「ストレイン 沈黙のエクプリス」シーズン1・第1話のネタバレ

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※「ウォーキング・デッド」シリーズもですが、基本的には自分の感想メモや後々の分析用、また「見てたけどイマイチよくわからないシーンがあった」方に確認していただければと思ってまとめております。
(モヤモヤする映画とかドラマっていやですよね)
基本的には、未見の方は先にドラマを見ていただくことをおすすめします。ニヤニヤしちゃうぐらい素晴らしいのですもの。この感動を味わっていただきたいのです!

「ストレイン 沈黙のエクプリス」を見ました。やっぱデルトロ監督の総指揮にハズレなし。
ヴァンパイアものは海外ドラマでは初めて見たのですが……いや、「バフィー 恋する十字架」がありました。個人的には超おすすめ。CGが映画よりも素晴らしいってどういうことなのでしょうか。特殊メイクもキャストも素晴らしい。主人公がダメ人間なのもいいですね。

登場人物

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エフ:妻と息子の親権を巡って争っている(共同親権を主張している)。
嫁とよりを戻したいのかと思いきや、離婚前から同僚のノーラとデキていた模様。息子のザック大好き。

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エイブラハム:ユダヤ人のおじいちゃん。ヴァンパイアハンターとして半世紀以上活躍してきた。 吸血鬼とは深い因縁を持ち、彼らを憎んでいる。

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ケリー:エフの嫁(別居中)。現在は新恋人・マットと息子と暮らしている。仕事は教師。
ザック:ごくごく普通の少年。ママが大好きだが、同じくらいパパも愛している。かわいい。

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ノーラ:エフの部下であり、良き理解者。不倫相手でもある。認知症の母に悩む日々。

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ジム:同じくエフの部下。彼に対して忠実で、誰より優しい性格。ちなみに「グーニーズ」の主演子役!キャラ変わりすぎじゃないでしょうか。

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ヴァシリー:衛生局の害虫駆除課に勤務。害虫駆除のエキスパートである。どんな時も冷静沈着で、シニカルなジョークが大好き。 そのため、エフにつっかかられることも多い。※下画像は関係ありません

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アイヒホルスト:元ナチス。エイブラハムの天敵である吸血鬼。冷酷で残忍な男。マスターに選ばれし吸血鬼でもある。
パーマー:死にそうなおじいちゃん。吸血鬼になり、不老不死の体を手に入れたいと願うが絶賛焦らされプレイ中。
フィッツウィリアム:パーマーの執事。父の代からパーマーに仕えており、彼に恩義を感じている。

マスター:アイヒホルストのボスであり、吸血鬼を統べる存在。CG(声は俳優が担当)。エイブラハムとは因縁がある。鼻がとれており、真っ赤な目をしている。

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ダッチ:美女ハッカー。知らずにパーマーの悪事に加担してしまうが、エフたちの仲間になる
ガス:街のチンピラ。アイヒホルストに脅され、悪事に加担。人情にも厚いが、それ以上にお金も大好き。

生存者

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ガブリエル・ボリバル:カリスマミュージシャン。非常にワガママな性格である。
レッドファーン機長:エフに協力的だったが、突然……??
ジョーン:やり手の女弁護士。家族を大切にしている面もあるが、強欲でもある
アンセル:家族思いのプログラマー。子どもや妻を何より愛している

その他の人々

マット:ケリーの今恋人。無神経な一面もあるが、基本的に悪い人ではない。
ダイアン:ケリーの親友。不倫をしているエフに怒り心頭である。
ビショップ:空港の管制塔の責任者。エフに協力して捜査を進める。
エマ:犠牲者の1人。まだ幼い少女である。
アルノー:エマの父。記者会見中のエフを「娘を返せ!」とブン殴った張本人
ベネット:検視官。エフとは旧知の仲。
シルヴィア:ジムの嫁。エフのことが好きではない
フィリックス:ガスの親友(※恋人と表記してましたが、間違いでした!失礼!)。ガスをちょくちょく悪事に誘う。でぶちん。
アン=マリー:生存者であるアンセルの嫁。気が弱い。
ニーヴァ:生存者であるジョーンに雇われている家政婦。彼女の異変にいち早く気付く。
セバスチャン:ニーヴァの娘。看護師。ニーヴァが家にかくまった子どもたちを家に帰そうと主張する。
キーンとオードリー:ジョーンの子ども。呑気。
ノーラのママ:認知症であり、記憶が混濁することがある。ヘビースモーカー。
局長:エフの上司。彼とは気が合わない。事なかれ主義である。

※画像はすべて、FOXのHPからお借りしてきています。ちいせえ。
ちなみに、FOXのHPではこのドラマの各話が名作映画などのオマージュになっているんじゃないかと分析してます。
1話:アウトブレイク(飛行機のパンデミックシーン)、クロノス(デルトロ作品。主人公とエイブラハムの設定がダブる?)
2話:ドラキュラ(1897年の映画)(ドラキュラの棺)、ミミック(デルトロ作品。両作品とも虫がクネクネ!)
3話:パンズ・ラビリンス(デルトロ作品。某登場人物の素顔とペイルマンの造形が似ている)
4話:ブレイド2(デルトロ作品。お口パックリ吸血鬼の造形が酷似?)
6話:ヴァン・ヘルシング(吸血鬼アクション)、デスノート(漫画。某登場人物の素顔がリュークに似てる???)
8話:ゾンビ(雑貨店を吸血鬼に囲まれるシチュと、スーパーでゾンビに囲まれるシチュは共通点あり?)
9話:ターミネーター(害虫駆除業者のヴァシーリとターミネーターの使命は同じ「駆除」?)
10話:寄生獣(漫画。眼に線虫が入るシーンも含め、設定や描写に共通点が多い)
13話:エヴァンゲリオン(アニメ。ゼーレを彷彿とさせる老体吸血鬼の集合シーン?)
と、ざっくりまとめてみましたが、「パンズ・ラビリンス」とか「ブレイド2」、「ミミック」など、デルトロ作品の集大成とも言えるドラマであることは理解できるにせよ、他のチョイスはあまり……。デルトロ監督、「デスノート」とか「寄生獣」とか読んでるか?いや、どちらも素晴らしい作品だけどさ。どうせなら「彼岸島」プレゼントしたいね。
そういえば、「彼岸島」の作者さんとのコラボキャンペーンをTSUTAYAでやってるそうです。
すみません。このドラマを一気に見て(死ぬかと思った)「彼岸島」も勢いで全巻買っちゃいました。

では、ここからネタバレします。

あらすじ

第1話 ナイト・ゼロ NIGHT ZERO

9月28日、ベルリン発ニューヨーク行きボーイング767、リージス航空753便がJFK国際空港に着陸し、誘導路に進入した直後に停止する。管制官の呼びかけにも応答なく、システムは全てシャットダウンし、完全に沈黙した機体に現場は騒然となる中、突如翼の上の扉が開く。バイオテロやアウトブレイクの疑いが濃いため、CDC(疾病対策センター)のエフとノーラが防護スーツを着て機内へ。最初は乗客乗員210名が死んでいると思われたが、死者は206名で4名が息を吹き返す。

http://video.foxjapan.com/tv/strain/episode/index.html

ネタバレ

かつてある詩人がいった
上は人が最初に学ぶ最も重要な教訓だと
空腹を満たすのは簡単だ、違う“飢え”が存在する
その飢えこそ、人を人たらしめる それが愛だ

飛行機が着陸する。

ローズというCAが席を回っている。ワガママなロック歌手のボリバル、気の強そうなジョーン。子どもだけで飛行機に乗っているエマ。
ローズは同僚のピーターを見つけ、サボるなと叱る。しかし、ピーターは貨物室の中に生き物がいると主張。最初は信じないローズだが、大きい音がする。ドンドン!扉を突き上げてくる何か。下に何かいるのだ!そして扉が開く!大きな何かが飛び出してきて、彼らを襲う。

管制塔では飛行機が動かない、無線にも反応しないことで混乱していた。
リージス753便は応答しない。全部で210人が乗っている飛行機だ。

飛行機に近付き「冷たい」「まるで死骸だな」と会話を交わす管制官たち。
管制塔の責任者であるビショップは部下と飛行機を調べる。なんの反応もない飛行機。日よけが1つだけ開いているが、何も見えない。
「大惨事だ、飛行機が死んでいるんだから」
窓がアップになっていく。

OP映像。
真っ赤な背景のなか、蠢く細胞と血まみれの何かが闇で蠢いている。
白いタイルに、血で描かれたタイトルが浮かび上がる。

CDC(疾病対策センター)の車に乗ってどこかにやってきた主人公・エフ。中に入ると、息子のザックがいる。彼は妻と別居して親権を争っているが、いつも遅刻している。エフはケリーとやり直したいと主張するが、「あなたがどうしたいのはか問題じゃない、今はもう」と言われてしまう。

エフは疫学の研究者であり、休みはないに等しい。
「僕は最低か?」
「最低じゃない、家にいないだけよ」
酒もやめた、家も出たのにとこぼすエフ。ケリーには既に恋人がおり、一緒に暮らしている。百貨店に勤めていて、いつも家にいてくれる。緑のエコカー野郎!とエフは怒鳴る。
彼は仕事をやめるとケリーに言うが「愛してるけど遅すぎるの」と言う答えしか帰ってこない。

そこへ電話が来る。彼の部下のノーラだ。ベルリン発の国際線(先般の飛行機)で伝染病が発生したかもしれない。エフは仕事に行かなければならなくなる。
しかし、彼の車は駐禁を取られている。車を見ているように頼んだ男は、妻の新恋人・マット。彼につっかかって、エフは立ち去る。

空港に着いたらすぐに「テロリストでは」という人たちと対立するエフ。
「テロリストなら爆破するはず」「200人が通報もせずじっとしているのか?」
飛行機の中からは、かすかな音しかしない。何かがこすれているような音だ。
エフは「ウイルスのほうがテロより厄介」だと説く。
「(死ぬかもしれないけど)最初に機内に入りたい?」と煽りつづける。

マンハッタンのハーレム。質屋に銀時計を持ち込んだ男たち。
質屋が目を離したすきに、レジから金を盗もうとするチンピラの手を抑えツボをナイフの先で突く老人。 救急車が来る前に失血死させると脅したら、チンピラたちは慌てて出ていく。

テレビの飛行機ニュースを見て、質屋は「ベルリン発……」と呟く。 壁のようになっている扉を開け、奥へと入っていく。 チンピラから取り上げた拳銃をそのへんに投げ、年代物の刀を抜いてそれを眺める。
「あいつだ」
ホルマリン漬け心臓を見ている老人。それは奇妙な形をしている。
「もう一度立ち向かう力が、わしに残っているかどうか」
老人は次はもう、しくじれんとひとりごとを言う。
と、蠢く内臓。「腹が減ったか?」指を切って血を入れると、内臓から虫のようなものが出てきて血を啜る。 暴れる虫。そのせいで心臓は鼓動を打っているようにすら見える。

JFK国際空港。「なぜかわからないけど嫌な予感がする」
ノーラとエフ、無菌服を身に付けている。
「気を付けて、集中して」
別居してもう1年絶つエフ。ノーラとエフも実は付き合っている。
「女のことをまったくわかってない」
と、エフの態度を指摘するノーラ。

もうひとりの部下、ジムは外で指示を待つ。
エフはミルクをよく飲むらしい。
「ミルクは僕が」と預かるジム。
「冷やしとけ」

飛行機の中に入るノーラとエフだが、やはりみんな死んでいる。 争った跡も、化学物質の跡も、アザもない。突然死にしか見えない。 ひさしは1つだけ閉まっていないが、意味はない様だ。 機内はアンモニア値が高いが、放射線は検出されない。

子どもの死体を見つけて、エフは丁寧に調べる。 外傷が全然ない、苦しんだ痕跡もない。ノーラが機内に紫外線を当ててみると、何かが這ったような跡が機内に残ってについている。エフが通り過ぎた後、客席のメガネの男・アンセルの手がびくっと動く。

コックピットのドアが開く。中からロックされているはずなのに、なぜか開いてしまう。パイロットたちも死んでいる。ノーラはひとりで中に入っていく。

と、何人かの生存者が息を吹き返す。メガネの男・アンセル、ロックミュージシャンのボリバル、強気なジョーン、機長の4人だ。

高層ビルのなか。エレベーターに乗っている謎の男。一瞬目の色が変わるが、すぐもとに戻る。
パーマーという金持ちと会う謎の男が、部屋の中で寝ている。パーマーは具合が悪そうだ。フィッツウィリアムという執事がパーマーに仕えている。
謎の男の名前はアイヒホルスト。冷酷そうだ。
「積荷は無事届きました、生存者は4名です」
満足そうなパーマーはこう話す。
「一線を越えるとはどういうことか考えてきた
一度越えたらもとには戻れない
しかし、今確実に越えたのだ」
「息をしていた頃がたまになつかしくなります」というアイヒホルストの正体とは、果たして?

空港にエフの天敵である局長がやってくる。生存者は隔離病棟へ、強制隔離されることになる。
局長とエフは対立している。局長は、エフに悪役(記者会見でマスコミや遺族から責められる役)を押し付けるつもりらしい。

生存者は全員一癖ある感じだ。弁護士のジョーンはプライドが高そう。「他の乗客と一緒にしないで」とわめく。訴訟のことを今から考えているようだ。レッドファーン機長は具合が悪そうだ。協力的なのは彼だけだ。メガネの男・アンセルは耳の中で音がすると顔を歪める。妻のもとへ早く帰りたいらしい。ボリバルというミュージシャンはここでもワガママを言う。女ウケ狙いでタトゥーを入れたという彼は、カツラを脱いで一息つく。彼にはポリシーもないらしい。

エフやビショップが貨物を調べると、梱包が勝手にほどけている荷物がある。目録に記録されていない謎の箱は、まるで棺のよう。手掘りの彫刻で骸骨などが彫られているのがわかる。中にはぎっしり、土が詰まっていた。内側に掛け金がついていることにノーラが気付く。なぜ、内側から鍵がかけられるようになっているのか?なぜ、目録に乗っていないのか?

ザックとママ、マットが家でニュースを見ている。「ママを大事にしない男はどうかしているよ」というマット。
ザックはパパっ子なので、「パパ、大丈夫?心配してるよ」とメールする。エフ、にやにやして返信している。ノーラは「何があっても私はあなたの味方」と、エフに伝える。

荷物を調べているビショップは、謎の耳なりと呪文のような言葉を耳にする。「おい、聞こえたか?」と周囲に確認するが、彼にしか聞こえていないようんだ。導かれるように進んでいくビショップ。

気が付くと、そこには体の大きいマントの何かがいる。邪悪な何かは、大きなマントをすっぽりかぶっている。ビショップが声をかけると、その何かに噛みつかれて体液を吸われてしまう。彼は吸い尽くされ、カラカラになってしまう。そのまま頭を潰されて死んでしまうビショップ。
マントの何かは、どこかへ逃げていく。

マンハッタンのハーレム。チンピラが街で喧嘩を楽しんでいる。「私を避けているようだな、ガス」そこにアイヒホルストが現れる。このガスという男に仕事を頼みたいようだ。空港から車を回収してくるだけの、簡単すぎる仕事。怪しんだガスは断るが、母の在留資格や兄の犯罪歴をたてにアイヒホルストは脅してくる。「もし成功したら、全部うまくいくよう取り計らう」という言葉を聞き、仕事をやらざるを得なくなる。
「積み荷を調べない、寄り道をしない、夜が明ける前にマンハッタンに戻る」という条件を聞き「ふざけんな、クソ野郎、まかせとけ」と返して、ガスは仕事に向かう。ニヤニヤするアイヒホルスト。

空港には、質屋にいた老人・エイブラハムがいる。と、ジムを見つけるエイブラハム。
薬を懐から取り出し、心臓病で具合が悪くなったふりをして話しかける。
「例の飛行機のことで話がある」

案の定、マスコミ対応を押し付けられているエフ。遺族に説明をしていたら、感情的な男にブン殴られる。彼こそ、エマ(女の子)の父親だ。

検視官のベネットと連絡を取ると「何かに切られた痕」があることがわかる。他の乗客の遺体にも同じ傷がある。おそらく、全員にあるだろう。そしてもう一つの共通点。体を切ると、白い液体が溢れてくる。血液自体がなく、赤血球もない。
情報漏れを恐れて、1人で調べるというベネット。

と、ジムがエフのもとにエイブラハムを連れてくる。
時間がないという老人。
「一刻も早く封じ込めようと動いている」
「通用しない、奴には」
老人は、今ここで全部説明するのは難しいと唸る。
エフは警備に老人を連れていかせる。
「死体は未だに腐敗していない、死後硬直もしていないだろ」と言われてノーラは反応する。
エイブラハムは「あの飛行機に乗っていたものは、生死にかかわらずすべて破壊しろ!死体を燃やせ!破壊するんだ!棺を見つけたか、棺を破壊しろ!」と怒鳴る。

検視局。 紫外線ライトのもとで検視するベネット。ハリガネムシのような虫を発見する。

エフは飛行機内で線虫を発見する。寄生虫が保菌していたのだ。倉庫に土の入った棺がある!土の中に寄生虫がウヨウヨいる!と気付くエフ。急いで倉庫へ行くが、箱がなくなっていて驚く彼ら。
監視カメラの映像には、箱を上に持ち上げている何かが映っている。しかし、その詳細は監視カメラにも映っていない。

ガスは、棺を乗せたバンを外に持ち出そうとしている。しかし、既にエフはジムに連絡して、ワゴン車やトラックの出入りを封じていた。案の定ガスを交通車両規制している途中のジムに見つかってしまう。しかし、ジムに何かを見せるガス。彼は顔をしかめる。
「CDCの車の許可証だ、通していい」
他の男たちを下がらせ、ジムはガスに近寄って小声でささやく。
「これで最後だって言っとけよ」
ジムはエフを裏切ったのか。

検視局では、検視が続いている。死体の胸郭を切除して、腫瘍を確認するベネット。
「新しい完全な臓器のようだ」
ふと、物音がする。
彼の手のなかにある切除したはずの内臓が動き、その中から虫がたくさん這い出てくる。 悲鳴を上げ、手袋を外すベネット。手のひらにくっついた虫を剥がしている。虫は何とか引きはがしたが、彼の背後では死んだはずの乗客たちが蘇っている。CAのローズもそこにはいる。一斉に襲ってくる死者たち。ベネットはそのまま襲われてしまう。

エイブラハムは留置所にいる。
数字のタトゥーの意味を隣に座っていた男に聞かれる彼。
「意味あるのか?」
「わしにはな」

パーマーとアイヒホルストの会話。
「愛が彼らを導くでしょう、愛する者が待つ家へと」
この言葉はどんな意味を持つのか?
剣をもった老人が空港で逮捕された話を、アイヒホルストは聞かされる。
「ユダヤ人が?」
驚く彼。

執事のフィッツウィリアムとパーマーとの会話。
「こうして街を見下ろしていると、その時が来ていると感じる
最後にもう一度街を歩きたい、崩壊する前に」
「ご入用なものは?」
「ない。私は人生で初めて、このうえなく満たされている」

仕事を無事に終えられそうなガス、嬉しそうに運転している。お母さんに電話して「愛してるよ」と伝える。
「お前のおかげでツイてきたぜ」
棺に話しかけながら、ガスは車を走らせて橋を渡る。

エイブラハムのナレーション(冒頭の声も、実はエイブラハムです)

「愛は説明することができない力だ
科学では分析できない
愛は人を家に導き、失ったものを照らし出す光にもなる
愛がなければ人は喜びを失い、楽しむこともできない
夜には闇が深まり、昼には影が差す」

自宅に帰ってきたエマの父親。寂しそうだ。

「だが愛さえあればそれがどんなに邪悪で哀しく恐ろしい物でもすがる
愛が人に力を与え、支える
愛と人間は切り離すことができない関係だ」

クイーンズにある、エマの家。

帰宅して泣き出す父親。そこに、何かの気配がする。窓の外にいたのは、エマ。娘が帰って来たのだ。
「パパ……寒いよ」
と呟き続ける娘。彼女は明らかに死んでいる。
「とっても寒い」
抱き合う2人。
「おかえり」

「愛は恵みであり、愛は破滅である」

娘はただ、父に抱きしめられている。

感想

・ビショップの死に方がむごすぎて引いた(脳梁がパーン)
・ベネットの背後に死者たちが群れてたのも怖かったです。マジで。
・女の子ヴァンパイアに「かわいい」という感想が浮かんでこない。禍々しい。