「Zアイランド」

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すごーく嫌だけど、見てみた「Zアイランド」。2014年の邦画です。なぜこの映画が嫌なのか?これはゾンビ映画ファンで同じ気持ちを抱えている諸先輩方もいるのではないかと思うのですが、うまく説明できない。ただ、本当に素晴らしい出来のゾンビ映画を見た時の絶望感、吐きそうな胸のむかつき、夜中に悪夢でうなされてしまう自分の浅はかさ。それくらい脳にビリビリくるゾンビじゃないならいらないよ!という気持ちがある。ただ、そういう気持ちになることはあんまりないですよね。「ゾンビ大陸アフリカン」以来、ないかもしれないなぁー。ゾンビ映画って本当に作るの難しいと思う。

そもそも、孤島でゾンビが蔓延する「インド・オブ・ザ・デッド」というコメディゾンビ映画とコンセプトがだだかぶりという時点で(もちろん、パクリではないことは理解しております)、そしてあちらは素晴らしくくだらなくて怖くて面白かったので、うーん……と思いました。そして日本のゾンビ映画についてじっくり語りたいところですが、それはアメブロのほうでやりたいと思います。「Zアイランド」に話を戻しましょう!

意外と良かった。悔しいけど。というのが正直な感想。ただし、すっげぇ気になるところもあるし、それを許せない人もいると思う。まあ私も許せないのですが。マイナスかと思って見たら、そこまでじゃなかったということかも。「意外といいじゃない、悔しいけど」という気持ちと「なんだそら」という気持ちが入り混じっています。

あと、特殊メイクが素晴らしいのはスタッフに西村喜廣さんがいたからだった。「ヌイグルマーZ」よりゾンビゾンビしてたのは予算の都合なのでしょうか……??

登場人物

宗形(哀川翔):元組長。現在は借金を抱えながら運送業を営んでいる。今は人のいいオヤジ風だが……?
武史(鶴見辰吾):宗形の弟分。刑務所から出所したばかり。宗形に娘・日向を預けている。
桜(鈴木砂羽):武史の元妻。クラブのママである。
信也(RED RICE/湘南乃風):宗形組元組員。武史の弟分であり、宗形をサポートし続けている。

反町(木村祐一):竹下組幹部。宗形とは因縁の仲である。
吉田(宮川大輔):竹下組の薬を奪い、逃亡した組員。「Z」第一号となった。
内田(大悟/千鳥):反町の部下。
ジョー(川島/野生爆弾):反町の部下。力が強く、めっぽう女好き。
木山(中野英雄):竹下組の若頭。反町と犬猿の仲だが、吉田を探すために島に共に渡ることになってしまう。
恵(篠原ゆき子):吉田の愛人であり、しげるの元カノでもある。

白川(窪塚洋介):警官。拳銃を思いっきりぶっ放すのが夢で、島勤務には不満がある。
しげる(風間俊介):島唯一の医者。医者としての能力は極端に低い女たらし。ゾンビ映画マニアであり、メタ発言を繰り返す。
作田(般若):漁師。レゲエマニア。ずっと島の惨状を「ドッキリ」だと思い込んでいた。

セイラ(水野絵梨奈):女子高生。武史の娘・日向の親友。格闘技を習っている。
日向(山本舞香):武史の娘。格闘技を習っている。武史をどう顔を合わせていいかわからず、島に家出する。

その他チョイ役
直美(シシドカフカ):しげるの元カノ(もっとも最近の恋人)。看護師。

また、小沢仁志が竹下組親分として、次長課長河本が宗形をいびるおじさんとして、玉置浩二がゾンビ役として出演しています。

あらすじ

芸能生活30周年を迎えた哀川翔が、「ドロップ」「サンブンノイチ」の品川ヒロシ監督とのコンビで贈る痛快エンタテインメント・ゾンビ・コメディ。謎の薬でゾンビが増殖した島を舞台に、元ヤクザの主人公とその仲間たちが、敵対勢力とゾンビを相手に決死のサバイバルを繰り広げるさまをスリリングかつコミカルに描く。共演は鈴木砂羽、木村祐一、宮川大輔、RED RICE、風間俊介、窪塚洋介、中野英雄、鶴見辰吾ほか。

ある日、宗形組組長の宗形が、敵対する竹下組の襲撃に遭い、重傷を負う。一緒にいた弟分の武史は、この抗争で刑務所行きに。10年後、借金を抱える宗形は、細々と運送業を営みながら武史の娘・日向の世話をしていた。ところが、ようやく迎えた武史の出所の日、日向は前科者の父には会いたくないと家出をしてしまう。そこで宗形と武史は、武史の元妻で日向の母・桜と一緒に日向を追って銭荷島(ぜにじま)へと向かう。折しも、その島では竹下組のクスリを持ち逃げした組員・吉田が逃亡中で、それを追って竹下組の面々もやって来ていた。しかも、吉田が独自に調合したクスリを買った島民がゾンビ化する事態が発生。次々と凶暴な感染者が増え続ける中、宗形たちは日向を見つけ出し、無事に島から脱出できるのか?
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=350797

ネタバレ

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冒頭。
高級クラブ?から出てきた宗形や信也を襲う男たち(反町とその部下)。宗形は反町に足を刺されてしまう。ひとりだけ襲来を免れた武史は、逮捕された反町たちを撃とうとするが、白昼堂々・マスコミがいる中での襲撃だったため、そのまま逮捕される(ここ、笑うところ?)。

10年後。
宗形はトラック運転手として信也と働いている。要領が悪く、怒られることも多い。まるで親分だったころが嘘のようだ。そして武史が刑務所から出てくるが、彼が会いたがっていた娘は家出してしまっていた。

娘の日向とセイラは、ある島に家出していた。その島では吉田が違法なドラッグを作り、売りさばいている。

病院にはたくさんの人が訪れている。医師のしげるはやる気がない。待合室は風邪に似た症状を訴える人でいっぱいになっている。

漁師の作田は、大量のスピーカーを搭載した漁船を自慢している。

宗形と武史は、娘の家出をめぐってつかみあいの喧嘩になる(コミカル)。

吉田は恵の前で、ドラッグが売れた自慢をしている。自作のドラッグを自分でも楽しむ吉田。しかし、そのまま死んでしまう。恵は元カレのしげるを呼んでくるが、その前で吉田が息を吹き返す。ただし、ゾンビとして!

・宗形と武史のつかみあい
・恵とゾンビになった吉田のバトル(頭を何度もかちわるというギャグもある)
・女子高生と、島のワルたちの格闘シーン
これらの場面が交錯していきます。

しげるはゾンビ映画マニア。恵は吉田に噛まれてしまうのだが
「噛まれたら感染するほうのゾンビかぁ~!」
「足が遅いほう?早いほう?……早いほうかぁ~!」(と逃亡)
など、説明しながら逃げ回る。

女子高生たちは警官・白川に声をかけられる。逃げる白川と、彼女たちにブン殴られて倒れた男たちを介抱しようとするおじさん警官(ちなみに不破大作さんです)。しかし、おじさん警官は吉田に噛まれてしまう。

竹下組では、ドラッグを盗んだ吉田の後を追っている。

女子高生たちを銃で落として捕まえた白川。事情聴取をするが、とにかくやる気がないので「朝一番で帰る」ことを条件に、旅館に帰そうとする。そこにしげるが登場。おじさん警官のゾンビも出てきて、パニック状態になる。

反町は犬猿の仲の木山と共に、島へ渡ることになる。

診療所にいる直美。扉を叩く音がして、玄関に向かう。「今日はもう終わりですよ~!」と、内側の扉を開けたら、そこにはたくさんのゾンビ!外側の扉(2枚構造)を破って、ゾンビたちが侵入。直美は噛まれながら逃げ続ける。街は燃えており、さらにたくさんの人が被害に遭っている。

宗形、武史、信也、桜。そして、反町、内田、ジョー、木山はお互い気が付かないまま、船で島へ渡る。

逃げ続けているセイラ、白川、しげる。日向はいつの間にか姿を消している。彼らは作田の家に入り、寝ていた彼も起きてくる。目覚まし時計の音に反応してやってくるゾンビ。しかし、交通事故らしき音を聞きつけ、彼らはまた去っていく。
「ゾンビにはウイルスでなっちゃうやつと、薬や化学変化でなるやつの2種類がいる。ただ、今回の原因は病気だ」(※ここではつっこまないぞ!)と言い出すしげる。
しげるが分析するに、風邪に似た症状に悩まされていた人たちがゾンビに変化。しかし、吉田のドラッグをやっていた人間がゾンビになった場合、スピードタイプのハイブリッドゾンビになったのではないか。作田はドッキリと勘違いしている。

日向はその頃、父との思い出のタイムカプセルを掘っていた(親子で埋めるものなのでしょうか……??)。この島は、両親ときた思い出の場所。タイムカプセルには、父が「日向がエライエライしてくれるから、禁煙頑張れるよ」と書いてある。そこに大量のゾンビが襲来。「私は生きて帰るんだから!」と日向は叫ぶ。

島へ上陸する宗形たち。(彼らはバイクとトラック、反町たちは白い軽自動車)ばばあゾンビに襲われる信也。ここで白川たちと合流し、セイラとも会う。

旅館に逃げ込み、通報を試みる彼ら。しかし、ゾンビをうまく説明できず、いたずらだと思われてしまう。

反町たちは走行中に女をはねてしまう。しかし、女は死なず、さらに壊れたバスからゾンビたちが這い出して来る。逃げる反町たちだが、ジョーとはぐれてしまう。
(ここで腕ブランブラン女性ゾンビが出てきます)

旅館で武器や食べ物を調達するために手分けする宗形たち。

姿を消したジョー。体がバラバラになっている男性ゾンビに、放尿している反町。ジョーは置いておいて、吉田を探すことにする。

ジョーはその頃、吉田を発見。目に傘をさしてとどめを刺す。しかし、恵を見て襲おうとするジョー。耳を食いちぎられてしまう。
(ここで慌てる男の役で俳優さんがカメオ出演しているのですが、名前を忘れてしまった……)

旅館のなかにもゾンビがいるが、宗形は音に反応する彼らの習性に気が付く。

金持ちの別荘からライフルを調達する白川たち。

反町は吉田の家を見つけ、ドラッグを回収。しかし、木山にドラッグを打ち、組を裏切って逃げることを告げる。
ゾンビとなったジョーを発見する反町と内田。彼らはジョーを射殺する。

日向を見つけ、作田の漁船で逃げ出す計画を立てる彼ら。
ライフルは白川、ショットガンはしげる、マチェーテは武史、刀(西洋の騎士が持ってるやつ)は桜、宗形は日本刀と野球ボール、セイラはこん棒(麺棒?)を武器として選ぶ。
だが、ゾンビたちは耳がいいので音が大きな武器は不利。「目はなんとなく見えてるけど、音に反応しちゃうんじゃないですかね」と分析するしげる。

武史と桜は、日向との思い出の場所に向かう(何もないのに、どうしてここに来たんだろう?)。しかしそこにいたのは、既にゾンビになった日向。
日向に組み付かれるが、「エライエライ」と頭を撫でようとする日向(噛もうともしている)を殺せず、武史は噛まれてしまう。桜もそれを見捨てられず、やはり噛まれてしまう。
追いかけてきた宗形と信也は言葉を失うが「私たちを殺して!」と懇願する彼らに応えるため、桜、日向、武史の頭を撃ち抜く。

その頃、セイラをかばって噛まれた白川。「俺には夢が2つあって。ひとつはピストルを思いっきり撃つのと、もうひとつは女子高生を抱きしめるのが夢だった」とセイラを抱きしめる白川。そのまま、ゾンビを引きつけて死んでいく(ただ、死亡シーンがない!)。

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生き残っているのは宗形、信也、作田、しげる、セイラ。そして反町と内田だ。
漁船で逃げようとするも、宗形と信也はゾンビに捕まりかけている。反町と内田は突然現れ、漁船の鍵をしげるから奪って逃げようとする。しげるは足を撃たれてしまう。そこに現れたのは元カノの直美と、元々カノの恵。ゾンビとなった彼女たちが迫ってくるが「元カノ撃てるわけないじゃ~ん!」と絶叫したしげるは、彼女たちに噛まれてしまう。そしてそのまま、鍵がニセモノだと気がついた反町たちに殺される。
腹を撃たれた作田と、宗形を助けようとするセイラ。彼らはトラックに乗り、宗形達を拾って逃げる。宗形は荷台に、信也は作田の代わりに運転する。

追いかけてくる車に向かって、野球ボールを投げる宗形。フロントガラスが割れ、前が見えずに横転する車。内田は木山のゾンビに襲われ、命を落とす。

トラックの荷台で、反町と宗形は因縁の対決。宗形は反町にナイフで刺されるが、その足はかつて反町に襲われた時の怪我でマヒしていた。あえてその部位をナイフで刺すように誘導し、武器を奪った宗形。トラックから反町を突き落とす。

しかし、自分がバイクでゾンビを引きつけて、信也たちを逃がそうとする宗形。堤防の先で自殺しようとする宗形だが、漁船のスピーカーがゾンビたちの気を引き、ゾンビは次々と海に飛び込む。宗形は漁船に乗り込み、東京へ戻る。作田は死亡。信也とセイラ、宗形だけが生き残った。

しかし、ゾンビたちは彼らを追いかけて東京に上陸。玉置浩二ゾンビが「ムギャー!」と叫んで、どんどん上陸しているところでエンドロールになる。

別に悪くはないんだけど(健闘しているということはすごくよくわかる)、ただ1800円払いたいか?と言われるとレンタルでいいやと言いたくなる作品。
海に飛び込むシーンはなんとなく「ランド・オブ・ザ・デッド」を思い起こさせるし(他にも入水シーンがあるゾンビ映画はたくさんありますが)、メタ発言ばかりを繰り返すしげるは「ゾンビランド」そのものだし、設定は「インド・オブ・ザ・デッド」だし、ラストに漁船で死ぬシーンは「バトルロワイヤル」っぽいし……と、目新しい設定はない。
ただ、窪塚さんの演技はやっぱりすごくいいなあと思うし、風間俊介さんもいい演技だったなあと思う。

ただ、メタ発言の内容は「ゾンビランド」や、同じくメタ発言が多い「スクリーム」に比べると薄っぺらいのが悲しい。2種類いるとされた「ウイルスタイプと感染タイプ」って、同じだと思うんだよなあ。セリフ間違えたの?(´・ω・`)
ゾンビVS極道みたいな絵面なのかと思いきや、期待と違ったのも大きい。

個人的にむちゃくちゃ言いたいことがあるので、ざっくり書いときます。(詳細はアメブロで)
・構図とか、演出とかにおおっと思う場面はなかったなあ……。
・笑いは多いけれど、コントじゃなくて漫才という感じ。
・湘南乃風の主題歌とか、卍ラインがプロデュースした挿入歌などは好き。
ただ、それ以外のBGMが最低。悲しいシーンにかかるオルゴール曲みたいなの嫌い。
・孤島なのかと思いきや、すげぇ~たくさん人がいて(ゾンビがいて)笑った
・子ゾンビも出てます。何も食べてないけど。
・「音を聞くとそっちに引きつけられる」という設定がやすやすと予測できる
・玉置浩二、いる?