「ミラクル・ニール!」

ミラクルニール

かなり前に見た映画ですが「ミラクル・ニール!」の話。2015年のイギリス映画。
ダメ男が超能力を手に入れ、しかも地球存亡も彼の手にかかっているとしたら……というSFコメディ。

サイモン・ペッグ主演で、まあおバカな映画であります。「宇宙人ポール」を思い出した(どちらも面白い)。

あらすじ

「モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル」「モンティ・パイソン/ライフ・オブ・ブライアン」のテリー・ジョーンズ監督が、「ショーン・オブ・ザ・デッド」「スター・トレック」のサイモン・ペッグを主演に迎えて贈る痛快ナンセンスSFコメディ。共演はケイト・ベッキンセイル。また、ヴォイス・キャストとして、モンティ・パイソンの現存メンバーが全員参加したほか、主人公の愛犬の声を2014年に急逝したロビン・ウィリアムズが務めているのも話題に。
遥か銀河の彼方でエイリアンたちが地球の処遇を巡って議論を重ね、即時破壊が検討される。そして地球には最後のチャンスとして、無作為に選ばれた一人に全知全能の力が与えられ、その人物の行動を見て最終判断が下されることに。こうして知らないうちに地球の命運を託されてしまったのが、高校教師のニール。階下の美女キャサリンに叶わぬ想いを抱きながら、愛犬デニスと冴えなくもお気楽な毎日を送っていた。それがある日突然、自分の周りで次々とありえない事が起こり始める。そしてようやく自分がとんでもないパワーを手に入れたことに気づくニールだったが…。
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=354185

ネタバレ

ミラクルニール1

売れない小説家でダメ男、ニール。彼は小説を書きつつ、学校の教師もしているが、いつもいろんな壁にぶつかっている。

その頃、エイリアンたちは地球を破壊するかどうかの会議をしていた。YouTubeの映像を見て、その下劣さに地球は破壊されることになる。それではかわいそうだとチャンスを与えられることになるが、無作為に選ばれた地球人に全知全能の力が与えられ、その人物の行動によってどうするかを決めることになる。それで選ばれたのがニールだった!

ニールが好きな隣人・キャサリンはテレビ番組の制作をしている。

万能の力を手にしたニールは、さまざまな行動に出る。
教師の仕事に飽き飽きする彼だが、その願いがかなえられ、教室が爆発してしまう。
・犬が小説の原稿をむちゃくちゃに→原状回復
・犬のフンが、自分からトイレに歩いて行って流れていく
・こぼしたウイスキーをビンに戻す(だが、いろんなものが混じっていて飲めない)
・生徒を生き返らせようとするが、生徒以外も生き返ってくる

慌てて時間を巻き戻すニール。

・生徒たちを模範的な態度にして、授業を楽にする
・校長が主人公に優しくなる
・親友・レイが片思いしていた美人教師の気持ちを彼に向かせる
・アメリカ大統領になる→あまりの待遇と激務ぶりにすぐやめる
・巨根になってみる
・女になったり、たくましい体型になってみたりする
・キャサリンを覗く→だが、キャサリンのほうからもばっちり見えていた→その後彼女の記憶を消す

ニールは親友のレイに打ち明けて、骨格標本を喋らせて証明する。
だが、キャサリンに言い寄っている大佐がおり、彼女も彼のことが気になっている。

一瞬、ニールは力が使えなくなる(宇宙の機械の調子がおかしくなる)。
ニールは「キャサリンが自分に夢中になるように」と願うが、それは実は願いとしてカウントされてはいなかった。キャサリンは自分の意志で、彼女とキスをする。

雨を晴れに変えたり、服を自動で着たりするニール。他にも朝食を食べさせてもらい、いろんな言語を理解できるようにして本を読み漁る。
レイはドロシーにつきまとわれてヘトヘトだ。

ニールは自分の愛犬を話せるようにもするが、そのせいでキャサリンにゲイカップルだと勘違いされてしまう。キャサリンを追いかけるが、バスに乗ろうとして上に乗ったり内部に入ったりと大混乱する。
結局追いつけないし、ドロシーはレイのことを宗教のように崇拝し始める。
レイはアヒルになったりソーセージになったりと忙しい。

キャサリンを待ち伏せする大佐。だが、彼女はもう彼に興味がない。ディナーと一緒にするニールとキャサリンだが、彼は真実を告白する。だが、大佐が中に入ってきて大喧嘩になり、キャサリンは逃げてしまう。

大佐が自分の首を絞めると腕が折れるように願うニール。だが、不意をつかれて殴られてしまう。
ニールはキャサリンの願いを叶え、彼女は念願のオフィスを手に入れる。

大佐はニールを拘束し、彼の愛犬デニスを人質にさんざん好き放題する(ニールに命令して彼の服装や体を変えさせる)。

ドロシーはレイの死後の復活を見たい(つまり、殺させてくれ)と迫られている。

ミラクルニール2

キャサリンとレイは大佐の家に入り込み、ニールを助けようとする。
イギリスの警察の制服がピンクになり、ニールは頭がアイスクリームでドレスを着ており、耳からはサクランボがなっている。信号は全て青になって混乱している。
大佐はキャサリンが自分を愛するように念じろとニールに命令し、彼はそれに従うしかない。
だが、ニールは大佐を犬に変えてなんとかピンチを脱出する。ドロシーも元に戻る。

キャサリンを改めてデートに誘うが、嫌われているニール。キャサリンをデートに誘うがツンツンされ、「人に操られる気持ちがわかる?」「何でも操れる人は愛せない」と言われてしまう。

ニールは悩んでいる。食糧問題を改善したところでデブや肥満の問題に直結しているし、住宅問題やホームレスをなんとかしようとしたら開発が進む。戦争をなくしても、理由もない争いが多発するかもしれない。温暖化を改善しようとしたら逆に寒くなる。万能パワーは役に立たない。

自殺することにするニールだが、デニスはそれを止める。デニスは川に飛び込んだニールの後に飛び込み、彼は犬を救わざるを得ない。

ミラクルニール3

「弱さは抹殺すべき」と、地球ごと抹殺されるべきだという宇宙人たち。
ニールは自分の力をデニスに譲ることにする。
デニスは「力の源を破壊してしまえ」と願い、宇宙人たちは宇宙船ごと吹っ飛んでしまう。

目が覚めたらもとに戻っている。
だが、キャサリンは彼を許し、改めてデートに合意する。デニスも元に戻ったようだ。
と見せかけて、デニスの力はまだ温存されているし、大佐も犬のままだということがわかる。

感想

・とにかく、ギャグの回数が細かい!これだけいろいろなアイデアを具現化して盛り込むのは大変だったと思う。見るのに体力がいるコメディです。