「フロム・ダスク・ティル・ドーン」シーズン1・第6話のネタバレ

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缶詰を漁っている男。髭もモジャモジャで汚らしいが、よく見るとそれはリッチーのようだ。ふと、銃の弾を見つける彼。そしてそれを装填して、どこかに歩いていく。鹿を見つけて撃とうとするが、うまくいかない。蛇を見つけ、件のナイフでそれを殺そうとする。しかし、ヘビも負けずに襲いかかる!

夜になり、リッチーは満足気に食事をしている(蛇を食べているのか?)。が、焚火をしている彼の前に、美女がぬるっと現れる。「私を見つけ出して、私を見つけて」
次の瞬間、セスに頼まれて彼を探しに来たという男が目の前に現れる。困惑するかつてのセスの顔が、店の前で微笑むセスの顔に重なる。

仕事が済むまで、兄妹に付き合う羽目になった牧師一家。しぶしぶ従う。呼び込みの男はケイティに絡み、セスに殴られる。

店内ではポールダンスや生バンド演奏が繰り広げられている。ふと、店内にあるマークが、リッチーの身の回りにやたらと出現している例の目のマークだと気付くセス。だが、リッチーが彼に囁く。「やっと来たな、楽園に」

下着姿の女がスコットに話しかけるが、父が阻止する。女は次にリッチーに話しかけるが、「バカにするな」と彼は話を聞かない。
カルロスについて聞きこみをするセスだが、ここが彼の店だとバーテンダーから聞かされる。とりあえず、強い酒を頼むことにするセス。

フレデリコはひたすら歩いている。すると、晒された3つの生首を発見する。
「完全に道を見失っている、哀れな奴」と生首のひとつが、彼をせせら笑う。それは「悪魔を倒すには、自分が悪魔になるしかない」とフレデリコに強調する。そして、道を指し示す。それを耳にしたフレデリコは、生首のひとつがかぶっていた帽子をもらい、そのまま歩き続ける。

セスはカルロスに電話をするが、つながらない。

店の裏ではカルロスは黒い蛇を箱から出している。
「今夜は失敗が許されない」
その蛇の牙から、グラスに毒を注ぐ。
「今夜は戦争が始まり、強い者だけが生き残る」
カルロスは部下に強調する。

リッチーはポールダンスに見とれてリラックスしている。だが、セスは反対に落ち着かない。

みるみる日が沈んでいく。

セスは、居心地が悪そうな牧師たちにテキーラを振る舞う。だが、牧師が自分の子どもたちもテキーラはいらないと拒否する。セスは牧師一家と自分たちを「家族」だと称する。
セスは突然ケイティに「人を殺した」と告白して、ケイティに「許せ」と言う。ケイティは「あなたを許すわ」と言い、セスは喜ぶ。しかし、セスはケイティにも告白を強いる。彼女はしぶしぶ、カイルと教会の裏でキスしたことを告白する。そして、セスは牧師に結婚が破綻した理由を尋ねる。結局、セスは全員にテキーラを飲ませる。「天使のションベンだ」とセスはうっとりする。家族をひっかきまわしたセスに「地獄に落ちろ」と呟く牧師。

フレデリコは、レストランの席に座って、途方にくれながら彼らがいる場所を考えあぐねている。そこは甘い誘惑で満ちた場所だと、生首は囁いた。ふとテレビでやっている西部劇に見入り、アールのことを思い出す。レンジャーとして侮辱されたことを思い出したのだ。レンジャーはかつて、無頼者だったらしい。罪のない人を殺したり、むごいやり方で見せしめをしたりもした。アールはその理由を聞かれ「時には、残虐な行為が必要な場所もある」と語る。
ふと我に返ると、店内に男たちが入ってくる。彼らは迷わず、カーテンの奥へと姿を消す。お菓子を盗み食いした子どもを怒って店主が目を離した瞬間、フレデリコも姿を消す。彼は男たちを追ってカーテンの奥へ進む。

金を車におきっぱなしにしているセスは、それを移動させたいと思う。だがリッチーは手伝わないし、「何かに呼ばれてここに来た」ことを説明すらしない。
ひとりで別の場所に金を隠したセスだが、呼び込みの男やその仲間に絡まれる。セスはボコボコにされる。

牧師一家は逃げるかどうかで揉めている。リスクをこれ以上追うべきではないという父の様子に、呆れる子供たち。ケイティはリッチーを探す。彼はイカれているが嘘つきではないというのだ。

先般盗み食いをした少年が、謎の抜け穴で迷うフレデリコの目の前に現れ、彼の案内をすると言う。だが、そのせいで彼は捕まってしまう。罠だったのだ。
殴られた後、カルロスと対峙する彼。カルロスは彼を脅しながら、リッチーの持っていたナイフ(現在、フレデリコが持っている)を通じて彼が見てきたものを共有する。フレデリコを挑発するように、カルロスは彼の妻や娘の話題を出す。

セスは、呼び込みの男たちに負け、2つのバイクに鎖でつながれ、引き裂かれそうになっている。しかしカルロスがもてなしていた金持ちそうな男が現れ、セスを救う。

店内で、ワイルドな男が話しかけてくる。よく見ると、それは眼鏡をはずして髪型を変えた教授(フレデリコがナイフのことを相談した人)だ。彼はケイティをナンパする。「悪い奴に絡まれたらセックスマシンを呼べ」という男は股間にぶらさがった銃(※本物の銃)を見せるが、ケイティは「どうせタマ無しでしょ」と立ち去る。

店内に設置されたナイフ投げ(ダーツみたいな感じで置かれている)に夢中なリッチー。だが、ついに「私を探し出して」という声の女(本当は違うがリッチーは勘違いする)に出会う。
しかし、彼と女が個室に入った次の瞬間、ケイティが現れる。女は立ち去り、ケイティは助けを求める。リッチーは「俺には決められない」とつぶやく。

呼び込みの男たちからセスを助けた男は、ナルシソと名乗る。この男は唐突に、カルロスとセスの取引に首を突っ込んでくる。カルロスの助けで、弟とエルレイに高飛びする予定だと語るが、ナルシソはそれを鼻で笑い「君は行けない」と語る。

フレデリコは拷問されるようだ。先ほどの少年が、拷問器具を用意している。
しかし、フレデリコもナイフの力で未来を予見している。彼は9人の神が、神殿に守護神の女を拝みにやってくると言う。だが、そのうちの1人がすべてを台無しにするというのだ。ゲッコー兄弟を渡せば、名前を教えるというフレデリコ。それはナルシソだと明かす。
「驚いたな、だから気にくわん」
店内のバーテンダーと話すカルロス。たしかに店内では、ナルシソどセスがグラスを交わしている。カルロスはフレデリコの舌を“かわいがれ”と命令する。

リッチーに自分たちを逃がしてほしいと頼むケイティ。だが、ケイティにここにいて、一緒に“感じて”ほしいという彼。ケイティにとっても、ここが本当の居場所かもしれないというのだ。
「もっとよく見て」リッチーの言葉の意味とは?
「どんな気分?自分の居場所があるって」
「安心できる」
「お願い、私たち帰らせて」
リッチーとケイティはキスをする。
「自由にして」
よく耳にしたあの言葉をケイティが口をしたことに、彼は驚きを隠せない。

そこにセスが来て、席を立ったケイティ。セスとリッチーはナイフ投げで対決することになる。セスが勝ったら店を出る。リッチーが勝ったら、そのまま店にいる。

拷問を受けるフレデリコ。彼は「残虐な行為が必要な場所もある、地獄の一歩手前だ」というアールの言葉を思い出している。フレデリコが死んだら、妻と娘を殺すと笑いながら言うカルロスの手下。さらに、これから彼に電気ショックを与えるようだ。その感度をより上げるために、男たちは彼に小便をかける。

「戦争が始まり、強いものが生き残る」
フレデリコに注目した手下は、あっという間に彼に撃たれる(彼は機会を窺っていた)。2人いたうちの1人は両目を撃ち抜かれ、もう1人は腰を刺される。
「俺はクソレンジャーだ!」
次の瞬間、彼らは吸血鬼に変貌する。が、首を切り落としてとどめをさすフレデリコ。

彼は生首を持って部屋の外に出て、自分を騙した子どもを見つける。騙した償いをするか?と聞かれ、少年は頷く。フレデリコはカルロスがバーにいることを知る。「カルロスさま」と書かれた立て札に、手下の生首をめり込ませるフレデリコ。そこに置かれていたバイクに乗り、彼はバーに向かう。

ケイティが姿を消したことを気遣う牧師。スコットはだいぶ酔っている。「ものごとには全て理由がある、ここに来たのにも理由がある」というスコット。だが、牧師はこの店を出ると宣言する。しかし、彼の前にいかにも紳士然とした男が立ち塞がる。この店の雰囲気が合わないから帰るという男に、牧師は同調する。だが、この男はスコットを“貸して”くれと言い出し、にやにやする(この男はショタコンなのだろう)。まともな人間はこの店にはいないらしい。

カルロスは「そろそろ始める」といい、ナイフを正当な持ち主に返せと命令する。

兄弟はナイフ投げの勝負を続けている。そこにケイティが出てきて、自分で的を持ち、それにリッチーが命中させられたら自分たちを解放しろと言う。リッチーのもとに、バーテンダーが件のナイフを運んでくる。そのナイフの出所について知りたがるセスだが、リッチーはナイフを投げる。見事にそれは命中する。

セスには知らない男にナイフをもらったというリッチー。他の客は、促されて全員席についている。そこにフレデリコもやってくる。兄弟も席に着く。特別なパフォーマンスが始まるらしい。カルロスはその演目を「死の国の女神」と紹介して、彼女を“地獄のサンタニコ”と紹介する。リッチーは、自分にナイフを渡したのはカルロスだ、カルロスからナイフをもらったんだとセスに告げる。そして登場したサンタニコを見て、彼女こそ自分の幻覚に登場した美女だと確信する。