「THE CALL〔緊急通報指令室〕」

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2013年の映画「THE CALL〔緊急通報指令室〕」を見ました。
・ハル・ベリー主演、子役から美女に成長しつつあるアビゲイル・ブレスリンが誘拐される少女を演じています
・誘拐事件に対応する緊急通報指令室のスタッフ(トラウマ持ち)が少女を救うために奮闘!
・ハル・ベリーの映画ってガックリすることも多いですが(「キャットウーマン」のことは忘れない!)、例に漏れず……?

あらすじ

「チョコレート」「クラウド アトラス」のハル・ベリー主演のサスペンス・スリラー。何者かに拉致され車のトランクに閉じ込められた少女からのSOSを受けた緊急電話911のベテラン・オペレーターが、一刻を争う緊迫の状況で通話だけを頼りに懸命の救出劇を展開するさまをスリリングに描き出す。共演は「リトル・ミス・サンシャイン」「ゾンビランド」のアビゲイル・ブレスリン。監督は「マシニスト」「リセット」のブラッド・アンダーソン。
911のベテラン・オペレーター、ジョーダンは、不法侵入者に怯える若い女性から緊急電話を受けた際、わずかなミスを犯したために通報者を救えず、自責の念に苛まれる。それがトラウマとなってしまった彼女は、オペレーターの仕事を辞めようと決意していた。だがその矢先、彼女は、何者かに拉致されて移動する車のトランクの中から助けを求める少女ケイシーの緊急通報を受ける。今度こそ通報者の命を救うべく、冷静かつ的確な指示をケイシーに与えていくジョーダンだったが…。
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=346799

ネタバレ

有能なオペレーター・ジョーダンはある夜、女の子からの電話を受ける。ある男が家に侵入しようとしてきていると助けを求めているのだ。だが、ジョーダンは不用意に呼び出し音を鳴らしてしまい、それで少女の隠れ場所が見つかってしまう。さらに、その少女が殺され、裸で見つかったと報道される。
それまでは恋人の警官と甘い一夜を過ごそうとしていたのに、失敗したこと、少女を死なせたことが彼女にとっての大きなトラウマになってしまう。

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6ヵ月後。スタッフを育成する側としてジョーダンは働いている。だが、精神安定薬は欠かせないし、未だに電話を受けることができない。

その頃、ショッピングモールでケイシーは友人とショッピングを楽しんでいた。だが、友達が先に帰宅してしまい、1人になったケイシー。駐車場で男に拉致されてしまう!
だが、友人のプリペイドカード携帯をたまたま持っていたケイシーは、それで警察に電話をかける!

新人への研修中、たまたま他スタッフがその通報を受けたところにいたジョーダン。慌てる他スタッフと代わり、ジョーダンが電話を受け始める。
彼女の指示は的確だ。非常脱出用のレバーがないか確認させ、車のテールランプをトランク内から落とさせる。そして、そこから手を振るように指示する。その様子を見ていた人が通報するが、彼女の視線に気が付いた犯人は高速から降りてしまう。さらに、テールランプがはまっていた穴から、トランクの中にあったペンキをこぼさせるジョーダン。
それも気付いた犯人は激昂する!だが、ペンキがこぼれていることを指摘した男性が犯人を不審がり、追いかけて来ていた。目撃者をボコボコにして、車を乗り換えて犯人は移動を続ける!

だが、ケイシーは携帯をまだ隠し持っている。男の死体と一緒にトランクにいるケイシーだが、突然男が息を吹き返し、暴れ出す!そして男が緊急レバーを引いて外に飛び出そうとした瞬間、犯人が目撃者の男を改めてめった刺しする!

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給油所に到着した車。ケイシーはトランクから後部座席に這い出して(引き出し式のひじかけ穴から前にた)、給油所のスタッフに助けを求める。だが、犯人は気付いたスタッフにガソリンをかけ、燃やしてしまう(よく給油所が爆発しなかったなあ)。
そのまま逃げ続ける犯人。

警官は残された車を調べている。ジョーダンの彼氏の警官が、犯人が落としたクロロホルムの瓶を見つけて指紋照合を行う。身元が判明して、ジョーダンもその顔を見ることができる。めちゃくちゃ笑顔の犯人の写真がデータベースから浮かび上がってくる。

警官は犯人の家を調べるが、そこで彼の姉の存在を知る。その人はケイシーによく似ている。

犯人はケイシーから電話を取り上げ、通話は切断されてしまう。警官たちは犯人の生家を調べるが、何も見つからない。
ジョーダンは帰宅するように命じられる。彼女にできるのはここまでなのか。

犯人はケイシーの髪の毛をカットしている。だが、途中でヘアスプレーを奪って彼の目に噴射して、逃げ出そうとする。だが、ある部屋に逃げ込んだものの、その光景に絶句しているうちにまた捕まってしまう。

ジョーダンはケイシーとの会話のテープを何度も聞き返し、ヒントを得る。そして、彼女の家を自分で突き止め、ドライブしてそこまで向かう。
彼女は犯人の隠れ家をつきとめる。そこで姉が病気で死んだであろうこと、その姉の死体にキスをしているらしき写真が発見される(誰が撮ったのでしょうか?)。

おそらくケイシーがいるだろう地下室(野原の真ん中に扉があって、そこにある扉を開くと降りられる)へ降りるジョーダン。そこで、姉の部屋を再現しただろう部屋に入りこむ。血まみれのベッドと、その横には鏡台があり、頭皮つきの金髪の髪の毛が置かれている。
犯人はそこに戻ってきて満足そうにカツラを眺めているが、突然怒りだして「こんなんじゃない!」と冷蔵庫にそれを放り込む。冷蔵庫のなかには、たくさんの金髪(頭皮付き)が入っている。犯人の男に見つかりそうになるが、ギリギリで気付かれないジョーダン。

犯人はケイシーの頭皮も剥ごうとするが、その瞬間、ジョーダンは落ちていたマネキンの頭部で男の頭を叩き割る!そして、ジョーダンはケイシーを助け出す。
追いかける犯人。穴から這い出した犯人は、ジョーダンの後ろ姿を追いかける。だが、次の瞬間、隠れていたケイシーが犯人の腹部をハサミで刺している。

気絶した男が次に気が付くと、犯人は手術用の椅子に縛られている。彼はいつ警察がくるのかとジョーダンに尋ねるが彼女は答えない。ケイシーとジョーダンは口裏を合わせ、ケイシーが森に逃げたところをジョーダンが助けたということにするらしい。
ジョーダンは犯人に言われてトラウマになった「もう手遅れ」という言葉を男に投げつけ、そのまま出て行ってしまう。

感想

・まさかの放置エンド。
どう考えても警察のスタッフがしていいことではないし、どう考えても死刑案件なんだから警察呼びなさいよと思いました。「死よりも重い罰を!」というわけでもないし……。
この人がどういう実績を持っているのかわかりませんが、勝手に犯人の家を突き止めて勝手に行っちゃうわけないじゃないか!という気持ちしかない。
・ベテランオペレーターならこのような案件にいくらでも関わることがありそうなものですが、設定がよくわからない。そもそも、彼氏とイチャイチャウフフしてて気が散ったんだから、怒られて当たり前だぜ!※休憩中にチュッチュしてます
・犯人も昼間の街中で目撃者を殴って殺したり、指紋をすぐに発見されたりとけっこう迂闊。
あと、久しぶりにクロロホルム見たなあ。漫画でしか見ないクロロホルム……。あと、指紋から身元を割り出した時の写真がすごく笑顔だった。何でだろう。
・髪の毛を皮膚ごと剥いでコレクションしているって、ルーツはエド・ゲインなのだろうか?
その設定に既視感がありすぎて、集中できない。
・とはいえ、車のトランクに詰め込まれた時にどうしたらいいか、よくわかりました。その点では有益かもしれない。