「オー・マイ・ゼット!」

オーマイゼット

2016年の映画「オー・マイ・ゼット!」を見ました。典型的なゾンビ・コメディです。

予告編制作の名手として知られる神本忠弘監督が、人気お笑いトリオ“東京03”の角田晃広を主演に迎えて贈るゾンビ・コメディ。一軒の民家に迷い込んだ一体のゾンビをめぐって、それぞれに事情を抱えたワケありな人物たちが繰り広げる予想外の展開をコミカルに描く。共演はともさかりえ。
5年前に発生した“ゾンビ・パニック”も無事に収束し、すっかり平和を取り戻した日本。ところがある日、一体のゾンビが花田夫妻の一軒家に迷い込んでくる。居合わせたのは夫妻のほか、動画投稿が趣味の高校生、傾きかけた町工場の社長、メスを持ち歩く怪しげなインターン医師、さらにはゾンビの生前の妻という、なぜか揃いも揃ってゾンビが欲しくてたまらない人物ばかり。話し合いの末、とりあえずゾンビの捕獲に乗り出す彼らだったが…。
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=357999

登場人物

花田:主人公。ゾンビが家に入り込んだが、とにかく追い出したい。
花田の妻:家にゾンビがいるのに、どこか呑気。伝説のゾンビハンター・パピヨン木場(パピヨン牙かも?)のファン。

高校生:ゾンビを見つけた第一発見者。ゾンビを撮影して有名になりたい、文化祭に出し物として出したいなど、ムチャクチャを言う。
メガネ:やけに冷静な青年。医大生を名乗っているが、実は薬局で働くフリーター。動物を解剖する悪癖を持ち、ゾンビをも解剖してみたいと願う。
おじさん:高校生と一緒に、ゾンビについてきてしまったおじさん。貴重なゾンビを売買してお金が欲しい。
奥さん:ゾンビの妻だと主張する女性。

ネタバレ

オーマイゼット1

OPはアニメ。201Z年、日本にゾンビが発生したが、彼らは既に処分されている。日本は平和を取り戻している。
だが、捕獲されていないゾンビがごくごくたまに、住宅街に迷い込んでくることがある。
蝶を追いかけているゾンビは、一軒家に入っていく。それを見つけた高校生やおじさん、そして中から飛び出してきた花田。
目撃者の彼らと当事者の花田は、ゾンビをどうするかを近所の人の家(花田の友達で、結婚式に出かけていて空き家だった)で話し合うことにする。ゾンビを巡って、目撃者たちは彼を確保したいと考えている。
「ゾンビを売って金持ちになりたい」「解剖したい」「夫だから連れ帰りたい」「ゾンビで有名になりたい」など、彼らの思惑は様々だ。だが、花田はそれをいちいち否定して怒りまくる。彼はゾンビをどこかにやってしまいたい。
花田の嫁も帰宅して、何も知らずにゾンビに襲われるが、彼女も目撃者たちと共にゾンビ談議に花を咲かせる。

しかし、おじさんには何か秘密があるようだし、メガネは医師ではなくサイコパスのフリーターだった。奥さんはゾンビの妻ではなく、そう偽証してゾンビをもらい、売り払おうとしていただけだった。

だが、ゾンビの首のあたりにあるタトゥー?を見て、それがパピヨン木場だと言い出す面々。彼は伝説のゾンビハンターだ。本物のパピヨン木場なら、有名人のゾンビとして高く売れるだろう。

彼らはゾンビを捕獲しようとするが、ついついゾンビの口元に指を持っていくチキンレースをしよて遊びだす。そこで、花田の妻が本当にゾンビに噛まれてしまう。腕を切り落とそうとする花田だが、切り落とした瞬間に出血多量で妻が死んでしまう。
メガネと奥さんは、奥さんの愛犬をメガネが解剖していたことがわかり、殺し合いになってしまう。メガネは腹を裂かれ、奥さんは目にメスを刺されたうえ、ゾンビに噛まれて死んでしまう。

花田は転び、そのまま気絶してしまう。

安全地帯からそれを眺めていた高校生だが、誰かに殴られて気絶する。おじさんだ。

花田は目を覚ますが、自分の腹が食われていたことを知り、驚く。

おじさんはゾンビを探していたのではなく、高校生を追いかけていた。実は、おじさんの息子はゾンビ化したのだが、高校生はそれをおもちゃにして動画撮影をして拡散させていたのだ。その情報を、おじさんはわざわざ若者にお金を払って買っていたのだ。
「ゾンビになった人は殺しても、罪に問われない」
おじさんのカバンの中には、息子ゾンビの生首が入っていた。拘束された高校生は自分の双子の姉が真犯人だと主張するが、気を取られたおじさんは息子ゾンビに噛まれてしまう。
その後、高校生の親友が助けに来てくれるが、その場にいた大人たちが全員死んでいることに気が付き、怖気づいてすぐに逃げてしまう。自分でなんとか脱出しようとする高校生だが、バッグから飛び出した生首が襲ってくる。

帰宅した花田の隣人(途中まで、彼らが話し合いで家を借りていた張本人)。花田の家から、ゾンビがわらわらと出てきているのを目撃して通報する。
そこに、ゾンビになった花田がやってくる。彼は借りていたアダルトビデオを返却しに来たのだ。
「返さなくていいって、いったのにぃ~!」

6人は、殺されて回収されている。花田の頭には、隣人のドライバーが刺さっている。
高校生のスマートフォンに、「知らないおじさんにお金をもらった(つまり、おじさんにお金をもらって、彼のの息子ゾンビをいじめた情報を売ったのは彼の親友だった)」というメールが入る。

蝶を追いかけているゾンビは、また彷徨っている。だがその前に、蝶のタトゥーを入れた男が立ちはだかる!彼はゾンビを斬り、頭の上半分が飛び、下に落ちる。

感想

・ラストは「死霊のえじき」へのオマージュなのかしら?
・途中まではコメディ、ラストは人間関係ドロドロホラーになったけど、全体的に心地がいい印象。ゾンビが好きなんだろうな、という気持ちは伝わってきました。その一方で、キャストの皆さんのキャラクターや演技力にすごく助けられている映画だとも感じる。ともさかりえさんとか、やっぱり演技うまいっすね。
・高校生の双子の姉が本当の犯人だ!という話をしていたけど、それが実際の話なのか、そうでもないのかがよくわからない(まあ、間違えてターゲットにされてしまったということなんでしょうけども)。