「ストレイン 沈黙のエクリプス」シーズン1・第2話のネタバレ

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あらすじ

第2話 消えた積み荷 THE BOX

謎のドイツ人アイヒホルストに金で雇われたガスは目的地へ大きな棺を運ぶが、中から不気味な音がし恐怖を覚える。生存者4名は体調不良が続いていたが、CDCは彼らに帰宅許可を与える。バーンズ局長はエフをこの事案から外すが、エフは空港で捕獲した不気味な線虫を媒介とするウィルスの可能性を探りながら、感染源と思われる大きな棺の行方の独自調査を開始。一方、異常事態の真相を知るらしい骨とう質店店主セトラキアンの前に、宿敵アイヒホルストが姿を現す。

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ネタバレ

ブルックリン。身分証を首から下げ、麻酔薬、トコジラミ殺虫剤をいじっている男。猫の鳴き声がする。ネズミを仕留めた猫を褒める男は、それをそのままゴミ箱に捨てる。「パパも仕留めてこよう」と出かける彼。

マンハッタンでは、ガスが箱を指定の場所に届けている。
「何が入ってるんだ」
いじろうとするが、箱が中から動き出して慌てて逃げていく。

空港では、ビショップの死体が見つかっている。機内と同じ、アンモニア臭。紫外線ライトを当てたら、やはり何かの痕が見える。コウモリやダニの体液と同じように、紫外線に反応するようだ。

エフに生存者が解放されたと一報が入る。
「局長にやられた」
一酸化炭素中毒で被害者が死亡したと、嘘の発表があったのだ。

アイヒホルストとパーマーの会話。

CDCが生存者を隔離していることを知っており、「計画に遅れが出てしまう」という彼ら。
だが、パーマーの力ですぐに伝染病の噂は消されてしまう。情報操作をしたのだ。

「いつ“彼”に会える?」
「すぐに会えます」
「どこに行く?」
「旧友に会いに」
アイヒホルストは出ていく。

留置場にいるエイブラハムのところに弁護士が来たと連絡が入る。それはアイヒホルストだった。

「年をとったな」
アイヒホルストは昔の姿のままのようだ。
「お前のマスターはどこだ」
「お前を見ている。勝負はついた、ユダヤ人」
命のある限り戦うことを誓うエイブラハム。

「神などお前の想像の産物にすぎない」と言うアイヒホルスト。サルデューの剣という武器を持つエイブラハムだが、愛した人を殺された過去がある。もちろん、彼らにだ。アイヒホルストが殺したのだ。彼女の最期の言葉は「エイブラハム」だったというアイヒホルスト。愛する人のカタキを撃つというエイブラハムだが「お前は人間じゃない、囚人だ」とアイヒホルストは返す。
「もうすぐ街には危険が訪れる。ここなら少しだけ長く生きられる」「破滅の時をお前に見てほしい。なすすべなく見守っているがいい」「お前が最期に見ることになるのはマスターの目だ」
アイヒホルストは笑みを浮かべる。

しかしエイブラハムも負けてはいない。
「トレヴァーヘイヴンはなぜおまえと一緒にいないのか?私がバラバラに切り刻んだからだ」「お前も近いうちにあいつに会えるだろう、すぐにな」と言い返す。

マンハッタンハーレム。家に帰ってきたガス。問題児の兄はアイス食べて呑気に過ごしている。お母さんが大好きなガスは、ママを抱きしめる。だが、ガスは兄がプレゼントとして持ってきた時計が、セトラキアンの店で盗んだものだとすぐに理解する。兄弟喧嘩が始まる。ヤク中で窃盗犯の兄、同じく犯罪者の弟。時計を返しに行くというガス。
「まともな人間にならねぇぞ!」

生存者のひとりである弁護士のジョーンは長官と知り合いだと話していていたが、本当に保健福祉局の長官が現れ、エフのもとへやってくる。空港封鎖を解き、生存者を解放するように言われる彼ら。局長はエフをこの案件から外してしまう。

検視局に電話するエフ。誰も電話に出ない。

エフは、解放された機長とバーで会う。こっそりレスターという医師に診察してもらうよう、機長に頼む。生存者のワガママで解放されたことに憤る機長は、いかにも具合が悪そうで真っ白な顔色だ。エフと機長は「今できることをやろう」と意気投合する。

寄生虫を調べているノーラとエフ。試しに、虫に血を与えてみる。今日、親権について話し合う日だったということを告白するエフに、ノーラは「話し合いに行け」と言う。そしてキスする。

マンハッタン。 冒頭の男・ヴァシーリは有名レストランの中にいる。害虫検査に来たというが、わいろが欲しいのかとわめくオーナーを見下したように眺める。
「害虫駆除で間違ったことはない」
お金にもなびかない、害虫駆除に命を懸けている男なのだ。

店内ではミュージシャンのボリバルと弁護士のジョーン、ボリバルのマネージャーが食事を楽しんでいる。ジョーンは航空会社から金を搾り取るつもりのようだ。
「私たちはツイてただけ、楽しみましょ」
シャンパンを飲む面々。ジョーンとボリバルはたびたび耳鳴りと頭痛に襲われる。
「LSDやった時みたい」
ヤクをやろうと誘うボルバリ。シャンパンの中に漂う血に気が付くジョーンは、口の中から血が出ているようだ。ボリバルは彼女をベッドに誘うが、子どもや夫に会いたいと帰宅してしまう。
「一発ヌキたい気分だぜ、いい女見繕ってくれよ」
女性のマネージャーにいやらしい注文をするボリバル。

「これ以上料理を出すな!」と、レストランの裏ではヴァシーリが怒鳴っている。「営業再開したいなら掃除しろ」と言いながら店内に出て行き「衛生局の命令により、この店を営業停止にします」と叫ぶ。出ていかない客は、厨房で見つけたネズミを見せて店から追い出す。パニックで店から飛び出していく客達。

パーマーとフィッツウィリアムの会話。
内臓移植が必要なパーマーのために「健康な肝臓を見つけました」と報告する執事。
だが、「もう必要ないのでは?」とパーマーは余裕だ。
「あいつらは信用できない、備えは必要だ」と執事は主張する。
外出も止められるが、そのまま出ていくパーマー。
「これほど誰かに会うのが楽しみだなんて、人生で初めてなんだ」
エレベーターは下へと降りていく。

妻の住む家(もとはエフも住んでいた)に行くエフ。
妻は彼を気遣う。
「あなたならなんとかしてくれるものね」
「ありがとう」

だが、妻の友人のダイアンが嫌味でエフを出迎え、マットとザックはエフの書斎だったスペースを改装している。
「妻と息子を頼む」
と断言し、マットにハグされるエフ。
「俺たち、そのうちいい友達になれるよ」
マットは喜ぶ。ザックを呼び寄せるエフ。
「明日、親権の審理がある」
「遅刻しないでね」
というザック。共同親権を主張する予定のエフだが、多忙すぎる父は信頼を失いかけている。

エフはそのまま、アル中の集団セミナーに参加する。アルコール使用障害だと告白し、自分の弱さを独白して認める彼。ザックのために酒をやめると断言する。「僕にはもう、あの子しかいない。息子が僕のすべてだ」

ヤクをキメたボルバリは、女の子3人を呼んでお楽しみ中だ。衝動的に女の子を強く噛んでしまった彼は、パニックで女の子を追い帰す。ふと、顔についた女の血をべろべろと舐める。その衝動のまま床に垂れた血も舐めまわす。

病院に行くエフは、ジムやノーラと合流する。機長が入院しているのだ。彼の体の中で新しい細胞ができ、何かを作り上げていることがわかる。そして犠牲者たちと同じ切り傷があり、肌の下を虫が這っているのも確認できる。

エフ、ゲイリー・アルノーから電話がかかってくる。
「娘を家に帰して下さってありがとうございます」
何を言っているのかわからないエフ。娘を亡くした父の父親の願望なのか?
ふと、「体に寄生した虫が人を冬眠状態にしていたのではないか」という説を思いつき、検視所に急ぐノーラとエフ。

「あの連中はあなたを騙しています」と言い続けるフィッツウィリアム。その言葉を聞かず、ひとりで箱のもとへ赴くパーマーだ。

アイヒホルストが待っている。
「あなたは栄光の証人として選ばれたのです」
パーマー、頭を垂れる。
「ようこそ、新世界へ」
そこに、マントを着た禍々しいもの(空港を逃げ出した亡霊)が登場する。
「お前がここに私を呼び寄せた、なぜ私を見ようとしないのだ!」
総叱責されながらも彼のほうを見られないまま、顔を歪めるパーマー。

検視局につくエフたち。ベネット博士も見えないし、誰もいない。
死体袋は破けて空っぽだ。割れたベネット博士のメガネがある。

お風呂につかっているエマ。
「お腹空いた……」
娘を気遣う父だが、その彼女の髪の毛が大量に抜けたことに驚く。そのまま風呂から飛び出し、口の中から触手を伸ばして父の首から血を吸う娘。その眼球も赤く光っている。

感想

・娘ちゃんの上半身を隠してあげたい……(風呂のシーンでは当然マッパですが、下半身はさすがに水につかってます)
・このエピソードではむごいシーンは出てきません。しかし、この後の展開に胸を痛めるための下地が作られていきます。
・エフがアル中っていう設定だけど、ぜんっぜんアル中っぽくないのはなぜだろう。身綺麗だからか?