「ウォーキング・デッド」シーズン7・第2話「王国」のネタバレ

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第2話 王国(The Well)のあらすじ

救世主に殺されそうになったキャロルはモーガンに救われる。モーガンは師の教えに従い、悪人であっても殺さないことをモットーとしてきたが、銃で撃ち殺したことで葛藤が生まれていた。そんな2人の前に馬に乗った男たちが現れ、彼らのコミュニティーに連れていく。そこは“王国”と呼ばれ、最高責任者としてエゼキエル王が統治していた。みなが安全に暮らし、楽園に思えた王国だが、実は指導者たちしか知らない秘密があった。
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ネタバレ

怪我をしているキャロルは運ばれている。彼らの味方をしてくれた人物たちやモーガンはウォーカーたちと戦っているが、その光景もはっきり見えない。馬を食べているウォーカー。だが、味方をしてくれた人たちの仲間がさらに駆けつけてくる。彼らは全員馬に乗っており、なかには女性の戦士・ダイアンの姿も見える。
朦朧とするキャロルは、ウォーカーの生前の姿が見える。だが、それはやはり幻だ。
彼らを助けてくれたのは、ダニエルとコルトンという男性だった。彼らはキャロルとモーガンを助けてくれる。

モーガンは、道しるべをつけ続けている。彼はポストに傷をつけ、ポストの横についているフラグ(郵便が来ている時にサインとして立たせておく、フラッグ型のもの)を上げていく。

目を覚ましたキャロル。彼女は2日間寝込んでいたのだ。それをモーガンはずっと見守っていたらしい。
車イスに乗ったキャロルを案内するモーガン。彼らを助けてくれた人物のコミュニティは、かなり立派だ。野菜も育っているし、子供たちもいる。ここは“王国”と呼ばれていた。そして、その責任者であり、統治者をしているのがエゼキエル王だという。

彼に謁見するモーガンとキャロル。キャロルは、エゼキエル王のそばにいるトラに驚く。キャロルは尊大な態度をとる彼と、彼を持ち上げる態度を貫くモーガンに呆れている。エゼキエル王の側近であるジェリーは、キャロルにフルーツを勧める。リンゴやザクロ、ストロベリーを差し出す彼を、キャロルは拒否する(彼らを信用していないから)。キャロルはお上品に振る舞い、その場を後にする。

建物を出た後、モーガンを非難するキャロル。彼女はいつかここを出て行くと主張する。だが、モーガンはキャロルに対して「死なせない、絶対に」と呟く。

モーガンは、エゼキエル王たちを手伝う。彼らは豚を育てているが、そのエサはウォーカーだ。彼らは野良の豚をハンティングして、ウォーカーをエサにして太らせている。その事実に顔を歪ませるモーガン。
青年のベンがマチェーテでウォーカーを撃退しようとするが、うまくいかない。

王に、ベンを仕込んでくれるように頼まれるモーガン。
キャロルは自室でぼんやりしているが、その壁には「井戸の水を飲み干せ、そして井戸の水を満たせ」と書かれている。
合唱団のハミングが聞こえてくる。

ベンに棒術を教えるモーガン。
キャロルは武器を盗み、洗濯物をたたむ手伝うフリをしながら服をも盗む(しかも、夕食にパイが出ると聞いて感激して涙をこぼすフリすらする)。

ベンは棒術がうまくなるが、本当は活字好きのおとなしい青年らしい。
そんな最中、モーガンはまた王に手伝いを頼まれる。

王たちは、豚をニーガンの一味に渡している。だが、両者の関係はギスギスしており、「お前は間違ってないか?」「間違っていない!」という口論をきっかけに喧嘩に発展する。だが、ニーガン一味(といっても彼はいないが)のほうが立場が上らしく、王の部下はさんざん殴られてしまう。
モーガンは気まずそうにしており、それを王に見破られる。

ベンと食事を共にするモーガン。子供たちは平気で食事を残しているし、娯楽として映画を楽しんでいる人たちもいる。ベンはなぜ王にかわいがられているのか?実は彼の父と王は親しかったのだという。
ベンはモーガンの本を読んだといい、「人を殺してはいけないのか」と問う。だが、モーガンはベンに何も言うことができない。ベンに「囚われるな」というモーガン。
彼はキャロルに食事を運ぶが、部屋はもぬけのからになっている。

キャロルは逃げようとしているが、それを王とジュリーに見つかる。王は全てを察していたようだ。
“詐欺師は騙せない”という王。彼はキャロルが演技をしていることも、出て行こうとしていることもわかっていた。彼女の銃が救世主(ニーガン一味)のものだったのもわかっている。
そして、自分の立場についても明らかにする。

王も、決して望んでこの立場にいるのではない。人は誰かに従いたいのだ。それが人間だ。彼は安心させるために、王らしく振舞っているだけだった。元役者だという彼。ただ、エゼキエルは本名だという。
キャロルに対して、ねぎらいの言葉をかける王。
「気の毒だ、苦労してきたろう。悲劇を体験してきた。つらいな、何もかもつらく感じる。特に一人の時に。でもいいこともある。悪いことばかりじゃない、それが人生だ」
生きることから逃げるな、と言う王。
「なぜかまうの?」
「気分がいいからだ」

キャロルとモーガンは馬に乗って、王国を出てきている。彼らは途中でモーガンが目印のフラグを建てた郵便ポストのある家に辿り着く。キャロルとそこで分かれるモーガン。彼は帰り際、ポストをもとに戻す。家に入り、ウォーカーを殺して埋め、薪をくべる。そこで、誰かがドアをノックする!
キャロルはドアを開けるが、そこにはリンゴを持っている王が立っている。彼はキャロルにリンゴを差し出し、彼女は久しぶりに心からの笑顔を見せる。

感想

・新しいキャラであるエゼキエルが出てきました。トラがかわいい。あと、本人がとてもいい人そうだけど、これからどうなっちゃうんだ。ジェリーやベンもいい人だけど、これから先にどう転がるのか気になってきます。
・今までに出てきた場所のなかでも、かなり恵まれている印象が強い「王国」。
ただ、コミュニティとしてどれくらいの規模があって、どんな人がいるのかはイマイチわからない。ただ、むちゃくちゃ人が多い気はしますけど。
・相変わらず、キャロル単独のエピソードがドーンとあるのがすごい。人気あるのね。これからダリルやマギー、サシャ中心のエピソードも入ってきそうです。
・キャロルの女優さんも演技うまいですね。当たり前ですが。ラストシーンでニコッと笑うところで、すごくほっとした。