「ペット・セメタリー2」

ペットセメタリー2

1992年のアメリカ映画「ペット・セメタリー2」。主人公はあのエドワード・ファーロングであります。ちょっと内向的でいじめられっ子側の少年を演じていますが、こんな尋常じゃなく顔がキレイな男の子もいじめられるものなのか。
「ペット・セメタリー」も見ているのですが、今作はより砕けた内容になっている印象。とはいえ、グロシーンも満載。

登場人物

ジェフ:内向的な少年。仲が悪くなった両親の間で病んでいた。
ドリュー:ぽっちゃりしている少年。転校生のジェフと仲良くなる。愛犬をかわいがっているが、義父・ガスと対立することが多い。
チェイス・マシューズ:ジェフの父。息子との距離のとりかたがわからず、悩む。獣医。
ルネ:ジェフの母。女優をしていたが、息子の前で事故死する。
ガス:ドリューの義父。警官をしているが、義理の息子をいじめたり、犬を射殺するなど、サイコパスな一面がある。

ネタバレ

母の撮影を見学しに来ていたジェフだが、目の前で母が感電死したことで、心に深い傷を負う。

父と息子は田舎に引っ越しするも、ちょっぴりミーハーな家政婦・マージョリーにとげとげしい態度をとるジェフ(死んだママのドレスを見てウキウキするバカな女子なのもあるが)。
父の動物病院の再開に向けて準備をする父子だが、ドリュー少年が愛犬のゾーイを連れて現れる。目をウサギにやられたゾーイ。警官のガスもやってくるが、彼はジェフの父に喧嘩を売るような態度をとる。

猫を飼うことにしたジェフだが、なぜかなぜか学校に連れて行く。そのせいで、いじめっこに猫を取り上げられてしまう。そして、彼らから死者がよみがえる墓場の存在を教えられる。

大好きなウサギの後尾を見ているガス。ガスはウサギは好きだが、犬は大嫌いだ。ゾーイがウサギの檻にじゃれついたせいで、ガスは犬を射殺してしまう。
ドリューはジェフと共に、ゾーイをペットセメタリーに埋めることにする。
すると、ゾーイはその夜に家に戻ってきた!
ジェフは母が戻ってくる夢を見るが、母の頭はゾーイになっている。

ハロウィーンの季節がやってきた。男の子たちは墓地で酒を飲んでいるが、そこに義理の息子が家を抜け出したことに激怒したガスが乗り込んできて、パーティがめちゃくちゃにされる。ドリューを虐待するガス。そのガスを、ゾーイが食い殺してしまう。彼らは、ガスをペットセメタリーに埋めるしかない。

その夜、ガスは戻ってくる。ジェフの家の窓にはりつき、汚い恰好で妻に無理やり乱暴をするガス。一方、ゾーイの検査結果から、犬が死んでいることを知るジェフの父。ゾーイは脱走し、逃亡。しかも病院の猫を食い殺していった。

前に動物病院を経営していた獣医師のもとを訪ねるジェフの父。だが、彼も既に狂っているようだ。男は剥製にとりつかれているが、その剥製が突然動き出し、父は逃げ出す。男はゲラゲラ笑う。

蘇ったガスはかわいがっていたウサギを次々殺し、それを妻に料理させる。食事の時間は口の中のものを見せてげっぷをして、ゲラゲラ笑う。と思えば、テーブルを叩いて周囲をにらみつける。

ジェフの父はルネの夢を見る(エッチな夢)が、それはゾーイだった!父はゾーイにケガさせられてしまう。

自転車に乗って移動しているジェフを、おいかけていじめるいじめっこ、クライド。バイクでジェフを追っていたはずが、ガスに転倒させられ、エンジンをかけたままのバイクを顔に近付けられる。加速していくタイヤで顔をぐちゃぐちゃにされる。その死体は、ガスの手で隠蔽される。

ドリューはガスとゾーイの両方に襲われ、母と逃げる。ガスは車のボンネットに飛び乗り、ヒャッハーしながら追いかけてくる。しかし、ドリューとその母はトラックに追突してしまい、荷台に乗せられていた大量のイモに押しつぶされながら死んでしまう。

ジェフの父は、息子のことがわからない。しかし、妻の遺体が掘り起こされたことを知り、驚く。犯人はもちろんジェフだ。彼は母の遺体をペットセメタリーに埋め直す。
ジェフの父はゾーイに襲われる。ヒントを探すためにドリューの家を訪れるが、家の中はぐちゃぐちゃだし、ガスは狂っている。ガスを射殺するジェフの父。

ひとりになった家政婦のマージョリーは、ルネのドレスを着て、化粧をして遊んでいる。すると、蘇ってきたルネが背後に立っていて、彼女は殺されてしまう。
ジェフはルネにべったりしているが、帰ってきたジェフの父は彼を説得しようとする。生きていたガスとルネはどんどんおかしくなっていき、ジェフは怖くなる。母は自分のドレスに放火して、家は燃え上がる。

ジェフの父は殴られて気絶するが、ガスは感電死させられ、母も火事で死亡する。
父子は田舎町を出ていき、なぜかラストは走る車を背景に、殺された人たちの走馬燈(画面の上に丸い画面が出てくる。卒アル撮影の日に休んだ人みたいな感じ)が流れていく。

感想

ラストの走馬燈で全部もっていかれた。
ガスを演じた役者さんがものすごく、食事のシーンでゲップしたり口の中見せたり大笑いしたりするシーンでは、絶妙なタイミングでやりきっておられました。現場は笑いが絶えなかっただろう。
ドリューの死に方がとにかくシュールすぎる。こういうこともあるかもしれませんが、ジャガイモがドバーッと落ちてきたシーンでは、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の堆肥トラックに突っ込む名シーンを思い出しました。