「ウォーキング・デッド」シーズン8・第7話『心の葛藤』のネタバレ

ウォーキングデッドシーズン8

リックは汗まみれで縛られて、コンテナに入れられている。
(パンツは穿いていた。でも、世紀末って下着は貴重品なんだろうな)
その扉がいると、彼の写真を撮影するジェイディスと、スケッチをしている男がいる。
「あとで彫刻をする」
「“あと”で?」
何の後なのだろうか?

ユージーンはドワイトの部屋を訪れ、彼がスパイだと見抜いたと告げる。だが、彼がそれをすぐにやめるならば、他の者に密告しないと強調する。しかし、ドワイトは彼の胸倉をつかんで座らせる。
「救世主は終わりだ、ニーガンは終わりだ。ここも、この砦も終わりだ」
彼は強調する。
ドワイトはうんざりしているのだ。いずれ、ユージーンの手も血に染まる。そうなったら、もう、今の彼に戻ることはできない。だが、ユージーンは自分の身を守ること、安全のためにならなんでもするつもりだ。彼は聖域を守る気持ちを固めている。
「そうだ、私はニーガンだ。完ぺきではないが、救世主だ。人を救う」
ユージーンはドワイトについて黙っているというが、壁の中の人を傷つけるなと強調する。

聖域の外には、ウォーカーが迫っている。

ゲイブリエルは高熱を出している。このままだと危険だ。
聖域は封鎖されていて、薬の供給もない。ユージーンはゲイブリエルは自業自得だといい、憎しみの対象にしている。医師のカーソン(聖域の医師はドワイトに罪を着せられ、悪い人ではなかったのだが死亡。現在はその弟で、ヒルトップで医師をしていたカーソンが聖域に連れてこられている)は、草を使って治療できないか(漢方薬を作るつもり?)試すという。
ユージーンはゲイブリエルへの付き添いを断るが、しぶしぶ2人きりになる。
「私より顔色が悪い」
「君こそ、クソのキャセロールみたいだ」
水も取れないほど、弱っているゲイブリエル。ユージーンは乱暴にサポートをする。
ゾンビの内臓を使ったせいで、感染症になったのだ。
(これは今後、内臓をかぶっての隠密行動が使えなくなるという伏線なのだろうか?)
マギーのために、カーソンをヒルトップに連れ戻したいゲイブリエル。
「正しいことをしてほしいだけ」というゲイブリエルだが、「信念が必要。自分を信じるんだ」とゲイブリエルに説く。
「その時が来たら、君はきっと何が正しいかわかるだろう。そして、正しいことをする」
手を握られるユージーン。

聖域は囲まれているが、それを監視しているスナイパーもいる。
それがモーガンだ。彼は、スコープでモーガンを見つける。

プレイヤーを直してほしいと依頼していた女性(ニーガンの妻のひとりだろう)が、ユージーンの元を訪れる。彼は修理を済ませていないが、代金の代わりのワインを欲しがる。眠れないのだ。
だが、ターニャというその女性は、ユージーンがこの場所を変えることもできたのに、保身に走った(以前、愛人たちのニーガンの暗殺への手助けを断っている)と非難する。
「(ワインを飲んでも)効かないわ」
と、彼女は出ていく。

聖域の外では、ダリル、タラ、ミショーン、ロジータが作戦を立てている。
聖域にトラックでつっこんで、建物に穴を開けるのだ。
タラ「ニーガンのビュッフェよ」
労働者たちを気遣うミショーンだが、ダリルはあまりそのことを気にしていない(一応、襲撃場所とは正反対の位置にいると思われるため、彼らは助かるとダリルは思っている)。
そこにモーガンも現れ、自分と待機している狙撃手たちも協力すると申し出る。

しかし、ロジータは慎重だ。
王国にはもう戦士がいないし、今こそ襲撃すべきだというダリル。
(ちなみに、ゴミ捨て場のジェイディスたちは「清掃人」と呼ばれていることがわかります)
ロジータはリックとその計画を信じている。
だが、タラはもう待てない。ミショーンは自分はパスするといい、ミショーンに自分の気持ちを告げる。
リスクを冒すよりも、不安でも待つべきことはある。
「棺の中のサシャに気付かされた」
ロジータは変わったのだ。

塀の中の人間を生かすための計画を、ニーガンとユージーンは考えている。
ニーガンに握手を求められ、戸惑うユージーン。
騒動を通じて、ユージーンへの信頼は高まっている。ユージーンは、ニーガンの期待に応えようと動き出す。

彼は、サシャがいた棺の前に来る。死んだサシャのことを思い出し、震えるユージーン。
しかし、その中にあった音楽プレイヤーを取り出し、握りしめる。

襲撃直前。ミショーンはぼんやりしている。
「自分の目で見るために来た。成功を見るために」
成功に近付いているのはわかるが、あまりにも危険だ。それに気付いたミショーンは、ロジータの後を追い、襲撃から抜けることを決意する。
ダリルはその言葉を聞きながら、泣きそうな顔をする。
タラは「できるわ」と、どことなく楽観的な言葉をつぶやく。

(タラはグレースの復讐で気が急いているよう。ダリルがここまで襲撃にこだわるのはなぜなのか?と思ったのですが、グレースのことはもちろん、グレン、エイブラハム、サシャなどを続けざまに失ったことも大きいのかも。特にグレンの喪失を悲しんでいるのか?そう考えると、ダリルってリックよりも全然情にもろいですよね)

ユージーンは屋上に出て、音声を記録している。そして、音楽プレイヤーをつけた手製のグラインダーを外に飛ばし、ウォーカーを誘導しようと計画している。だが、彼に銃を突きつける者がいた!

ドワイトだ。
「彼らと組んだのは、壁の中の人たちを生かすため。ニーガンだけを殺す」
ユージーンは反抗する。
おそらく、ウォーカーを追い払わなければ自分がニーガンに処刑される。でも、ここでグラインダーを飛ばせば、ドワイトに殺されるだろう。彼は、グラインダーを飛ばすことを選ぶ。
しかし、ドワイトはそれを銃で撃ち落とす。

そして次の瞬間、襲撃が始まる!トラックが壁に突っ込み、ウォーカーが中になだれ込んでいく。
聖域の中の人たちは逃げ惑っている(労働者も襲われているような?)。
ユージーンは、その行いに思わず震えるほど、怒っている。

ユージーンはなぜかゲイブリエルのところに殴り込み、彼に力を貸さないと怒鳴る。カーソン医師も、ヒルトップには返さない。

ニーガンは、これからの聖域には弾が必要だとユージーンに告げる。ニーガンはリックへの殺意を強めていく。ユージーンはウォーカーの撃退と弾の製造に加え、まだ問題があると言う。
やってきたドワイトは気まずそうにしている。ユージーンには秘策があるらしい。彼は、通話装置を修理するという。
酒を煽るユージーン。

リックは再び外に出される。ゴミ捨て場には誰もない。
突然、膝をついて座らされるリック。別のコンテナから顔にトゲを固定されたウォーカーが出てくる。頭を掴もうとすると、おそらく手を貫かれるだろう。男たちが、ウォーカーの首の後ろにつけた棒を使ってそれを操る。
「この“あと”よ」

しかし、リックは自分の体を掴んでいる男を倒し、ウォーカーについている棒を使ってその頭を引きちぎり、棒術で他の人間をも倒す。ジェイディスの頭を、ウォーカーの生首のそばに組み伏せるリック。ウォーカーは口をパクパクさせている。

ジェイディスは降参し、彼に協力するという。リックはニーガンを殺すつもりだ。ニーガンだけを。
ジェイディスはニーガンの持ち物をよこせと求める。「1/4」「1/2」と取り分で揉めるが、前回はジェイディスが有利だったのに、今回はリックが有利なようだ。ジェイディスはリックの要望を受け入れる。

リックは清掃人たちを連れて歩いていくが、聖域前からウォーカーは消えている。そして、彼は自分がいない間に、誰かが聖域を襲撃したと理解し、唖然とする。

感想

ゲイブリエルもロジータもミショーンも、全員いいセリフを残してます。サシャがいなくなってしまったけれど、こういう形で出てくるのっていいなあ。シーズン8のゲイブリエルのセリフもいちいち、素晴らしい。頑張って生き残ってほしいな~。
ダリルとタラ、モーガンにもそうする理由があるというのはわかるのですが、タラが以前よりキレやすくなっているのが危うい感じ。

ニーガン側もすごく問題がある組織ではあるのですが、ニーガン自身は信念があって、リックをどうして敵視しているのか?が今シーズンでよくわかった気がする。あと、ニーガンの部下がだいたい態度が悪いのは、もともとならず者だったのをニーガンが束ねたからなのでしょうか?
それにしても、ニーガンも排他的だから、同じことをやり返されているだけなんですけど……。

しかし、ここからリック、ミショーン、ロジータVSダリル、タラ、モーガンになるのでしょうか。
マギーはリック側だろうし、キャロルもそうだろうけど、ダリルに理解を示しそうではありますね。

ユージーンも戻ってきてほしいなあ。今、死亡フラグがグングン立ってるけど。そしてジェイディスはリックのストーカーなの?なぜ彫刻したいんだろう……?