「NERVE/ナーヴ 世界で一番危険なゲーム」

ナーヴ

2016年のアメリカ映画「NERVE/ナーヴ 世界で一番危険なゲーム」。海外のSNSで加熱しているらしい度胸試しゲームがテーマになっています。実際に「SNSを通じて受けた指令をクリアする」というゲームは存在し、死者も出ているらしいですね。今回はそれをより大袈裟にスケールアップさせ、青春・恋愛・サスペンス要素を詰め込んだ感じです。主演はかわいいエマ・ロバーツ。より美人度が増した感じです。相手役は「グランド・イリュージョン」でジャック役を演じていたイケメン、デイヴ・フランコです。

登場人物

ヴィー:カメラ好きのおとなしい少女。やや厳しい母に育てられており、カリフォルニアの大学に進学したいがお金がないため諦め気味。イケメンのフットボーラーJPのことが好き。
イアン:ゲームを通じてヴィーと知り合った青年。バイクが好き。
トミー:ヴィーの男友達。実はスーパーハッカー。

シドニー:目立ちたがりのチアリーダー。もともとナーヴにはまっており、ランキング1位になるためには何でもしようとする。
リヴ:ヴィーの友達のひとり。メガネ女子。
JP:イケメンフットボーラー。

タイ:イアンの友人らしい、ナーヴの挑戦者。イアンとは深い因縁があるようだ。

ネタバレ

ナーヴ2

カリフォルニア芸術大学への入学許可があるのに、資金面で辞退しなければいけないと考えているヴィー。彼女はシドニーに誘われ、「ナーヴ」の視聴者になっている。
ナーヴはSNS上のゲームであり、視聴者と挑戦者に分かれる。視聴者はお金を払って放送を見て、その挑戦のお題を考えることもできる。視聴者はチャレンジに応じて成功すればお金がもらえ、かつランキングも上がっていく。ランキング上位だけが、決勝に挑戦できる。

地元(ニューヨーク)の大学への進学を勧める母。ヴィーは死んだ兄の部屋を片付けて間貸しすることを提案するが、母を怒らせてしまう。

JPもいるフットボールチームの撮影に行くヴィー。だが、そこでチアガールのシドニーがスカートをめくり、生のお尻を出す。それが彼女の『挑戦』だったのだ。他にも、「店でドッグフードを食べる」「線路に降りる」「車の後ろにつかまってスケボーですべる」「崖から海に飛び降りる」挑戦をしている者もいる。

打ち上げで、シドニーからJPに告白するようにせっつかれるヴィー。だが、それを彼女は断ってしまう。シドニーが彼にヴィーの気持ちを伝えるが、「タイプじゃない」とフラれ、傷付く。トミーは慰めるが、ヴィーは自分を変えるためにナーヴに挑戦することにする。

ナーヴにはルールがある。
①挑戦を自分の携帯で撮影する
②失格は「失敗」か「棄権」のみ
③ナーヴのことを警察などに密告したら制裁が加えられる。ナーヴのことは秘密でなくてはならない。

トミーに協力してもらい、挑戦者になった彼女。「ダイナーで他人と5秒間キスをする」挑戦をする。賞金は100ドルだ。彼女はたまたま本を読んでいた青年にキスをして、挑戦を成功させる。その一方で、そのイアンという青年もダイナーで歌いながら踊り、挑戦を成功させる。2人とも挑戦者だったのだ。

ヴィーはゲームから降りようとするが、イアンは「2人で中心街へ」(200ドルの報酬つき)という指令を見せ、彼女を誘う。挑発されて、ついイアンと一緒に行くことを選ぶヴィー。トミーは置いていかれる。
その頃、シドニーは街で「我慢オナラ」という謎の指令に挑戦していた。(フェイクのオナラ音を街の人に聞いてもらうという謎挑戦)

ヴィーは中心街でまたゲームから降りるというが、「ドレスを試着する」だけで500ドルもらえると知り、高級百貨店に入る。足元を見られながらもドレスの試着を成功させるヴィー。試着中のヴィーの下着姿のせいで、視聴者はどんどん増える。
同じ指令に挑戦していたイアンと鉢合わせになり、「ドレスに似合う靴を選ぶ」という指令を二人でこなしながらイチャイチャする2人。

ヴィーが心配なトミーは、ナーヴの視聴者となり、彼女を見守る。
ヴィーとイアンは「店を出ろ」(2500ドルの報酬)という指示を受けるが、服が消えている。イアンは試着した服を着たまま逃げようとするが、ヴィーはそれは泥棒だと制止し、2人は下着姿で逃げる。
バイクのところまで逃げると、試着したのとそっくり同じ服がイアンのバイクにかかっている。

2人はそのまま、10分でセント・マークスへ行き、ヴィーはタトゥーを入れることになる。

トミーはイアンのことを調べているが、情報が全然出てこない。
彼は特殊な検索システムを使ってイアンのことを調べるが、以前にナーヴでバイクを盗む挑戦をしていたこと、高所にぶら下がる挑戦で彼の友人が落下したことを知る。

イアンとまた移動をしているヴィー。今度は、時速96キロで目隠しバイク走行しなければいけないイアン。報酬は1万ドル。イアンはヴィーが必要だと頼み込み、彼女はこの危険なゲームをすることにする。イアンのヘルメットに貼る目隠しステッカーを持ってきた男(タイ)は、イアンに「決勝で会おう」と言い、去っていく。

見事、危険な賭けを成功させるイアンとヴィー。その様子をパーティー中のシドニーやリヴも見ている。視聴者を集めるヴィーを苦々しく見ているシドニー。
だが、その会場ににタイがやってきて、シドニーにパートナーになろうと持ち掛ける。イアンたちに対抗するために。だが、シドニーはそれを断る。念のため、連絡先を渡すタイ。

口座の増えた金に気が付き、トミーに相談するヴィーの母(彼女はトミーと懇意にしている)。彼はうまくごまかすが、いつまでも通用しないだろう。

イアンとヴィーはメリーゴーラウンドに乗る。
シドニーからの電話を着信拒否するヴィーだが、その会話はすべて拡散されている。ヴィーはシドニーの取り巻きでいることに疲れたと言い、彼女のことを否定しまくる。だが、イアンはヴィーに対して、シドニーのいるパーティーに行こうと持ちかける。

シドニーはヴィーに負けたくないと、ビルとビルの間にわたした梯子を歩く挑戦を受ける。だが、結局おじけづき、途中で棄権する。他にも、地下鉄で線路を飛び越えようとしてケガをしたり、たき火を飛び越えようとして人間同士で激突する失敗映像も流れていく。

タイは線路に寝そべり、体の上に電車を通過させる。彼はその挑戦を成功させ、ランキング1位になる。

イアンとヴィーはイチャイチャしながらパーティに登場する。チヤホヤされるヴィー。シドニーをなぐさめようと彼女のもとに行くと、シドニーはJPとキスをしていた。シドニーとヴィーは喧嘩をする。ヴィーはシドニーが失敗したはしごわたりを成功させ、ランキング1位になる。
その一方で、イアンは挑戦を成功させる。シドニーとヴィーを引き合わせることが彼の挑戦だったのだ。

それに気付いたヴィーだが、彼には大きな秘密があるらしい。
しかしそれを振り切り、彼女は警察に密告する。密告した瞬間、彼女の家の口座がからっぽになる。
そしてヴィーは突然、タイに殴られてしまう。

ナーヴ1

気が付くと、彼女はコンテナの中にいる。決勝で勝つしかないと知らされるヴィー。彼女は指示を受け、フェリー乗り場に向かう。
イアンと合流するヴィーだが、そこで彼の秘密を知らされる。イアンはタイ、そしてロビーという友人と3人でナーヴに挑戦した。だが、ロビーがビルの鉄骨にぶら下がって転落死し、タイとイアンは密告。そのせいで、ゲームの囚人にされた。イアンはゲームに囚われてしまったのだ。そして、今はヴィーも同じ立場だ。イアンはヴィーを決勝に行かせて対決し、わざと負けると言い出す。

トミーとシドニーはヴィーと会った後(ヴィーとシドニーは仲直りする)、あるクラブに行く。実はトミーはハッカーであり、ナーヴのゲームを壊そうとしているのだ。
ヴィーの母親にも事態がバレ、トミ―に合流することになる。
イアンはビル屋上のクレーンに片手でぶら下がり、無事に決勝に進む。ヴィーは銃を渡される。

ヴィーとイアンを待っていたのは、銃での撃ち合いだった。ヴィーはわざと外し、ゲームは無効となる。
そこで野次馬の中からタイが出てきて、彼女を撃つという。だが、ヴィーは野次馬に説教をする。顔を隠してゲームを野次るだけの彼らに「顔を見せろ」と言い、「見ているだけでも責任はある」と視聴者を責める。

ヴィーの母親はトミーと合流する。予想に反して、ハッキングはうまくいかない。
結局、ヴィーは撃たれてしまう。だが、ハッキングが成功した!視聴者たちの携帯には彼らの本名が表示され、「あなたは殺人の共犯者です」と出てくる。ハッとした彼らは、ゲームをやめる。
なんとヴィーは生きていて、イアンを抱きしめる。実はタイも共犯であり、連絡先を交換したシドニーに空砲を撃つように頼まれていたのだ。

ナーヴは消えた。
イアンとヴィーは、とんだ初デートだったと笑い合う。イアンは自分の本名がサムだと明かす。

結局、ヴィーはカリフォルニアの大学に進学して、シドニーとの友情も復活。イアンともうまくいっている。

感想

・この絵にかいたようなハッピーエンドを見て、あっ、怖い映画じゃなかったのねと気付く。
・とにかく登場人物が美形。有名なメリーゴーラウンドも出てきたし、とにかくロマンティックですね。
・オチはけっこうびっくりしたけど(タイが実は仲間になっていたとか)、「友達がスーパーハッカー」はさすがにご都合よすぎ!
・ナーヴの説明ムービーやエンディングの映像はオシャレ。

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