第11話に登場する人物
アレハンドロ:ニックのいるコミュニティで、すべてを取り仕切る薬剤師。住人たちは信仰深い彼の言葉に支配されている。ウォーカーに噛まれても平気だったという、免疫の持ち主らしいが…?
エレナ:マディソンたちの味方になってくれたホテルスタッフ。一部生存者から恨みをかっている。
ヘクター:エレナの甥
オスカー:ウォーカーが出てきた当日、ホテルで結婚式を挙げていた。花嫁を感染で失った花婿。生存者のリーダー格。
アンドレアス:オスカーの弟。医学の知識がある。
アイリーン:花嫁の母。ウォーカーと化した花嫁に固執する。夫と娘を失っている。
バーカウンターに閉じ込められたマディソンたちはどうなっていたのか?マディソンもストランドも果敢にウォーカーを殺しつづける。だが、キリがない。彼らはウォーカーの血や臓物を体に塗り、逃げる作戦を思いつく。
静かなウォーカーの群れの中を、歩き続ける2人。外に逃げるも、乗ってきたトラックは既にない。アリシアたちを探しつつ、隠れ場所も探す2人。既に気付かれている2人を、ウォーカーが追ってくる。リフォーム中の物件の足場によじのぼって逃げる2人だが、その改装中の建物の中に入り込む。母はアリシアが死んでいないはずだと主張する。彼女は娘を強く育てたのだ。
朝。ストランドは水を集めているが、娘を待ち続けているマディソンを気にしている。だが、突然の物音に走るマディソン。アリシアとエレナ、ヘクターが地下通路の扉から駆け込んでくる。ストランドはエレナたちを警戒して、メキシコの言葉で話しかける。
ニックは薬剤師(今話でアレハンドロという名前だと判明)の男のもとを訪れ、薬を水増ししようと提案する。アレハンドロはそれを止めるが、ニックは「自分はヤク中だ、信じてくれ」という。薬を砕き、水増しし、形を作り直すニック。見事な出来だ。時間稼ぎにしかならないというアレハンドロだが、ニックは希望が何よりだという。
オフェリアはトラックで逃げたのだろうか?アリシアは彼女の意志だと主張する。
彼らが籠城している場所には飲み物はあるが、食べ物はない。エレナはひどく恨まれているからだ。生存者のリーダー・オスカーに交渉に行くマディソンとストランド。マディソンはホテルに残ると言い、生存者たちは彼女に中に入るように命じる。
薬の水増し作業を続けているニック。アレハンドロに何があったかを尋ねる。ルシアナが彼がウォーカーに噛まれてもなんともなかったという話を持ち出して、それが本当か尋ねる。彼は信仰の力だというが、ニックは奇跡も信仰も信じないと言う。
マディソンはホテルを要塞化することができると提案するが、オスカーやアイリーンは彼らを受け入れる代わりにエレナを追い出せと言う。マディソンはエレナが悪人ではないと主張し、病気のせいで被害者たちは死んだのだという。そして、みんなが同じような経験をしてきたとも話す。アイリーンは容易にその話を受け入れられない。さらに、マディソンは残虐な略奪者から身を守るためにも、自分たちが欠かせないと売り込む。オスカーはマディソンたちに鍵を渡し、ウォーカーたちを一掃する計画をまかせる。
アレハンドロは、以前ヤク中の少年が仲間におり、感染者と間違われてさらわれたと話し出す。その助けに向かった時、アレハンドロはウォーカーに噛まれた。死を覚悟したが、彼はなぜか生きている。少年は殺された。ニックは危険を求めており、それが心配だというアレハンドロ。まるで母親のように、彼のことを心配する。
子供たちとサッカーをしているルシアナのところにかけより、ニックもサッカーを始める。
だが、そこに血だらけの男が飛び込んでくる。「パブロ」が見つかったらしい。子供たちだけが無邪気にはしゃいでいる。
パブロはルシアナの兄弟だった。彼女は母も既に失っている。心が折れそうな彼女を思いやるニックだが、ルシアナは抱きしめられてもすぐに体を離す。
アリシア、ストランド、ヘクターはホテルの部屋の中にいるウォーカーたちを殺していくことにする。死体は砂浜に集めて焼くのだ。その作業を手伝ってくれる生存者たち。だが、ウォーカーたちの始末をしている間に、略奪者たちがやってくるかもしれない。アリシアの強い意志や行動力を、母は褒める。マディソンは彼の夫が突然いなくなったこと、アリシアに無理をさせていたことを悔いているのだ。アリシアは海の中に歩いていき、何かを思いつく。このあたりは「荒波危険」「遊泳禁止」なのだ。
アレハンドロと打ち解けているニックは、新しく部屋をあてがわれる。ニックは固辞するが、「住民を守ってくれたお礼」と言われてしまう。
マディソンは海にウォーカーを誘導する作戦を進める。アリシアはバーで母親を見つけたと思ったのにウォーカーだったことがトラウマになっており、母の身を案じる。
かたっぱしから部屋の扉を開けていく者、誘導する者、それぞれが分担しながら海岸へと進んでいく。
ウォーカーは桟橋の上を歩いていく。マディソンは桟橋を進み続け、抜けた者たちはボートを出している。ヘクターとアリシアがマディソンを救いに行く役だ。計画は成功する。
与えられた部屋でくつろぐニック。そこにルシアナがやってくる。彼はスペイン語を練習している。アリシアの話をするニックに、興味を示すルシアナ。ニックの家族の存在が、なんだか信じられないようだ。家族の話をするニック。
家族が死んだことを聞き出したことを謝罪するルシアナ。
「みんな誰かを亡くした」
豪華な食卓を囲んでいるマディソンや生存者たち。だが、来ない者もいる。ストランドは様子を見に立ち上がる。花婿は花嫁の思い出を語っている。憧れの女の子と結婚出来て有頂天だったのに、そこから突き落とされたような気持ちが今も続いていること。ストランドは共感したというが、花婿は突き放す。花嫁・ジェシカはもう彼の花嫁ではない。死が人を分けてしまったから。花婿は涙を流しながら、その事実を受け入れようとする。
うたたねをしていたルシアナは部屋を出ていこうとする。ニックはルシアナに、アレハンドロが彼女は人を試すクセがあり、ニックも試されているのかと尋ねる。彼女は答えず、キスをしてくる。そのまま激しくキスをする2人。
ストランドは、花婿が前に立っていた部屋に入っていく。その部屋からは、変わり果てた花嫁の唸り声が漏れてくる。
感想
ホテルの人たちはいい人そうなので、逆に死にそうですね。それぞれ、どうなるかがわからない。ただ、トラヴィスが一番ヤバそうな立場にあるかもしれません。