「ウェイワード・パインズ」シーズン2・第7話のネタバレ

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第7話 逆襲(Time Will Tell )

アビーの大群がフェンスの外に集まっている。ひとたび街に侵入されたら、人類に勝ち目はないと思われた。マーガレットに知性があると考えたテオは、彼女と意思の疎通を図ろうとする。人類が生き延びるためには、アビーとの対話が必要だと考えたからだ。しかし、アビーを下等な生物と考えるジェイソンは、テオの考えを受け入れようとしない。街の歴史すべてを知るCJは、人類に滅亡の影が忍び寄ってくるのを感じるのだった。
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ネタバレ

2034年4月9日。
機械から、ミッチャムが目覚めた。
まだ若々しいミッチャムは24時間のアラームをつけ、司令室の窓を開け(まだ中には何も置かれていないが)、機械の操作をする。仲間が眠る機械を拭いてまわる彼だが、そこにがピルチャーやレベッカが眠っているのが見える。チェスの駒を見つめ、ボクシングのサンドバッグを殴り続ける彼。ラジオやテレビもまだ機能している。
「間違いだったのか?」
ミッチャムはまた機械に入り、眠りにつく。

研究所。威嚇しているアビーたち。テオはまっすぐに、唯一黙っているマーガレットのほうに向かう。そして、彼女の手の模様を確認する。そこにメーガンが現れ、もうすぐ青カビからペニシリンが抽出できるとテオに報告する。マーガレットの手のひらの印について尋ねるテオ。メーガンはただの印だと言うが、テオはそれが道具を使った証拠だと指摘する。そして、マーガレットには知性があるからこそ、対話を試みるべきだと言うのだ。共通の言語を積み重ね、コミュニケーションをとろうと提案するテオ。
「俺が飼っていた犬より、彼女は利口だ」
とテオは言い、対話の準備を進める。
「人間よりも楽かも」
とメーガンをちらっと見るテオだが、彼女はレベッカのことを持ちだす。レベッカの建築のことを持ちだし、「独りよがり」とまで言うメーガン(なお、車庫を家の裏に作るという建築プランをメーガンは当初絶賛していた)。テオに同情するとまで言う。

まずはカードでGreen=YES、Red=NO、hand(手)=友達と教えていくテオ。
テオに流れで手を握られ、ご褒美の餌を「私も食べるの?」とメーガンはこぼす。だがテオは「学習できたらな」とユーモアで返す。
さらに王冠=リーダーとテオは教える。メーガンはこれらをムダだというが、テオは概念を共有できると信じている。

再度目覚めたミッチャム。彼は20年ごとに目を覚まし、見回りをしているようだ。彼は体を鍛えている。ミッチャムはチェスを楽しみ(起きるたびにひとりで進めている)、参加者のプロフィールを椅子に“座らせ”て、空想のお喋りを楽しんでいる。その様子はあまりにも自然で、それ故に狂気を感じさせる。
テレビはほとんど機能しなくなっており、空爆のニュースを伝えている局が唯一残っている。ラジオもとぎれとぎれだ。
銃を持ち、外に出たミッチャム。植物を採集している。と、そこに物音がする。
銃を出すミッチャムだが、そこには人間がいる!グリフィンと名乗る青年はひどくやつれており、武器を持っていないと表明する。そして、ミッチャムがどこから来たかを尋ねる。とっさに嘘をつくミッチャム。

グリフィンに魚をとってやるミッチャム。西部以外の水はかなり汚染されているそうだ。
「家族は死んだ?」
「みんなそうだろ」
そう言われると、なんとも言えない彼。だが、次の瞬間、グリフィンは泳いでいる魚をつかみとる。その指と爪はひょろ長く伸び、人間のものとは思われない。ミッチャムは戦慄する。

夜。グリフィンはひどくうなされている。ミッチャムは荷物を持ち、そっと立ち去る。
だが、その後をつけてくるグリフィン。
「一人で行く」
「なぜ」
「仕事をしやすい」
「一緒にいたほうが生き残れる」
「ダメだ」
「誰がいる?他に仲間……いるんだろ」
「無理なんだ」
「助けてくれ、置いていくな!」
「俺は仲間を守らないと」
「俺も頼むよ。一緒に」
「すまない、無理だ」
「自分だけ助かる気か」
とびかかってきたグリフィンの首を追って殺し、ミッチャムは座り込む。
「救えなかった人が大勢いる。せめて君を、さらなる苦難から救うよ。安らかに眠れ。すまない。許してくれ」
泣きながら立ち去るミッチャム。

テオとメーガンは実験を続けている。マーガレットは褒美の餌を受け取らず、オスを指さす。それをテオは「思いやり」と評する。彼女が人間には情を示さないのは、メーガンが検査で苦しめたからだろうとテオは分析する。
「だけどオスなんて人類を殺す下等な生きものよ」
とメーガンは言う。
テオは、彼女の手のひらの印は権力の象徴だと分析する。そしてマーガレットはエサを欲しくて動いているのではなく、知性で行動していると理解する。彼女はアビーの代表者なのだ。
アビーたちは自己犠牲で、自ら死体を積み重ねて壁を乗り越えようとした。それが今度成功すれば、彼らが勝利するだろう。

ミッチャムはまた目を覚ます。ラジオは動かない。部屋は埃をかぶっている。
チェスをする彼。
「疲れてるみたいね」
「アイリーン。そろそろ眠る時間だ」
彼の前には、いるはずのない女性が座っている。
「やる気ないのね。私が勝つわ」
「君がゲームを望んだ。俺は君と庭いじりをしたい」
その夏の情景について、うっとりと語る彼。どうやらアイリーンは彼の恋人なのだろうか。
「あなたが心配よ」
「今日は迎えに来たんだろ?俺を」
笑うアイリーン。
「それは私の仕事じゃないわ。かわいそうだけど、あなたには仕事があるもの。連れていけない」
「もうすぐだ」
「まだずっと先よ」
「この仕事が終わって家に戻ったら、君を見つけてその隣で眠れると思ってた。でも君が眠る大地は、もうないんだろ?」
ミッチャムの瞳から、涙がこぼれていく。
「土があるだけ、私じゃない」
「君は大気の一部になったんだな。俺がここで生かされている間に」
「あなたには仕事があるの」
彼はしばし黙る。
「正しいことか?」
「それが今の世界よ」
「どうなってるか、もうわからない。雨のように爆弾が降り、死の光で空は緑色だった。叫びたくなる時もあったよ。だが、聞く人もなく、俺の声がむなしく響くような気がした」
「あなたは思うがままの世界を作れるのよ。その力がある」
「一人では嫌だ」
「一人じゃない」
でも彼の目の前には、もう誰もいない。

ハスラーが研究所に飛び込んでくる。
「彼女を檻から出せ!彼女には印が!」
暴れる彼。マーガレットを解放するように強く言う。
「アビーたちが集まってる、彼女を救うためにな」
マーガレットが街の中でじっとしていたことから、何か理由があってここにいるのだとい指摘するテオ。
「手のひらのの印は数ヵ月かけて……」
テオはその言葉を遮り、ハスラーにアビーの襲撃について問う。が、メーガンはそれを「どのカードで表すの?」と茶化す。

ハスラーは焦っている。マーガレットはアビーのリーダーなのだ。じゃあジェイソンと話をさせる?というメーガンだが、ハスラーはそれを否定する。
「重要なのは街の外で起きていることだ」
メーガンはジェイソンを呼ぶと立ち去るが、ハスラーはテオに協力を求める。
「俺は君の味方だが。連中はアビーを見くびっている」
「ああ、街の上層部は何もわかってないバカどもさ」
「彼らにわからせたい」
「手遅れだ」
ハスラーは小さく呟く。

ミッチャムはまた機械から出てくる。彼は目的の4014年に到達したのだ。仲間たちを起こしたものの、ミッチャムの顔は晴れない。ピルチャーが彼に指示を出し、Aグループを目覚めさせるように命じる。
世界の終末を見た彼をねぎらいながら、「はじめよう」というピルチャー。

ミッチャムに連れられ、ピルチャーは外に出る。朽ちた建物の先には、アビーが見える。ピルチャーは想定外の事態に驚く(彼らが目覚める頃にはアビーは絶滅していた)が、ミッチャムはグリフィンの例を出し、「何もしなければ何もされない」と主張する。
だが、ピルチャーは「アビーは人類が誤った道を進んだ結果なんだよ」と返す。
「もはや人間ではない、おぞましい生き物だ」
「また眠りについて時機を待ちますか?」
ピルチャーはそれを否定し、この時代ですべてを始めると言う。予定通り、ここに街とフェンスの建設もスタートさせるという。強硬な彼のやり方に戸惑うミッチャム。
「彼らの居住地に?」
「奴らには知性も共同体の概念もないんだ。人間ではないからな。ここは再び我々の土地だ。奴らが絶滅していることを期待してたんだがな。でも心配ない。人類が勝つ」

テオは檻のなかのマーガレットを見つめている。そこにジェイソンたちが到着する。
ハスラーはフェンスの外を観察しているが、そこには1000体以上のアビーが集まっている。
ハスラーはアビーを解放するように言う。彼もまた、アビーの居住地に街を作ったのがすべての元凶だと感じているのだ。マーガレットは年齢的にも、人間が彼らの居住地を奪ったのを目撃し、覚えているだろう。
ジェイソンは「土地を取り返しただけ」と主張するが、「それならアビーも土地を奪い返して我々を皆殺しにしていいわけだ」とテオは返す。知性のあるマーガレットと交渉したらいいと提案するテオにケリーも同調、ジェイソンとケリーは対立する。
メーガンはこの期に及んで、ケリーも子どもを産んで街に尽くすべきだと余計な論争を持ちこんでくる。その論争を見て、マーガレットはこの状況すら理解しているかもしれないとテオは指摘する。はっとする彼ら。マーガレットは表情を変えず、それを見ている。

「ようこそ4016年へ!」の垂れ幕の下、メインストリートでパーティが行われている。
メーガンはミッチャムを誘いに来る。暗い顔をした彼をからかうメーガンだが、世界の終わりを目撃したという彼の表情はやはり暗いままだ。
「なぜ暗い顔をしているか理解できないわ。世界を再建したのに」
「俺はたった一人で世界の終わりを見た。2000年後に人類がいるかなどわからない。我々は多くを失い、それが魂を蝕むことを分かっていなかった」
「彼はわかってた。私の魂は救われたし、あなたも信じてほしい。世界は終わったと言うけれど、私たちは生き延びた。あなたもそのひとりよ」
「じゃあ、Aグループにどう説明する気だ?拉致されたことを彼らは喜ぶか?失ったものを理解できると思うか?」
「いずれ……」
「いずれ、ね。いいか?俺は2000年かけて失ったが、彼らは一瞬で失うんだ」
「とにかく来て。Aグループにあなたの貢献を話さなきゃ。この街で生き続けられることに、みんな感謝するはずよ」
ミッチャムは顔をそらす。

メリーゴーラウンドが回転し、車が燃えている。
「こんなのウソだ」
ミッチャムは自分の温室から出て行き、声のもとを探る。
「俺達は騙されていた」
暴動が起きている。
「待て、俺を置いていくな!」
「さあ行くぞ!」
「これは悪い夢よ、そうでしょ?」
住人たちの声がミッチャムを苦しめる。
「誰か助けて、お願い!」

マーガレットにカードで状況を説明するテオ。人間は「友達」であり、ジェイソンが「リーダー」であると教える。だが、マーガレットは王冠(リーダー)のカードを指し、続けてテオを指さす。
ジェイソンは出て行こうとするが、ケリーはどうして彼女が協力しようとしているのかを問う。ひどい扱いを受けているのに。
テオは、マーガレットに時間をかけて教育を行えば、アビーと意思疎通ができるようになる。この試みを進めるべきだとジェイソンに言う。テオは根気よく、マーガレットに自分は友達だと主張する。そして、隣のオスのアビーの檻を開けてしまう。テオはアビーに手を伸ばすが、そのアビーは彼に噛みつく!マーガレットはオスのアビーを叱るようなしぐさをして、オスのアビーはうなだれる。テオは、彼女が止めたから軽く噛まれただけで済んだと主張する。
「実験は終わりだ」
ジェイソンは研究所のアビーを次々と射殺する。
「知性があるなら、“報い”を教えてやれ」
ケリーの制止も聞き入れず、彼はマーガレットにも銃を向ける。
「彼女を殺せば、人類は皆殺しになる!」
ハスラーも叫ぶ。
テオとハスラーの見方をするケリー。彼女の言葉をようやく聞き入れ、ジェイソンは引く。だが、マーガレットはかなり怒っているようだ。

「皮肉だな。我々は最後の人類だ。残された最良のもの。なのに自滅の道を歩んでる。君が次のリーダーかもな。だが、人類は滅びる」
ハスラーはそう言い残し、立ち去る。残ったのはテオとメーガンだ。
「長年、この街で暮らしてきた。昔の世界を覚えていないほどよ。必死に忘れようとしたしね。ここまでこられたことを嬉しく思っているわ。マーガレットを一緒に研究できてよかった。でも結論はまだ……」
「ケダモノなのはジェイソンだ。それがわからないか?」
「彼にも欠点はある。でも私たちはアビーのような下等生物じゃない。彼らが人類に取って代わる?そんな考えは絶対に受け入れない。無理な相談よ。悪いわね」
テオは病院に戻ると言う。
「シャワーを浴びてくるよ。2~3時間後に戻って来たら……何をしよう」
マーガレットは、その後ろ姿を見ている。

ケリーとジェイソンはミッチャムのところを訪れている。彼らはミッチャムに、街を作ったのは間違いだったのかと聞いている。早く目覚め過ぎたのか?
だが、ミッチャムは今さらそんな議論をしても無駄だと思っている。
ジェイソンは「この街を終わらせるわけにはいかない。人類が必ず勝つ」と言って出ていく。

メーガンは作業中に、クラクラとなる。すると、足元に血だまりが見えた!車イスの彼女だが、自分の足を見ると腱を切られているのがわかる(下半身麻痺で感じなかったのか?)。その背後には、メスを持ったマーガレットが立っていて、彼女に迫る。

マーガレットは、テオは檻の開錠ナンバーも人間の手元を観察して覚えていたのだ。
「マーガレット……」
メーガンはそれだけ呟き、後ろにのけぞり、死亡する。
マーガレットは悠々と、部屋を出ていく。

感想

・ミッチャムの過去が明らかになります。「人類の終末を見届けた男」だったとは……!
・マーガレットを巡るゴチャゴチャがとにかく長い。レベッカとザンダーはこの回に登場していません。
・メーガンがこのエピソードで退場。しかし、前回も死んだのに都合よく生きていたので、次は人工頭脳メーガンとかメカメーガンとかで出てきそう。
・テオはイーサンほどはっきりキャラが描かれていないので、ちょっと物足りないです。
・ミッチャムが出会ったグリフィンくんがけっこうイケメンだった。