「ウェイワード・パインズ 出口のない街」後篇・第5話(シリーズ10話/最終話)のネタバレ

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第10話 救世主(Cycle )

イーサンが街の真実を住民に明かしたことに動揺したピルチャーは街全体を停電させる。それにより電気フェンスの電源も落ち、住民の安全が脅かされたため、地下室へ避難させようと動くイーサンたち。そこにフェンスを越え街に侵入したアビーたちが襲いかかる。イーサンたちは、メーガンからピルチャーのいる管理施設への行き方を聞き出すが、一方、管理施設の中では、ピルチャーの暴走を止めようとしたパムまでもが捕らえられ…
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ネタバレ

電気が切れ、アビーの襲来を待つだけの街はパニックだ。パムとイーサンは無線で話を続けている。既に6体のアビーがフェンスを越えており、まだまだ襲来は続きそうだ。イーサンは彼らに33区画へと避難させるように指示を出す。ケイトと反乱分子たち(ホテルの支配人・ティムなど)の力を借りて、武器を入手することにするイーサン。

街の電気の復旧にはまだまだかかりそうだ。スタッフは力を尽くしているが、パムは「間に合わない!」と絶叫して、ピルチャーのもとに走る。

病院だけ発電機が復旧している。病院で話をしているエイミーとベン。そこにテレサが現れ、彼らを外に連れ出すという。

イーサンは保安官事務所に入り、武器を皆に渡す。さらにティムはフランクリンが作っていた爆弾を取り出し、イーサンに手渡す。若者たちは何があったのかわからず、困惑している。腹を撃たれていたジェイソンも目を覚ます。

パムはピルチャーのもとを訪れるが「Cグループを起こそう」と言われて目を白黒させる。まだ街には生きている人がいるのに、なぜこんなことを?というパムに、「失敗だった」「彼らは弱い、Aグループと一緒だ」「ポープもイーサンもいらない」と言い続けるピルチャー。説得しようとするパムだが、ピルチャーは考えを改めようとしない。イーサン達を見捨てて、新しい街を作り直せばいいというピルチャーに「あなたがすべきなのは彼らを許して、電源を元に戻すこと。警備員を送って彼らを助けること」と主張する。それを聞き入れたかのように見えたピルチャーだが、そのまま警備にパムを拘束させる。信頼していたスタッフも、拘束される。

キャロル医師に説明して、エイミーを外に連れ出そうとするテレサ。だが、また病院の電源が落ちる。医師は発電機を見に立ち去る。

保安官事務所を出ていこうとするイーサン達を、「助かるのは第一世代」「弱者は溺れ死ぬ(方舟になぞらえている)」というジェイソン。ハロルドと同じようにケイトたちも死ぬというジェイソンを、ケイトは一瞬撃とうか迷う。だが、彼らを放置して出ていってしまう。

医師のキャロルはアビーに襲われてしまう。

クラシックを聴きながら、アビーが占拠していくウェイワード・パインズに思いを馳せるピルチャー。大通りでは次々と人が襲われ、車が爆発していく。

病院にもアビーが襲来している。テレサとベンは、エイミーを助けながら歩み続ける。

アビーを殺すケイトたち。逃げようとするビッグ・ベンだが、彼も襲われる。不動産屋のパンフレットに、彼の血飛沫が舞う。襲われそうなアーリーンを助けるケイト。ケイトは雄々しく戦う。

ピルチャーに忠実なスタッフ、クリスティーナやロバートや他のスタッフの前で、「ピルチャーに従うのではなく、自分たちが正しいと思うことをするべきだ」というパム。だが、ロバートに気絶させられる。パムはもちろん、電気復旧に関わっていたスタッフたちは全員、機能停止をさせられるようだ。

保安官事務所にもアビーが迫る。しかし、中に現れたのは若者たちの仲間のチャーリー。「みんな“方舟”か?」ジェイソンは確認する。彼らは“方舟”に行かなければいけないようだ。

ケイトはアビーに追われ、店の作業場に閉じこもる。だが、天井を突き破り、アビーが侵入する!だが、ケイトは武器で殴打するだけでアビーを殺してしまう。

病院では、テレサたちにアビーが迫る。そっと扉を閉めようとしたテレサの手を、アビーがギュッと握る!ピンチを救ったのはやはりイーサンだ。

アビーに襲われた人たちの死体が、通りに積み重なっている。先ほどまで戦っていたティムも、アビーに喰われている。

それでも生き残った人たちが、33区画の地下通路に隠れる。生き残った人たちにはメーガンやフィッシャー町長、アーリーンにベンやエイミーの姿もある。

イーサンはメーガンに先に進む方法を聞こうとするが、彼女はピルチャーが助けに来るはずだと頑としてきかない。だが、ベンが「本当に彼が自分たちを見守ってくれているはずなら、既に助けてくれていると思う」と言われ、ショックを受ける。そして先に進む方法を教える。
イーサンはケイトと武器を分け合い、ピルチャーがたとえ監視していたとしても、先に進むことを選択する。

ケガをしているテレサの世話をするケイト。テレサはハロルドのお悔やみを言う。パムに仕組まれた結婚だった。「でも、なぜかうまくいくことってあるのね」と微笑むケイト。ハロルドは婚約者を残してきた過去を持つ男だが、ケイトとはたしかに愛し合っていたようだ。

ベンはイーサンに、皆の前で話したことについて謝罪する。

メーガンは扉の前で待ち続けることを選択する。もしかしたら住人(特に子供)たちが後から来たら、入れないからだ。第一世代の子たちを何があっても守ると約束したから、というメーガン。自殺行為とも思えるこの申し出を、夫である町長は受け入れるしかできない。

ジェイソンはある部屋に辿り着く。オリエンテーションを受けた真っ白の部屋は、もうひとつの壁につながっている。その扉が開くと、大量の備蓄が積まれた部屋があることがわかる。この部屋こそ、第一世代の“方舟”だったのだ。

アビーとイーサンはエレベーターで先にのぼり、偵察に向かう。

その頃、パムは機能停止の機械に入れられている。涙ぐむ妹が見えなくなるまで、機会を見つめているピルチャー。

イーサンとケイトは、管理施設に侵入する。警備の若い青年は、その隙にクリスティーナに銃をつきつけ、パムを出すように言う。
警備員たちをやっつけ、安全を確保したイーサンは、テレサに無線で住人たちをエレベーターに乗せるように告げる。

メーガンは地下通路で待ち続けている。何かがやってきた気配がする。だが、乱暴に叩き落とされた扉から、メーガンはアビーの存在を察する!

どんどんと迫るアビー。
ベンは父から預かった銃を構えて、住人たちを守ろうとする。イーサンはケイトから爆弾を回収して、下に戻ることを決意する。住人たちはグループに分かれてエレベーターに乗り込んでいくが、最後のグループが残っている。階下には町長やテレサ、ベンたちがまだ立ちすくんでいる。すんでのところでエレベーターに乗りこめた彼ら。だが、突然エレベーターが停止する。

エレベーターの梯子を、アビーたちがよじ登ってきているのだ!彼らも自力で梯子を登ることにする。エレベーターの中から脱出する住人たち。
エイミーはベンが戻ってこないことで涙ぐむ。
テレサに「絶対にベンのそばを離れるな」とキスをするイーサン。
ベンは、父に(エレベーターの上にあがるため)手を貸そうとする。しかし、父はその手を握り、「いいから行け」と後押しする。父は皆のために犠牲になろうというのだ。

既に目標の階に到着している住人たちは、梯子をよじのぼってきた住人を助ける。
ピルチャーはイーサンの行動を見つめている。
「真実を明かせば街は破滅すると警告したのに」
そこにケイトが乱入する。
正しいことをするべきだという彼女に、「君の命は私が選んだ」と言い出すピルチャー。「ウェイワード・パインズは個人よりも、自由よりも、何よりも崇高な目的がある。人類という種の保存だ」と語るピルチャーは、自分の理想のためにはなにものも曲げないという。彼の思想は既に、若い者たちに根付いているのだ。
意味ありげにそう語る最中、ピルチャーは撃たれる。撃ったのは、機能停止から目覚めたパムだ。

ベンはエイミーと再会して、抱き合う。

エレベーターを襲うアビー。床を突き破る幾本もの手。イーサンはベンの誕生日のことを思い出しながら、爆弾のボタンを押す。すべての人が呆気にとられる。テレサは泣き、ケイトは驚く。ベンはエレベーターを覗きこむが、その瞬間、落下してきた破片が彼の頭を直撃する。

ケイトはパムに手伝いを申し出る。
パムはケイトに、残された人間たちが保存されている機械を見せる。今まで、なにひとつ真実を口に出したことがなかった2人。「これからは違うわね」と微笑みあう。もう真実も監視も処分もしない、力を合わせたらきっとうまくいくというパム。
「もうこれしか残っていないんだもの。これが最後の人類よ」

ピルチャーの死体が運ばれていく。机に放置された電話の子機と、モニター越しにパムとケイトの姿が見える。

ベンは目を覚ますと病院にいる。
彼の名前を呼ぶエイミーの声。
だが、エイミーは看護師の姿をしており、学校も卒業済みだという。困惑するベンは、エイミーに自分がどれくらい寝ていたのかを問いただす。彼は3年4ヶ月も寝ていたのだ。

倒れた彼は、機能停止装置に大人たちと入れられていたのだ。父親のせいで、ベンは憎まれているのだ。エイミーの説得で、彼は出られたのだ。エイミーは「監視されている、また装置に戻される」というが、ベンは取り合わずに服を着て病院を後にする。

外には、元通りになってウェイワード・パインズが広がっている(その姿は、第1話の父の姿と重なる)。新しい保安官の青年(ジェイソン?)が、ポープと同じラムレーズンのアイスクリームを食べながらパトロールしており、ベンにもにやりと笑いかける。
若い夫婦が子どもとピクニックを楽しむ公園には、ピルチャーの銅像がある。「ウェイワード・パインズの預言者」と記された彼の銅像。
その横でメリーゴーランドもまわっているが、陽気なBGMとは裏腹に、銅像のまわりには街から出ようとした若者たちの死体がいくつも吊るされている。その首からは「街から出るな」という札がかけられている。ベンはそれを見て、頭をかきむしる。