「ネオン・デーモン」

ネオンデーモン

2016年のアメリカ/フランス/デンマーク映画。「ネオン・デーモン」。気になっていた映画です。
映画のコピーは「無垢な夢が 邪悪な毒に 染まる」。

「ドライヴ」のニコラス・ウィンディング・レフン監督がエル・ファニングを主演に迎え、欲望と嫉妬渦巻くファッション・モデルの世界を舞台に、一人の新人モデルがのし上がっていく中で体験する悪夢的恐怖をエロティック&バイオレンスに描いたスタイリッシュ・サスペンス。共演にクリスティナ・ヘンドリックス、ジェナ・マローン、キアヌ・リーヴス。
美しく純真な16歳の田舎娘ジェシーは、トップモデルになる夢を叶えるためロサンジェルスへとやって来る。するとその美貌が人々の目に止まり、すぐに事務所と契約できたかと思えば、気難しいことで有名な一流カメラマンのジャックに撮影してもらうことにも成功する。トップモデルの夢に向かって順調すぎるほどの素晴らしいスタートを切ったジェシーだったが…。
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=358473

登場人物

ジェシー:田舎から出てきたモデル志望の少女。すぐにトップスターへの道を歩き出す。
ディーン:ジェシーを思いやるカメラマン志望の青年。

ルビー:ジェシーを助けてくれるメイクアップアーティスト。
サラ:口が悪いモデル。あまり売れていない。
ジジ:整形依存症のモデル。あまり売れていない。

ハンク:ジェシーが宿泊したモーテルの主人。ディーンから金を巻き上げるなど、悪人である。
ロバータ・ホフマン:ジェシーが契約したモデル事務所の人。ジェシーをすぐに気に入る。
ジャック:ファッション業界でも有名カメラマン。

ネタバレ

ネオンデーモン1

死体のようなメイクをしたジェシー。彼女はプロフィール写真を撮っている。メイク落としを手伝ってくれたルビーと知り合い、クラブに行き、サラやジジと出会う。だが、俗っぽい会話ばかりの彼女たちとは噛み合わない。

モデル事務所に起用されるジェシーだが、16歳であることを隠すように言われる・
モーテルに戻るとコヨーテ?が中におり、彼女を驚かす。彼女への対応を面倒そうにしているハンク(キアヌがカメオ出演している)。

売れっ子カメラマンのジャックに、特別に撮影してもらうジェシーだが、それがさらなる嫉妬を呼んでしまう。
サラとオーディションで一緒になるジェシーだが、デザイナーは彼女を気に入り、サラには目もくれない。トイレで鏡を割るサラを見に行くジェシーだが、手を切った彼女。その手にすがりつき、血を舐めるサラを突き飛ばし、ジェシーは逃げる。

ルビーは遺体安置所にて、死体に化粧をしている(そういう仕事もしているようだ)。

ジェシーの起こした騒ぎをネタに、ディーンから金を巻き上げるハンク。

ジェシーはショーで、ジジと鉢合わせする。先輩風を吹かせられるが、ジェシーはショーのトリに指名される。ロバートはすっかりジェシーのとりこだ。

ネオンデーモン3

ジェシーはモーテルに戻るも、襲われそうになってルビーに電話をして助けてもらう。家に泊めてもらうが、ルビーに襲われるジェシー。彼女は同性愛者のようだ。ジェシーは彼女を拒否する。

遺体安置所で死体をキスをするルビー。眠っているジェシー。
どこまでが真実で、どこまでが妄想なのか。そもそも、妄想だとしても、誰のものなのか?
ジェシーはルビーの家でドレスをまとい、メイクをして遊ぶ。

帰宅したルビーを、ジェシーが出迎える。彼女は自分が美しいとわかっているけれど、だからとって傲慢だからではないと主張する。そして自分のように整形で美しくなろうとしている者たちを見下していることを明かす。
しかし、突然ジジとサラに襲われるジェシー。彼女は必死で逃げるが、モデルたちも追いかけてくる。そして、彼女を水の入っていないプールに突き落としたのは、他ならないルビーだった。彼女は頭から血を流して、ぼんやりする。

血まみれのまま、風呂に入っているルビー。シャワーで血を流しているジジとサラ。彼女たちは何をしているのか?

ネオンデーモン2

ジジのモデルの現場にいるサラ。「あなた、人の仕事をとったことはある?」と他のモデルに聞かれ、サラは肩をすくめる。だが、ジャックは突然サラを気に入り、そのモデルをクビにして、ジジとサラで撮影を始める。自信にあふれるサラ。だが、ジジが突然撮影を抜けてしまう。サラは追いかける。

トイレで吐き戻しているジジ。その足元には、目玉が落ちている。
「あの子を出さなくちゃ!」
泣き叫びながら、腹を裂くジジを見ているサラ。彼女は絶命し、サラは落ちているジェシーの目玉を口に入れ、そのまま立ち去っていく。

感想

・とにかく狂っている。「こんな話だったの!?」とドキドキしました。でもすき。
・エル・ファニングがかわいい。あと、モデル役の女優さんの顔が見分けられなくて苦労した。キャストは想像以上に豪華だったし、見事にハマっていた。
・映画「ヘルタースケルター」の上位互換という感じもする(あちらが嫌いなわけではないです)。