「ライフ・アフター・ベス」

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2014年のアメリカ映画「ライフ・アフター・ベス」を見ました。この映画、公開していたタイミングで見られなかったのをやや悔いていたのですが、想像とは全然違う映画だったので驚いた。
ゾンビになった彼女。新しく出現した、気になる人間の女の子。両方にいい顔をしているうちにとんでもないトラブルが起こる……という話かと思いきや、ゾンビがウヨウヨできたのでびっくり。「ウォーム・ボディーズ」みたいなゾンビラブコメかと思いきや、正統派のゾンビコメディでした。

※追記。これ、TSUTAYA限定レンタルなので気を付けて下さい。

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あらすじ

恋人のベスを失ったザック。
しかし、ベスは墓場から蘇ってくる。時を同じくして、墓場からは次々と死者が蘇ってきて……。

ネタバレ

冒頭、森の中を歩くベス。ハイキング中なのか?ラフな格好ですたすた歩いています。

時は移り変わり。喪服を着て、スーパーにいるザック。
「黒いナプキン(食事の時に使用するほうね!)を」と店員に頼みますが「ないっス」と言われて終わります。
これは恋人・ベスのお葬式への手土産にしたかったようですが、このシーンは正直なんなんだ。

がっくりきているベスの両親を訪ねて励ますザック。ここでザックがバンドを解散したばかりのフリーターであり、ベスに別れ話を持ちかけられていたこともわかります。
なお、ベスの家のお手伝いさんのパーリーンが怒って出ていくというストーリー展開に関わる伏線があります。

しかし、突然ベスの両親と連絡がとれなくなり、怪しむザック。そして、死んだはずのベスの姿を目撃します。家の外で騒いでいると、彼の兄であるカイルがやってきてザックに注意します。彼はセキュリティーシステムの警備員のようです。これも伏線ですね。

それでもあきらめないザックは、彼女の家に侵入して生きていたベスと対面。ザックは彼女の両親に騙された!とプンプン。ベスはきょとんとしています。
しかし、ベスの墓を見に行ったところ、そこには大きな穴が空いていて……!?

そう、彼女は死んでいたのに蘇ってきたのです。それを知りつつも、またベスに再会できて嬉しいザックは、ベスをひっぱりまわします。
ちなみに彼女のママ・ジーニーはいつもデジカメを持っていて撮影しまくり。パー子さんみたい。
サカる2人ですが、両親は頑なにベスを外には出さないと主張。

ここでザックは久しぶりに郵便配達員のじいちゃんと再会します。じいちゃんとは久しぶりの再会ですが、どうも様子がおかしい。開封済みでしかも他人宛の手紙を渡されるし、運転は乱暴だし。このおじいちゃんも、もしや……?

ベスの家に行くと、彼女はなぜか土を集めています。ここで無理やり彼女を外に連れ出し、ビーチで○ックス。※昼です
両親は当然怒ってます。要は、体が腐ったりただれたりしちゃうから、外に出したくないんですね(あと、葬式してるからってのもある)。
そしてベスに本当のことを話したい(彼女は死者であることを打ち明けたい、隠していたらかわいそうだから)というザックに、ベスのパパであるモーリーはさらに怒ります。

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(デハーンくん、お腹が……)

また夜になって、彼女をビーチに連れ出すザック。しかし、ここで異常なことが起こります。
自作の歌を彼女に捧げようとするザックですが、彼女が激昂。「この歌最低!ゲロが出そう!」と騒ぎ立て、ビーチの小屋を破壊して絶叫。ギターは海に投げ捨てます。さらに車の窓も割り、咆哮して、暴れまくり。コントみたい。
そのうえ、土を塗りこめた屋根裏部屋にザックを連れ込んでレ○プまがいのことをしようとしたり、無理やりキスしたり。そこで「うわっ、息がくさい」と言われるベスであります。

ベスはどんどん記憶が混濁していきます。ザックと別れ話をしていたことも覚えていないし、ちょっと前のことですら覚えられません。そしてなぜかスムース・ジャズが好きです。ゾンビはスムース・ジャズが好きらしいという謎設定。

ダイナーで呆然とするザック。そこで、母親同士が友人で、幼なじみのエリカと再会します。生きた人間でぴちぴちの美人であるエリカといい感じになるザックですが、そのレストランにもなんだか様子のオカシイヤツがいて……??

ダイナーから出たザックは車に乗り込みますが、目の前のベスに気付かずに彼女を轢いてしまいます。でもぴんぴんしているベス。むしろエリカを見て怒りだし、手がつけられなくなってしまいます。そこで、ザックはベスに真実を告げることに。彼女に本当のことを話したことを、モーリーからは責められます。

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そして帰宅するザックですが、家族は大パニック中。なんと、一家のじいちゃんも生き返ってきてしまっていたのです。しかもこの家に住んでいた前の住人も帰ってきて、カイルがバンバン銃を撃ちまくったりと大喧嘩。
なお、ゾンビは屋根裏が好きらしく、
「(じじい)屋根裏に行く!」
「(パパ)ダメだよ」
「(じじい)いや、行く!」
「(ママ)行きたいなら勝手に行きなさい!」
「(じじい)ごめんなさい…(´・ω・`)」
というかわいい展開もあります。嫁には弱いのか。

バンバンゾンビが出てきているので、心配になったザックはベスのパパ・モーリーに会いに行き、ゾンビが生き返った秘密を探るべく、ハイチ出身の元お手伝いパーリーンの住所を聞き出そうとします。モーリーは「わかった。その代わりベスに『君は死んでいない、永遠に一緒だと誓う』と言え!」と要求しますが、ママのジーニーが「ハイハ~イ、これでーす」とザックに住所のメモを渡しちゃいます。ママ、いい人。
ベスは人をむしゃむしゃ食べ出して、もうゾンビ化進みすぎ!

ザックはパーリーンの家に行くも、ベスがついてきちゃいます。口寂しくて、車のシートを食べるベス。犬?
なお、パーリーンは行方不明だと判明して落ち込むザック。ですが彼女のイトコに「ハイチ出身だからといって、ブードゥー教徒じゃねえよ!」と怒られます。さらに、「彼女がお手伝いをやめてから変なことが起こりだした」と主張するザックに「それはあそこの家のおっさんに『ペ○スを触れ』って言われたからだよ!」と衝撃の事実をカミングアウトしてくるのだ。
つまり、パーリーンはゾンビ云々に関係しているのではなく、たまたまモーリーにセクハラされたからやめただけ。モーリーは裸で家の中をウロウロする変態だったようです。
そしてこの会話の後に、突然全裸の女性(ゾンビ)が「道に迷ってるんだけど……ここ、洗車場?」とザックに道を尋ねてきます。
「いや……違うと思います」
「そお?」
悠々と歩いていき、手すりにもたれて空を見上げているゾンビ。この間がたまらなくおかしい。女性でも、面白い全裸はあるんだなあ。

ちなみにモーリーを演じているのはジョン・C・ライリー。「ゾンビランド」にもカメオ出演していましたね。「少年は残酷な弓を射る」の演技が私は好き。
シリアスもコメディもいける俳優さん!

ベスのもとに戻るも、モーリーに彼女を回収されて連れ去られてしまうザック。しかも頭を殴られて気絶。

目が覚めたら既に朝!(昼かも?)
自宅に帰ったら室内はめちゃくちゃだし、知らない牛刀持った男が寝てるし、お父さんとお母さんらしき死体がコゲコゲで落ちてるし。

慌ててベスの家に行くと、ここでも衝撃シーン!
ベスのママのジーニーが、自分の指を娘に食べさせているのです。「こうしないとかわいそうだから」とおろおろするママさん。
なお、モーリーは「ベスが食べちゃったのよねえ」と言ってました。呆気なくパパがいなくなってるのでびっくり。
とりあえずお母さんを休ませて、ベスを落ち着かせるザック。
ここで、ウガウガしまくりの彼女が行きたがっていたハイキングに、ベスを誘い出すことに成功。オーブン(オーブンレンジではなく、台所のコンロを収納部分まで含めて一体化させたぐらいのサイズのもの)につながれていたものの、ハイキングと聞いて力ずくでそれを引っこ抜き、オーブンをしょったままお外へ出ようとするベス!
でも、入り口でつっかえちゃうベス!

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外でカイルと再会するザック。兄の無事を喜びますが、なんと父と母は生きていること(死体は別の人のものだった)、兄がゾンビハンターにスカウトされて現在駆逐中だということを聞かされます。そしてカイルの大事な銃を借りて、あることを決意するザックくん。

オーブンをしょったベスとハイキングを楽しむザック。ガニマタでドタドタするベス(女優さんの熱演がすごい)。
ですが、彼は決意を固めて「サヨナラ」を告げます。ウガウガしまくりでありつつも「ドッカ イクノ?」と聞き返すベスですが、その瞬間ザックが発砲したので頭がパーン!
そして彼女が崖を転がり落ちていく様が、ワンショットで映し出されます。ごろんごろんげれんげれんとオーブンと一緒に傾斜を転がり落ち、足が途中でもげちゃってるベスであります。
それを上から眺めながら、ザックは膝から崩れ落ちます。
シュールな光景です。足、そこらへんに落ちてるし。絶対笑ってるだろデハーンくん。

ザックは避難場所を訪れて両親とカイルに巡り合います。ハッスルする彼は「早くここから逃げよう!」「僕は地図を持ってきた。場所はもう決めてある。マチュピチュだ!」とかトンデモネーこと言い出します。「マチュピチュはそもそも、天空の……」と講釈を垂れているところで、ゾンビが全部駆逐されたことがニュースで報道され、マチュピチュの話は終わり。なお、この避難場所にはエリカもおり、ぶるぶる震えています。

そして、ザックはベスのお墓参りへ。横にはモーリーの墓もあります。そこに2人でやったチェスの駒をそなえるザック(よく見つけられたもんだ)。
そしてエリカも同じ車に同乗しており、二人はなんとなくデートの約束をしたところで終わります。
ベスが怒って墓から出てくるかと思いきや、それはなかったです。残念。

「やっぱ死んでたらダメだよね~恋とかないから(笑)」みたいなオチなのだろうか。
それにしても、デイン・デハーンくんは今回顕著におハゲだったわけですが、それでもかわいい。ただ、この人はあんまコミカルな表情を作らないタイプの人なので、コメディにおいては「マジメすぎるバカ」「思い込みが激しすぎるバカ」を演じるのがいいのでしょうかね。基本、シリアスな雰囲気をまとっているタイプの人だから、あんまりバカに見えないのが損ですね。