「ザ・ホール」

ザホール

2009年のアメリカのホラー映画「ザ・ホール」。
「グレムリン」を手掛けたジョー・ダンテ監督の映画なのですが、非常に不思議な感じの映画であります。兄弟×ファンタジーにがっつりホラーって感じ。
主演は「ダレン・シャン」のクリス・マッソグリア。弟役の子役は、なんと「ミスト」で主人公の息子を演じていた男の子です。

登場人物

デーン:兄。引っ越しにウンザリしている。父に虐待されていた。
ルーカス:デーンの年の離れた弟。かわいい。
ジュリー:兄弟の隣の家に住んでいた巨乳美少女。デーンとイイ感じになる。

ネタバレ

兄弟は、ある田舎町に引っ越していくる。無邪気なルーカスに対して、デーンはかなりひねくれてしまっているようだ。バスケに誘う弟に対して、顔面にボールをぶつける兄(痛そう)。

だが、ガレージにある穴を見つけた2人。中からはなぜかサウスパークの人形も出てくるが(マジでこの演出は謎)、あまりに深すぎて何もわからない。隣の家のジュリーも加わり、3人は穴に興味深々となる。

それ以来、不思議なことが起こり始めた。
・弟の部屋に、謎のピエロ人形が登場するようになる。しかも、突然消えたり、背後から現れたり、ガラス製品を投げてきたりと、鬼嫁風の攻撃テクニックを駆使する。
・ジュリーは、謎の少女の幻覚に悩まされる。彼女は血の涙を流している。
・兄弟も、血の涙を流す少女を見つける。「死にたくない」と彼女は呟く。

しかも、母親が同僚の男性を家に連れてきた。兄弟はそれぞれ、動揺する。

ジュリーの案内で、前に兄弟の家に住んでいたカールのもとを訪れることになる。しかし、彼は廃遊園地の跡地で暮らしており、穴を塞いでいた扉を開けたことをものすごく攻めてくる。中について聞かれ、彼は「闇だよ」と答える。そして、「見られたのか?」「まずいことになった!」と喚き散らす。

ママは研修に出かけるといい、留守になる(ちなみにママさん、医療関係者)。
カールの家(というかホームレスだけど)には大量の電球がぶら下げられているが、彼は暗闇が怖いらしい。彼は必死に何かを書き残しているが、電球が次々と割れていき、闇が訪れる。そして、カールは絶叫する。

・弟、プールに入るも引きずり込まれそうになる
・兄のもとには「HELLO BOY」(やあ、俺の息子)というメモが残る
・深夜、家の中に誰かが入ってくる。アジア系の警官が玄関で、弟に2人の女の子が映っている写真を渡す。だが、その警官の後頭部は、脳みそがガッツリ出てしまっている。
彼から「探してあげて」「守ってあげなきゃ」と言われる弟だが…?
・ジュリーの家の鏡にも、女の子の幽霊が映る。

ここで、ジュリーは昔、親友のアニーを遊園地で亡くしたということがわかる。彼らの前に姿を現していたのは、アニーだった!
デーンは、それぞれ一番恐ろしいものを幻覚で見せられていると知る。ルーカスはピエロ、ジュリーはアニー。そして、デーンは彼の父親。

彼らは家から逃げようとするが、ルーカスは穴の中の何かにつかまってしまう。デーンは弟を救うため、自ら闇と対決する。彼の目の前には、歪んだ絵画のような世界が現れる(セットがお金かかってる!)。そして、父親が彼の目の前に現れた。
しかし、デーンは父への恐怖を克服し、彼が自分を打とうと出したベルトを奪い、元の世界に戻るためのロープ代わりに使用する。闇の中に落ちていく父。

彼らは恐怖に打ち勝ったが、ガレージの中では、また、穴を塞いでいた扉が勢いよく跳ね上がる!まだ闇は諦めていないようだ。

感想

やたらと女の子とピエロで引っ張っていたのですが、結局彼らにとっての「穴」とは何だったのでしょうか?恐怖を喰い、増幅するもの?
とりあえず、ピエロ人形のクオリティが高すぎる。一方で、女の子の幽霊は髪の毛がサラサラすぎて怨念の塊に見えない。サラサラの髪の毛の幽霊って、あまり怖くないですよね。
最も怖かったのは、脳みそがっつり見せてる警官さんかな。マジで驚かされた。