「IT/イット “それ”が見えたら、終わり」のネタバレ!テレビドラマ版との比較&続編の展開予想

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「IT/イット “それ”が見えたら、終わり」を見た話。
初日に見に行きました。監督、「Mama」の人なんですね。知らなかった。

登場人物

ビル:主人公。謎の事故で弟を亡くした過去を持つ。
ベバリー:有名な不良少女であり、男好きでも知られる。だが、それは嘘。母はおらず、父に育てられているが、娘の成長に執着している父に虐待を受けている。ビルのことが好き。
ベン:転校生。ぽっちゃりした体格。街の歴史について調べており、ビルたちを手助けする。ベバリーに恋していて、彼女に詩をプレゼントした。
リッチー:ビルの親友。分厚いメガネとくるくる髪がトレードマークのオタク少年。仲間の中では一番のへらず口。だが、中身の子役くんは非常にハンサムである。
スタン:父がユダヤ教のラビをしており、自身もその後を継ぐ予定である。慎重派であり、ビルへの協力を拒む時も。
マイク:家業が食肉加工業をしており、肌の色で差別されることもある。自宅学習をしており、既に親の仕事を手伝っているせいか、かなり大人びた印象。
エディ:虚弱体質のチビ。だが、精神的に不安定な母に詐病されており、本当は健康体だった。いざという時に勇気を見せることがある。

ヘンリー:いじめっこの不良少年。父は警官だが、本人は仲間を引き連れ、陰湿ないじめをする。ベンの腹にナイフで文字を刻もうとしたこともあった。その心の闇が、ペニーワイズを引き寄せてしまう。

ジョージー:ビルの弟。ペニーワイズに襲われ、姿を消してしまう。兄の前にたびたび姿を現すが、それは彼本人ではない。黄色のレインコートがトレードマーク。かわいい。

ペニーワイズ:謎のピエロ。ある一定の周期に沿って現れ、子供たちを襲う。

※未見の方は先に映画をご覧になったほうがいいです。おもしろかったから!!!

ネタバレ

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ぜんそくで寝込むビルに、紙の船を作ってもらうジョージー。大雨の中、その船を浮かべに道路に出る。道路に流れる水に船を浮かべるが、それが溝に流されかけてしまう。しかし、その溝の中から、ピエロが顔を出し、彼に話しかける(例の名シーンですね)。
ジョージーを言葉巧みに誘うペニーワイズだが、少年の腕をちぎり、彼を穴の中に引きずり込む!

夏休み。
ビル、リッチー、スタン、エディの4人は夏休みを満喫しようとしていた。
転校してきたばかりのベンは不良にいじめられていたが、それをたまたま助けたビルたち。
たまたま通りかかったベバリーの助けもあり、彼らは意気投合する。
さらに、ヘンリーに同じくいじめられていたマイクも彼らの仲間になる。

しかし、彼らはそれぞれ闇を抱えている。
弟を探し続けるビル、過干渉の父親に性的虐待を受けているベバリー、母親にやはり鑑賞され続けるエディ。

彼らはいつしか、それぞれピエロや彼が見せる幻覚を目撃するようになる。

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ビル→死んだはずの弟。だが、地下室で目撃した弟は、いつの間にかピエロに変化し、猛スピードで彼に近寄り、牙を剥く。
リッチー→ピエロ恐怖症。さらに、自分も行方不明になることを恐れていたため、自身が失踪したという捜索用チラシを目撃して、さらに震え上がる。
エディ→病気がちの彼は、感染症の男(いかにも病気といった風貌の男)を恐れている。そのため、この男の幻覚に追い回される。
ベバリー→自分を支配しようとする父と、血を恐れている。排水溝から呼ばれ、そこから噴き出した血で体中が血だらけになる妄想を味わう。
スタン→父のオフィスにある女の絵。この女は絵から出てきて、鋭い牙でスタンを襲おうとする。
マイク→火事で両親を失い、黒焦げになりながらも助けを求める家族がトラウマ。そのため、たびたび火事の幻覚を見る。
ベン→以前、この町で死んだ首なし少年の幻覚に追い回される。

ベバリーはビルのことが好きなのだが、ベンからもらったポエムを読んで、ビルからもらったと勘違いしてしまう。

ヘンリーの仲間のパトリックは、いじめから逃げたベンを追っている途中で、ペニーワイズに殺されてしまう。行方不明になった子供たちが、地下水路で彼を追い詰めていく。

ピエロは、ジョージーの手を食べている幻覚を見せたり、街の歴史について調べながら対策を立てている子供たちの前に姿を現す。しかも、スライドで壁に映し出した画像の中から、巨大化したピエロが飛び出してきたのだ!

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彼らは、エディがピエロを目撃したという廃屋に行くことにする。
ビルとリッチー、エディだけがその屋敷に入っていくが、エディは騒動の末、手を骨折。
3人は冷蔵庫の中から飛び出してきたピエロ(小さい冷蔵庫の中に体を折りたたんで入っていた)に襲われるも、かけつけたベバリーがピエロの頭に棒を刺し、ピエロは地下にあった井戸に逃げ込んでいく。

少年たちは、気まずさからバラバラに行動するようになる。

しかし、ベバリーは父からまた虐待を受けた末、今度はピエロに連れ去られてしまう。
エディは母親に友達との付き合いを禁止されてしまうが、「LOSER」と腕に落書きされてしまう。

そのころ、ヘンリーはピエロからナイフをプレゼントされていた。そのナイフで彼は警官の父を殺し、ビルたちを追うことにする。

彼らはベバリーを追って、井戸の中に入ることにする。だが、そこにヘンリーが現れ、ヘンリーとマイクが取っ組み合いになる。しかし、マイクは彼を井戸の底に突き落とす。

もっとも仲間の中で冷めていたスタンは、絵の中の女に襲われて噛みつかれる。

その頃、ベバリーは井戸の底で囚われていた。穴は深く、その空間には廃棄物やさらわれた子供たちが渦を巻くように浮いている。ベバリーもそこに加わるよう、空に浮かべられる。

ビルはひとりで中に入っていくが、弟と遭遇する。
しかし、彼は「大好きだけど、本物じゃない」と正体を見抜き、弟を殺してしまう。
弟は苦しみながら、ピエロに変形していく(ここのCGすごい)。

彼らはペニーワイズに立ち向かうことを選ぶ。ビルがつかまるが、彼らは仲間を見捨てない。全員でピエロをボコった結果、彼はまた井戸に落ちていく(井戸の中に井戸があるという謎設計)。

「これが、恐怖だ……」

7人は、今まであったことを覚えておくために手のひらに傷を刻む。
ベバリーはポートランドに行くことになった。ビルとベバリーはキスをして別れる。

そして続編へ続く。

テレビドラマ版と比較・続編を予想

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日本でもかなりヒットしたので、続編となる大人verのほうにはどんなキャスティングがなされるか、楽しみですね。
とにかくキャスティングがいい、CGもイイ、怖い!とそろっているのですが、ペニーワイズに関してはオリジナルのほうがいいかなと思う。なんで茶色になったんだろう。しなびたレタスみたい。

ということで、テレビドラマ版として放送されて皆のトラウマ「It」のほうも、改めて見てきました。

テレビドラマ版は大人篇と子供篇が混在しているのですが、一応バラバラに書き出します。

テレビドラマ版・子供篇(リメイクの前編部分)

・【名シーン】弟のジョージー、排水溝の中のペニーワイズとおしゃべり。引きずり込まれる。
やっぱり、根本的にペニーワイズの顔が全然違う。個人的には赤モチーフのほうがグロテスクだなと思うし、唇が薄い昔verのほうが怖い。あと、昔verの方はなぜか時々、眼が異様に充血しているんですよね。子供の時にそれが怖かった。

・でぶっちょのベンが、テレビドラマ版だと固太りな感じ。ラガーマンタイプのでぶちん。
ちなみに、ママが出戻ったせいで親戚の家に間借りしていて居場所がないという設定。
なお、リメイク版では街に詳しいマイクの役割をなぜかベンが担当。

・【名シーン】ベン、死んだはずのパパが池の上に浮いている。呼ばれるベン。
リメイクにはなかったシーン。このシーンも怖い。ちなみにこの後、池から骸骨が出てきて、ベンの脚を掴みます。

・ベバリーは相変わらず、パパに虐待されている設定。
しかし、リメイクでは不良娘だったのに対し、テレビドラマ版では貧乏なだけ。パパは用務員をしているという設定もリメイクではなかったね。

・【名シーン】ベバリー、自宅のバスルームの排水溝から風船が出てきて、それが割れると血まみれに。テレビドラマ版のほうが血の量は少ないですが、リメイクの「仲間たちが掃除を手伝う」展開はありません。

・虚弱体質のエディは、母の過干渉に悩みながら、自ら詐病している。
リメイクでは、母が息子を病気に仕立て上げていた(ミュウヒハウゼン症候群?)。しかし、その後母を非難して自立を目指す。

・【名シーン】学校で、なぜかシャワー攻めに遭うエディ。
リメイクではなかったシーン。ノズルが伸び、水攻めをされまくるエディ。しかも排水溝を粘土のように押し広げて、ペニーワイズが出てくる。
テレビドラマ版は排水溝とペニーワイズを何度も絡めているので、下水道に行く理由もわかりやすい。

・おしゃべりリッチーは、ホラー映画で怖いと思った「狼男」に襲われる。
なお、ヘンリーに映画館の2階からポップコーンとコーラを投げつけるなど、かなりヤンチャ。
リメイクではピエロ恐怖症に設定変更されている。

・マイクもいじめられている。テレビドラマ版では学年をダブっていたような?
なお、リメイクではマイクは学校に通わず自宅学習ですし、実家は畜産業(精肉業)であります。

・【名シーン】マイクのアルバムをめくっていると、アルバムが突然動き出し、ペニーワイズが登場する。写真が突然カラーになり、ペニーワイズは殺害予告を行う。
こちらは、リメイクではスライドに置き換えられていたのか。スライドではでっかいペニーワイズが画面から飛び出してきましたが、テレビドラマ版は飛び出してはきません。ただ、恐怖の質は異なります。アルバムが動き出すほうが何だか怖いなあ。

・不良のヘンリーたち、ビルたちを追いかけていじめようとするも、ペニーワイズに殺される。
パイプに引きずり込まれたり、ヘンリー自身もItを直視してしまい、総白髪になる。
仲間の中で唯一懐疑的なスタン本人も、その光を見てしまう。
ヘンリーは、リメイクではペニーワイズに取り込まれて、マイクとの喧嘩の末、井戸に転落してしまったような。もしかしてまだ生きているの?

・ベバリー、リッチーのママの銀のイヤリングを使い、ペニーワイズの頭をパチンコで割る。

意外と再現されていないシーンも多いですね。

テレビドラマ版・大人篇(リメイクの後半・続編部分)

大人キャストの現在

ビル:やり手のホラー小説家に。作品が映画になったりもしている。美しい妻がいるが、なぜかロン毛になっている。
ベン:痩せてイケメンのチャラ男に。建築士になっている。
ベバリー:美人になったが、彼氏がDV野郎。悲しいなあ。
エディ:スゲーお金持ちになっている。IT系だったかなあ??幼少期のリッチーばりに分厚いメガネをかけている。
リッチー:コメディアンに転身。会話が全体的にウザい。
マイク:図書館職員に。唯一街に残り、ペニーワイズが蘇った時の連絡役として機能する。
スタン:鳥類学者になり、美しい妻と生活している。

ビル、エディ、スタンは結婚しているのかな?(ベバリーは入籍しているかは不明)
ベン、マイクは独身、リッチーはバツ4かバツ5です。
ちなみに、街を出ている6人は成功しているも子供はおらず、街に残っているマイクだけはそれに比べると貧しい(人並ではあるのですが)感じ。

マイクは30年ぶりに子供たちの連続失踪事件が起きたことで、街の外に出ていた仲間を電話で呼び戻します。しかし、スタンだけは激しく抵抗し、バスルームの中に「It」と血文字で書き残して自殺してしまいます。

・ビルはデリーに戻り、弟の墓参りをするが、そこで墓穴を掘るペニーワイズから、街から去るように警告される。しかも、墓は既に1つ埋まっている(スタンの分)。
・リッチーは、潰れた映画館の予告上映予定の部分に、自分の死期が予告されているのを見つけて驚く。
・図書館を訪れたリッチーの前に登場するピエロ。風船を飛ばしてくるが、割れるたびに血が飛び散り、本を読む住人たちが血に染まっていく(本人は気付いていない)。

・ベンは、かつて父の亡霊を見せられた池で、ガイコツになっているペニーワイズを目撃。
さらに、タクシー乗車中に、路肩にいるペニーワイズを見る。気が付くと、手の中に「今すぐ引き返せ」の風船が!

・エディ、詐病を警告してくれた薬局のおじいさんと再会。しかし、じいさんはペニーワイズの声で、エディに警告をする。

・【リメイクされそう?】ベバリーは実家があったところを訪れる。現在、そこに住んでいる奥さんがお茶をご馳走してくれるが、ばあさんの飲み方が汚すぎる。歯も汚い。さらに、お茶が血に変わっている。
ばあさんはピエロに、そして憎んでいた父親に変化する。
逃げ出したベバリーだが、入った家は既に廃屋だったことに今さら気が付く。

・スタン以外の6人は再会する。

・その頃、精神病院にいるヘンリーはペニーワイズに語り掛けられ、脱獄を決意する。
お月様にペニーワイズのアップの顔が投影される。メルヘン。

・6人のうち、リッチーとエディは帰りたいと思っている。
【リメイクされそう?】最後におみくじクッキーを食べたところ(中華料理屋で再会したのね)、ベンのクッキーからは血が出てくる。エディは虫、リッチーは目玉、ベンはカニ(これだけシュール)、マイクのものからは孵化している最中のひな鳥が出てくる。

・図書館に逃げる6人。そこでスタンの死を知る。
彼は鳥の観察中に、ある屋敷に閉じ込められてItの正体を見たようだ。そのせいで、死に招かれてしまったのか。

・【リメイクされそう?】マイクが図書館の冷蔵庫を開けると、スタンの生首が入っている。べらべら話す生首。
急に停電して、本が飛んでくる。

・ビルの嫁、ビルを追いかけてきて、ペニーワイズの手に落ちてしまう。

・その夜、脱獄したヘンリーはマイクを襲う。マイクは刺されてしまう。
・【リメイクされそう?】ベンはベバリーとキスするが、それは実はピエロだった!
・次の日、ベバリーはポエムの贈り主はビルではなく、ベンだと気が付く。おそっ!

・マイクはわざわざ下水道に入り、リッチーのママのイヤリングを回収していた。
マイクは入院のため脱落。これで仲間は5人になった。
街全体がItに影響されている。誰も信用できない。
・全員帰宅しようとするが、ビルだけは「このままだと一生怯えることになる」と仲間を説得する。

・再び下水道へ。だが、ビルは嫁のカバンを見つけて血相を変える。
・ジョージーの幻覚がビルのことを責め続ける。
【リメイクされそう?】しかし、彼がかつて弟に作った紙のボートが、ペニーワイズの本体へと彼らを導く。

・クモの糸のようなものにからめとられているビルの嫁。
ペニーワイズの正体は、クモのような宇宙人?だった!彼らはそれが発する光を見ないように努めるが、次々陥落していく。しかし、エディとベバリーの活躍により、ペニーワイズは弱っていく。
しかし、勇敢なエディはここで死んでしまう。
生き残った4人は、フツーに素手でペニーワイズをボコり、やっつける。
(こんなに弱いの!?ってくらい、弱い。恐怖心を克服したからなのか?)

彼らは日常生活に戻るとともに、今までの冒険のことを忘れていく。
リッチーは大好きなエディを模したキャラクターを映画で演じ、ベンとベバリーは結婚。しかも彼女は妊娠した。
ビルの妻は動かないため、街に残って療養していた。
ビルとマイクは、お互いの名前すら忘れかけている。

子供の頃の宝物・自転車のシルバー号に妻を乗せて(運転する自分のももの上に嫁を乗せるという危険運転)、爆走するビル。嫁、正気を取り戻す。

そう、この映画ラストがなかなかトンデモないのですが、気になるのがどこまで映画化するのかということ。子役たちの演技が素晴らしかっただけに、大人たちの演技も気になりますね。
しかし、自転車に嫁を乗せて走り回るシーンは、今見てもハラハラ。普通に危なっかしいんですけど…。

続編は2019年に公開だそうです。