リヴとバビノーは、もしかしてチャドは人違いで殺されたのではないか?と思いつく。

取調室に呼ばれたソニー。
彼の父親は高速道路でガードレールを設置する仕事をしていたが、そこに酒に酔って車を暴走させた「チャド」が突っ込んできた。だが、それは殺されたチャドではなく、彼に名前を悪用されていた同名のチャドだった。ネットで探していたチャドを見つけて訪ねたら、彼はバカな酔っ払いだった。だから殺した。ソニーは間違いにショックを受ける。

リヴはメイジャーのもとを尋ねる。やり直せるかもしれないと感じているのだ。
だが、メイジャー本人が出てこず、ラヴィが対応する。無理やり家に入るリヴだが、メイジャーは部屋に閉じこもっていて出てこない。メイジャーはすっかり、ユートピアムの中毒になっている。

感想

このエピソードの出演者の一部は、別のエピソードにも登場します。
メイジャーとラヴィの泥酔する演技を見ているだけで楽しいですが、ブレインのかわいそうな過去も明かされます。
母は自殺、父は冷酷、大事にしてくれた祖父は施設送りになってしまったうえに、実は家政婦さんに虐待されていたという過去ものちのち明らかになり、そりゃあ歪むわな…と思いました。